
スマホサイトを作成したものの「見づらい」「問い合わせが増えない」と悩む方は少なくありません。本記事では、webdesignの基本を押さえながら、スマホサイト作成で失敗しない7つのコツを第三者目線でわかりやすく解説します。これから制作する方はもちろん、既存サイトを改善したい方にも役立つ内容です。
目次
- 1 スマホサイト制作の前に知っておきたい基礎知識
- 2 失敗しないスマホサイト作成7つのコツ【全体像】
- 2.1 7つのコツの全体像を押さえる意味
- 2.2 7つのコツの関係性と優先順位
- 2.3 BtoB・BtoCどちらにも共通する軸
- 2.4 1. スマホ前提の情報設計を行い重要情報を最上部に置く
- 2.5 スマホ前提で情報を並べ替える重要性
- 2.6 重要情報を最上部に置くための具体的な手順
- 2.7 ファーストビューに必須の4要素
- 2.8 NGパターン1:装飾過多で要点が伝わらないデザイン
- 2.9 NGパターン2:テキスト量が多く読まれないファーストビュー
- 2.10 2. 片手操作でも迷わないシンプルなナビゲーションにする
- 2.11 片手操作を前提にしたメニュー構成を決める
- 2.12 ラベルは短く・分かりやすい日本語に統一する
- 2.13 ハンバーガーメニューを使うべきサイト・使うべきでないサイト
- 2.14 押したくなる配置とラベルの付け方
- 2.15 メニュー展開時に意識すべきUI
- 2.16 3. 読みやすい文字サイズと行間で可読性を高める
- 2.17 スマホでの読みやすさが直帰率と成約率を左右する
- 2.18 行の長さ・余白・段落の分け方を意識する
- 2.19 スマホ向けフォントサイズと行間の基本目安
- 2.20 4. 画像と動画の容量を抑えつつデザイン性を維持する
- 2.21 スマホ向け画像の最適なサイズと形式
- 2.22 品質を落としすぎない圧縮のコツ
- 2.23 動画は「埋め込み+サムネイル」で軽量化
- 2.24 WebPやAVIFで画像フォーマットを最適化する
- 2.25 lazy load(遅延読み込み)で初期表示を軽くする
- 2.26 5. タップしやすいボタンサイズと配置を徹底する
- 2.27 スマホで押しやすいボタンサイズの考え方
- 2.28 片手操作を意識したボタン配置
- 2.29 重要度に応じたボタンの優先度設計
- 2.30 スマホで押しやすいタップエリアの目安
- 2.31 誤タップを防ぐための間隔と配置
- 2.32 6. フォームとお問い合わせ導線を極力シンプルにする
- 2.33 なぜスマホの問い合わせ導線は「最短ルート」が正解なのか
- 2.34 スマホ入力フォームで最初に見直すべきポイント
- 2.35 入力項目の最適化と並び順
- 2.36 モバイルに適した入力補助の活用
- 2.37 エラー表示とバリデーションの工夫
- 2.38 7. コアウェブバイタルとモバイルSEOを意識して作成する
- 2.39 コアウェブバイタルを満たすことがスマホサイト評価の前提条件
- 2.40 モバイルSEOで意識すべき技術的な基本設定
- 2.41 モバイルフレンドリー対応とインデックス状況の確認
- 2.42 ページ速度とコアウェブバイタルの最適化
- 2.43 モバイルファーストなコンテンツと内部リンク
- 3 スマホサイトデザインの参考になるギャラリーサイト
- 4 無料テンプレートとCMSを使ったスマホサイトの作り方
- 5 スマホサイト制作の基本フローと必要なツール
- 6 業種別に見るスマホサイトデザインのポイント
- 7 公開前に必ず行いたいスマホ表示テストと改善
- 8 外注と自作どちらでスマホサイトを作るべきか
- 9 まとめ:7つのコツを押さえてスマホサイト作成を成功させる
スマホサイト制作の前に知っておきたい基礎知識

スマホサイト作成が重要視される背景
スマートフォンからのアクセスは、多くの業種で全体の7〜8割を占めるようになっています。スマホサイトを最適化しないまま公開すると、読みづらさや操作しづらさが原因で直帰率が高まり、広告やSEOの効果も下がります。集客から問い合わせ・購入までを安定させるためには、PCサイトとは別軸でスマホ前提の設計を行うことが欠かせません。
PCサイトとスマホサイトの違いとユーザー行動の特徴
PCサイトは横長画面を前提に、多くの情報を一度に並べるレイアウトが主流です。一方、スマホサイトは縦長・小さな画面で閲覧されるため、1画面あたりの情報量を絞る設計が必須になります。複数カラムを前提としたPCデザインをそのまま縮小すると、文字が読みにくく、ボタンも押しづらくなります。
スマホユーザーは、移動中や休憩時間などのスキマ時間で、片手操作・短時間閲覧を行う傾向があります。知りたい情報に3タップ以内で到達できるかどうかが離脱率に大きく影響します。また、通知や電話で閲覧が中断されやすいため、ページをまたぐ長い導線よりも、1ページ内で要点が完結する構成が有効です。
PCサイトはマウス操作を前提とするのに対し、スマホサイトでは指でのタップが基本です。タップしづらい小さなリンクや、誤タップを誘発する密集したボタン配置は、お問い合わせや購入といったコンバージョンの大きな障害になります。ボタンのサイズ・間隔・配置をPC以上に慎重に設計し、特にフォーム送信ボタンや電話ボタンは視認性と押しやすさを最優先で設計することが重要です。
レスポンシブデザインとスマホ専用サイトの比較
レスポンシブデザインは、1つのHTMLで画面幅に応じてレイアウトを変える方法です。更新や運用がしやすく、中小企業のコーポレートサイトやオウンドメディアには最適といえます。スマホ専用サイトは、/sp/配下などに別URLを用意し、スマホ向けだけに最適化した構成にします。キャンペーンサイトや、スマホからの売上比率が極端に高いECサイトで採用されるケースが多くなっています。
| 種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| レスポンシブ | ・1つのURLでSEO評価を集約できる ・更新や運用コストを抑えやすい ・デバイス追加にも柔軟に対応可能 |
・PCとスマホで大きくデザインを変えにくい ・複雑なレイアウトでは表示速度が遅くなりやすい |
| スマホ専用サイト | ・スマホ前提で情報量や導線を最適化しやすい ・コンバージョン重視の設計がしやすい |
・PC版と2重管理になり運用コストが増加 ・URL分散によりSEO上の不利が出やすい |
運用リソースが限られている場合はレスポンシブが基本選択肢となり、広告着地用など成果特化型ページではスマホ専用が検討されるパターンが多いです。
BtoBとBtoCで異なるスマホサイトの目的設定
BtoBのスマホサイトは、今すぐ問い合わせよりも「信頼獲得」と「情報収集のしやすさ」が主な目的になります。営業担当が訪問先で会社概要を見せたり、決裁者が移動中にサービス内容を確認するケースが多くなります。そのため、事例・会社概要・資料ダウンロードなど、検討材料となる情報に短時間で到達できる構成が重要になります。
BtoCのスマホサイトは、「購入」「予約」「来店」などの行動をどれだけスムーズに起こしてもらうかが中心的な目的になります。ユーザーは通勤中や休憩時間に閲覧するため、商品検索・カート・予約ボタンなどの導線を最短距離で配置することがポイントです。
スマホサイト作成前に「問い合わせ数」「資料請求数」「購入数」など、計測したい指標を明確にしておくことが、デザインより先に行うべき作業です。目的を数値で定義することで、メニュー構成やCTAボタンの配置方針がブレにくくなります。
失敗しないスマホサイト作成7つのコツ【全体像】

7つのコツの全体像を押さえる意味
スマホサイト作成では、情報設計・操作性・表示速度・SEOをバランス良く満たすことが失敗しない条件と考えられます。7つのコツは、上流の設計からデザイン、実装、集客までを一通りカバーするため、チェックリストとして活用することで、抜け漏れを防ぎやすくなります。
7つのコツの関係性と優先順位
7つのコツは個別のテクニックではなく、以下のような流れで連動します。
- 情報設計(1)とナビゲーション(2)でサイト全体の骨組みを作成
- 文字・画像・ボタン(3〜5)で読みやすさと操作性を調整
- フォーム導線(6)でコンバージョンを設計
- コアウェブバイタルとSEO(7)で集客と評価を強化
「1〜2」で失敗すると、他の改善では挽回しにくい点が重要なポイントです。
BtoB・BtoCどちらにも共通する軸
スマホサイトの目的はBtoBとBtoCで異なりますが、7つのコツはどちらにも有効です。
- ファーストビューで「誰に・何を・どうしてほしいか」を明示
- 片手操作を前提に、迷わない導線と誤タップ防止を設計
- 速度とSEOを意識し、離脱率と検索評価の双方を改善
ビジネスモデルごとの目的設定を行ったうえで、7つのコツを共通ルールとしてチーム内で共有しておくことが、スマホサイト作成の品質を安定させる近道といえます。
1. スマホ前提の情報設計を行い重要情報を最上部に置く
スマホ前提で情報を並べ替える重要性
スマホサイトでは、ユーザーの7〜8割が最上部だけを見て離脱することが多いと言われます。PCサイトの構成をそのまま縮小すると、重要な情報が画面の下層に埋もれ、コンバージョン率が大きく低下します。スマホサイト作成では、まずスマホ画面の幅と縦長スクロールを前提に、ターゲットユーザーが最初の3〜5秒で理解したい情報から順に配置することが欠かせません。
重要情報を最上部に置くための具体的な手順
重要情報を最上部に集約するためには、下記のような優先順位づけが有効です。
- 何のサイトか一言で伝えるキャッチコピー
- 提供価値やメリット(例:無料相談・短納期・地域特化など)
- 具体的な行動ボタン(例:問い合わせ・資料請求・予約)
スマホの1画面目で「内容の理解」と「行動のきっかけ」まで完結させる設計が、成果につながるスマホサイト作成の第一歩になります。
ファーストビューに載せるべき要素とNGパターン
ファーストビューに必須の4要素
スマホサイトのファーストビューには、「ロゴ」「キャッチコピー」「主要な行動ボタン(CTA)」「信頼を補強する要素」をまとめて配置する構成が効果的です。ユーザーはスクロール前に利用価値を判断するため、提供サービスの概要とベネフィット、問い合わせ・購入・予約ボタンなどの行動導線を、画面を開いた直後に迷わず理解できる形で提示することが重要です。
NGパターン1:装飾過多で要点が伝わらないデザイン
最も避けたいのは、「大きなビジュアルやスライダーが目立つ一方で、サービス内容やCTAが見えない」ファーストビューです。印象的な写真やアニメーションだけにスペースを割くと、ユーザーは何のサイトなのか判断できず離脱しやすくなります。装飾よりも、伝えるべき情報の優先順位を明確にする設計が求められます。
NGパターン2:テキスト量が多く読まれないファーストビュー
スマホ画面の最上部に、長文テキストや細かな説明を詰め込みすぎるパターンも失敗につながります。ユーザーは移動中や隙間時間に閲覧することが多く、長文を読む前に離脱するケースが目立ちます。キャッチコピーと短い補足文で要点を示し、詳細説明はスクロール後に配置することで、「ざっくり理解」から「じっくり理解」への流れを自然に作る必要があります。
2. 片手操作でも迷わないシンプルなナビゲーションにする
片手操作を前提にしたメニュー構成を決める
スマホサイトでは、多くのユーザーが電車内や歩行中に片手操作を行います。重要なメニューは画面下部の“親指が届くエリア”にまとめ、階層もできるだけ浅くすることが重要です。上部グローバルナビだけに頼らず、フッターナビや固定ボトムメニューを活用すると、迷わず目的ページへ到達しやすくなります。
ラベルは短く・分かりやすい日本語に統一する
メニュー名には「サービス」「料金」「事例」「お問い合わせ」など、ユーザーが直感的に理解できる言葉を使うことが重要です。横文字や社内用語を多用すると、どこを押せば良いか分からず離脱が増える原因になります。ラベルの粒度をそろえ、似た内容のページは1つのメニューに集約すると、ナビゲーション全体がすっきりまとまります。
ハンバーガーメニューの是非と適切な使い方
ハンバーガーメニューを使うべきサイト・使うべきでないサイト
ハンバーガーメニューは、リンク数が多いコーポレートサイトや情報量の多いメディアには有効ですが、コンバージョン導線が少ないLPや小規模サイトでは、むしろ不要なケースが多いといえます。主要な遷移先が3〜4個に収まる場合は、画面下の固定ナビやボタン配置で十分なため、あえてハンバーガーアイコンに隠さない設計が有効です。
押したくなる配置とラベルの付け方
スマホでは右上のアイコンだけでは気づかれないことが多く、「MENU」などのテキストを併記して意味を明示することが重要です。アイコンはヘッダー右上に固定し、スクロール時も常に表示すると迷いを減らせます。アイコン周辺のタップ領域を広めに確保し、誤タップを防ぐこともユーザビリティ向上につながります。
メニュー展開時に意識すべきUI
メニュー展開時は、背景を少し暗くするオーバーレイを重ねて、ユーザーの意識をメニューに集中させる設計が有効です。メニュー内では、重要ページを上部にまとめ、階層は可能な限り浅く保つことが離脱防止のポイントです。閉じるボタンは右上に「×」アイコンと「閉じる」の両方を配置すると、迷いなく操作できるようになります。
3. 読みやすい文字サイズと行間で可読性を高める
スマホでの読みやすさが直帰率と成約率を左右する
スマホサイトでは、文字が小さすぎたり行間が詰まりすぎていると、読みづらさから数秒で離脱されるリスクが高まります。テキスト中心のページでは、とくに可読性が滞在時間とコンバージョン率に直結します。装飾よりもまず、「流し読みでも内容が頭に入る文章レイアウト」を前提に設計することが重要です。
行の長さ・余白・段落の分け方を意識する
文字サイズだけでなく、1行あたりの文字数や余白の取り方も可読性に影響します。1行の長さは日本語で20〜30字前後に収まるようにし、段落間には行間よりやや広めの余白を入れると流れが追いやすくなります。また、3〜4行程度で段落を区切ると、スマホ画面でもストレスなく読み進めやすい構成になります。
スマホ向けの最適なフォントサイズと行間の目安
スマホ向けフォントサイズと行間の基本目安
スマホサイトでは、本文は16px前後、行間はフォントサイズの1.5〜1.8倍が標準的な目安とされています。小さすぎる文字は拡大操作を招き、離脱要因になります。タイトルは20〜24px程度、補足やキャプションは14px程度を下限とし、極端に細いフォントや淡い文字色は避けることが重要です。
4. 画像と動画の容量を抑えつつデザイン性を維持する
スマホ向け画像の最適なサイズと形式
スマホサイトでは、画像の長辺を1,000〜1,600px程度に抑えると、多くの端末で十分な解像度を維持できます。形式は、写真ならJPEGかWebP、イラストやロゴならPNGかWebPが基本です。PCと同じ画像を無加工で流用すると、容量が肥大化し表示速度が低下するため、スマホ用に書き出し直すことが重要になります。
品質を落としすぎない圧縮のコツ
画像は「画質80%前後」を目安に徐々に圧縮率を上げ、劣化が目視で分からないギリギリまで軽量化する方法が有効です。圧縮前後の画像を並べて比較し、ぼやけやブロックノイズが出ていないかをチェックします。メインビジュアルはやや高画質、背景画像やサムネイルは圧縮率高めと用途で使い分けると、デザイン性と軽さを両立しやすくなります。
動画は「埋め込み+サムネイル」で軽量化
スマホサイトで動画を直接配信すると、データ転送量が増え表示速度が大きく低下します。YouTubeなど外部サービスへのアップロードとプレーヤー埋め込み+静止画サムネイルの組み合わせが現実的です。自動再生を避け、ユーザーがタップしたときだけ再生される設計にすることで、通信量とバッテリー消費を抑えつつ、リッチな表現を保てます。
WebP・lazy loadなど表示速度を高める工夫
WebPやAVIFで画像フォーマットを最適化する
スマホサイトの読み込み速度を高めるためには、画像フォーマットの最適化が最優先の施策です。JPEGやPNGだけでなく、WebPやAVIFを採用することで、画質を維持しつつファイル容量を大幅に削減できます。対応ブラウザを考慮し、picture要素でWebP+従来フォーマットを併用すると、表示崩れを避けながら高速表示を実現できます。
lazy load(遅延読み込み)で初期表示を軽くする
ファーストビュー以外の画像や動画をlazy loadで遅延読み込みすると、初期表示の速度が体感レベルで向上しやすくなります。HTML標準のloading="lazy"属性やJavaScriptライブラリを活用すれば、実装コストもそれほど高くありません。縦長になりがちなスマホページでは、スクロール後に必要となる要素だけを後から読み込む設計が重要です。
5. タップしやすいボタンサイズと配置を徹底する
スマホで押しやすいボタンサイズの考え方
スマホサイトでは、指先での操作を前提に十分な大きさのボタンを用意することが重要です。一般的に、タップ領域は40〜48px四方以上を目安にすると、多くのユーザーがストレスなく操作できます。文字だけの細いテキストリンクは避け、色面や余白を使ったボタンデザインにすることで、視認性とタップのしやすさを両立できます。
片手操作を意識したボタン配置
片手でスマホを持つユーザーが多いため、親指が届きやすい画面下部〜中央寄りに主要ボタンを配置することが効果的です。ヘッダー付近にCTAを固定する場合でも、画面下部にも同じアクションボタンを設置するなど、スクロール位置に依存しない導線設計が求められます。特に「お問い合わせ」「購入」など重要なボタンは、見失わない位置への固定表示も検討できます。
重要度に応じたボタンの優先度設計
複数のボタンを並べる場合は、重要なアクションを色・サイズ・配置で明確に優先表示することがポイントです。主要ボタンは目立つ色と大きさ、副次的なボタンは淡い色と小さめのサイズにすることで、誤タップを減らしつつコンバージョン率の低下も防げます。ボタン数を必要最小限に絞り込むことも、迷いの少ないスマホサイト作成につながります。
タップエリアの最小サイズと誤タップを防ぐ設計
スマホで押しやすいタップエリアの目安
スマホサイトでは、タップエリアは最低44×44px(iOS推奨)程度を目安に設定することが重要とされています。ボタンやリンクテキストをこのサイズ以上に確保することで、指での操作でもストレスが少なくなり、離脱率の低下につながります。テキストリンクのみの場合も、行の高さや左右の余白を広めに取り、タップしやすい領域を確保する設計が効果的です。
誤タップを防ぐための間隔と配置
十分なタップサイズがあっても、要素同士の距離が近すぎると誤タップが起こります。ボタン同士やリンク同士は、少なくとも8〜10px程度の間隔を空ける設計が推奨されます。特に、削除・解除などネガティブな操作ボタンの周辺には余白を多めに取り、誤タップ時のリスクを減らすことが望まれます。重要度の高いボタンは、他要素から独立した位置に配置すると安全性が高まります。
6. フォームとお問い合わせ導線を極力シンプルにする
なぜスマホの問い合わせ導線は「最短ルート」が正解なのか
スマホユーザーは移動中やスキマ時間の利用が多く、問い合わせまでのステップが多いとすぐ離脱します。スマホサイトでは「問い合わせまでのタップ数を最小限に抑える設計」が重要とされています。ヘッダー固定の問い合わせボタンや、ページ下部のフローティングCTAを活用し、どの位置からでも1〜2タップでフォームや電話発信へ到達できる導線が求められます。
スマホで離脱されない入力フォームの作り方
スマホ入力フォームで最初に見直すべきポイント
スマホサイトの入力フォームでは、離脱の多くが「入力項目の多さ」と「操作しづらさ」に起因します。スマホ向けフォームでは、入力必須項目を徹底的に絞り、3〜5項目程度から開始する設計が重要とされます。任意項目は折りたたみや後半に配置し、まず送信完了までのハードルを下げることが、コンバージョン改善につながります。
入力項目の最適化と並び順
スマホでは縦スクロールになるため、入力フォームの並び順がユーザー体験に直結します。
- 氏名・連絡先など、入力のハードルが低い項目を先頭に配置
- 住所・詳細要望など、入力に時間がかかる項目は後半に配置
- 必須/任意を明確にラベルで表示し、色だけに頼らない
入力のストレスを小さく感じる順番に設計することが、途中離脱の防止に効果的です。
モバイルに適した入力補助の活用
スマホでの入力負荷を下げるためには、ブラウザやOSが持つ入力補助機能を積極的に活用します。
- 電話番号には
tel、メールにはemailなど、入力タイプを適切に指定 - 住所や会社名はオートコンプリート属性を設定
- プルダウンではなく、ラジオボタンやトグルで選択数を減らす
キーボード入力を減らし、タップや選択で完結させるほど、フォーム完了率は高まりやすくなります。
エラー表示とバリデーションの工夫
エラー表示が分かりにくいフォームは、スマホユーザーの離脱要因になりやすい傾向があります。入力ごとにリアルタイムチェックを行い、どの項目の何が間違っているかを、項目直下のテキストで明示します。ページ上部だけのアラート表示や、色変更だけのエラー表示は避け、1画面内で「場所」と「理由」が即座に理解できるエラー設計が重要です。
7. コアウェブバイタルとモバイルSEOを意識して作成する
コアウェブバイタルを満たすことがスマホサイト評価の前提条件
スマホサイトで検索流入を増やすためには、コアウェブバイタルの改善がほぼ必須条件といえます。LCP(表示速度)、FID/INP(操作の反応速度)、CLS(表示の安定性)を測定し、画像の最適化や不要スクリプトの削減、レイアウトシフトを起こさないCSS設計を行うことが重要です。PageSpeed InsightsでURLごとに計測し、数値を見ながら継続的に調整すると効果的です。
モバイルSEOで意識すべき技術的な基本設定
スマホサイト作成では、モバイルファーストインデックスを前提にした設計が必要です。レスポンシブデザインを採用し、適切なmeta viewport設定、モバイル向けの構造化データ、PC版と同一レベルのコンテンツ量・内部リンクを用意することが重要です。あわせて、ポップアップの多用やタップしづらいリンク配置など、モバイルユーザー体験を損ねる要素を避けることで、検索評価と利用満足度の双方を高められます。
スマホサイトで必ず押さえたいSEOチェックポイント
モバイルフレンドリー対応とインデックス状況の確認
スマホサイトは、モバイルフレンドリー対応が最低条件になります。Googleの「モバイル フレンドリー テスト」や「検索結果のテスト」を使い、スマホ表示で文字が小さすぎないか、タップ要素が近すぎないかを確認します。あわせて、Search Consoleでモバイル向けのインデックスカバレッジとエラー状況を必ずチェックします。
ページ速度とコアウェブバイタルの最適化
スマホ回線では読み込み速度がダイレクトに離脱率に影響します。PageSpeed Insightsを使い、LCP・CLS・FIDなどのコアウェブバイタル指標を60点以上にする目安で改善します。画像のWebP化、CSSとJavaScriptの圧縮、不要スクリプトの削除、lazy loadの導入で、軽量かつ安定した表示を実現します。
モバイルファーストなコンテンツと内部リンク
スマホ向けコンテンツでは、重要キーワードを含んだ見出しと冒頭文を上部に配置することが効果的です。PC版と同じ内容でも、スマホでは段落を細かく分割し、箇条書きで要点を整理します。また、パンくずリストや関連リンクを目立つ位置に配置し、内部リンクで回遊性を高める設計がSEO評価の向上につながります。
スマホサイトデザインの参考になるギャラリーサイト

スマホサイトのギャラリーサイトを活用する目的と種類
スマホサイトのデザインに迷った場合、まず複数のギャラリーサイトを横断して閲覧することで、レイアウト・配色・フォント・UIパターンの「相場観」をつかむことが重要です。単に「おしゃれなサイト」を眺めるのではなく、業種や目的が近い事例を絞り込み、どのような導線やコンテンツ構成が成果につながりやすいかを分析する視点が求められます。
スマホサイトのギャラリーには、国内事例中心・海外事例中心・レスポンシブデザイン特化など、いくつかのタイプがあります。スマホサイト作成の初期検討では、国内のレスポンシブ・スマホ専用サイトに絞ったギャラリーを優先的にチェックすると、実際のユーザー環境に近い事例を効率よく収集できます。海外サイトは、トレンドや大胆な表現の研究に向いています。
WebDesignClip:国内トレンドを活かしたスマホサイト設計のポイント
WebDesignClipは、国内のスマホサイト・レスポンシブデザインを厳選して掲載するギャラリーサイトです。業種・カラー・テイストなどで細かく絞り込みができるため、「近いターゲット」「近い目的」の事例を素早く探せる点が大きな強みといえます。
スマホサイトを作成する前に、同業種の事例を複数チェックすることで、ナビゲーションの配置やCTAボタンの位置、フォームのステップ数など、成果につながりやすいレイアウトの傾向を把握しやすくなります。
スマホサイトのアイデア探しとして閲覧するだけではなく、以下の観点で比較すると設計の精度が高まります。
- ファーストビューの構成(キャッチコピー・画像・ボタンの配置)
- ハンバーガーメニューかタブナビかなど、メニュー形式の違い
- フォントサイズ・行間・余白の取り方
- 問い合わせや予約ボタンへ誘導する導線設計
特に、「似た業種で成果が出ていそうなサイト」を3〜5件ピックアップし、共通点を書き出す作業は、自社サイトのワイヤーフレーム作成に大きく役立ちます。
SANKOU! sp:業種別レスポンシブデザインの効果的な活用法
SANKOU! spは、国内のレスポンシブ・スマホ向けWebデザインを業種別に探せるギャラリーサイトです。コーポレート、EC、美容、飲食などのカテゴリから事例を絞り込めるため、自社と近い業種のスマホサイト作成イメージを具体化しやすい点が大きな利点です。PCとスマホの表示切り替えも行えるため、レスポンシブ設計の参考としても有効です。
SANKOU! spでは、業種だけでなく「配色・書体・レイアウト・動きの度合い」などの条件で検索できます。スマホサイトを設計する際は、ファーストビューの情報量と文字サイズ、ナビゲーションやハンバーガーメニューの位置、CTAボタンの色・サイズ・配置といった要素に注目すると、実務にすぐ転用できるUIパターンを効率良く収集できます。
ギャラリーサイトは、閲覧だけでは具体的な改善につながりにくい傾向があります。SANKOU! spを利用する際は、気になったサイトについて、どの要素がスマホで使いやすいか、どの導線がコンバージョンにつながりそうか、自社サイトに取り入れる場合のメリット・デメリットを簡単にメモすると、自社スマホサイトの要件定義やワイヤーフレーム作成に直結するヒントとして活かしやすくなります。
sps collectionなど技術的・デザイン性に優れた事例の活用
sps collectionは、スマホサイトの実装面を重視したギャラリーとして役立ちます。CSSアニメーションやJavaScriptによるインタラクション、スクロール演出など、トレンドの実装が多く確認できます。見た目だけでなく、パフォーマンスやブラウザ挙動もチェックしながら、実装の難易度や工数の目安をつかむ目的で活用すると有効です。
技術的・デザイン性に優れた事例を探す際は、以下の観点でフィルタリングすると効率的です。
- アニメーションやマイクロインタラクションが多いサイト
- スクロール連動・パララックスなどの演出があるサイト
- 固定ヘッダーやボトムナビなどモバイルUIが工夫されているサイト
「驚きがあるのに操作がストレスになっていないか」という観点で候補を絞ると、実務に転用しやすい事例を抽出しやすくなります。
技術とデザインを両立したスマホサイトを研究する場合、sps collection単体ではなく、AGT(クオリティの高いスマホ対応サイトを厳選)、WebDesignClip(SP版、国内のトレンドデザインの把握に有効)、iPhoneデザインボックス(PCとスマホの見え方を比較しやすい)なども併用すると視野が広がります。複数のギャラリーで同じサイトが重複して掲載されている事例は、総合的な評価が高いと判断できるため、優先的に分析する価値があります。
ギャラリーサイトを見るときの着眼点と効果的な活用法
ギャラリーサイトを見る際は、単に「きれいなデザイン」を眺めるのではなく、1. ファーストビューの情報量と構成、2. ナビゲーションの位置とラベル名、3. 文字サイズ・行間・余白のバランス、4. ボタンやリンクのタップしやすさを意識して確認すると、スマホサイト作成に直結する学びが得られます。特に情報の優先順位とレイアウトの関係を意識して見ることが重要です。
優れたスマホサイトを参考にする際は、色や形を丸ごとコピーするのではなく、「なぜその配置・サイズ・色になっているか」というデザインの意図や共通ルールを抜き出すことがポイントです。抽出したルールを、自社の業種やターゲット、コンテンツ量に合わせてカスタマイズすることで、オリジナリティを維持しながらも使いやすいスマホサイトを作成できます。
無料テンプレートとCMSを使ったスマホサイトの作り方

無料テンプレート+CMSで作成する全体像
無料テンプレートとCMSを組み合わせると、コーディングが苦手な担当者でも低コストかつ短期間でスマホサイトを公開できます。基本の流れは、
- 目的に合うテンプレートとCMSを選定
- サーバー・ドメインを準備
- CMSをインストールし、スマホ対応テーマを適用
- 色・フォント・ロゴを調整し、ページ構成を作成
- 実機でスマホ表示を確認しながら微調整
という手順になります。
代表的な無料テンプレート&CMSの組み合わせとしては、次のような選択肢があります。
| 用途イメージ | テンプレート例 | CMS例 |
|---|---|---|
| 企業・店舗サイト | 無料HTMLテンプレート配布サイト | WordPress |
| ランディングページ中心 | LP特化のシングルページテンプレート | WordPress, microCMS |
| ブログ+お知らせ | ブログ向けテーマ | WordPress, はてなブログ |
既にWordPressを使っている場合は、まずモバイル対応テーマの導入を検討することが効率的です。
作成前に決めておきたいポイント
無料テンプレートとCMSを選ぶ前に、次のポイントを明確にしておくと、後の作業がスムーズになります。
- スマホサイトの主目的(問い合わせ・予約・資料請求・来店など)
- 更新頻度(頻繁に更新するか、年数回程度か)
- 社内で編集できるメンバーのITスキル
- 必要な機能(ブログ、フォーム、予約機能、地図、決済など)
目的と更新体制を具体化してから選定することで、「合わないCMSを選んで作り直す」失敗を防げます。
HTMLテンプレートのメリット・デメリット
HTMLテンプレートの主なメリットは、ゼロからコーディングせずに短期間でスマホサイトを公開できることです。レイアウトやレスポンシブ対応があらかじめ実装されているため、デザイン知識が少ない担当者でも一定水準の見た目を確保できます。実装コストを抑えつつ、デザイナーやエンジニアの工数を節約したい中小企業に向いた選択肢といえます。
一方で、デメリット・注意点として、テンプレートはレイアウトやUIがほぼ固定されているため、ブランド独自の世界観を表現しにくいことが挙げられます。不要なCSSやJavaScriptが多く含まれ、表示速度が低下したり、モバイルSEOに悪影響が出るケースもあります。HTMLの構造が複雑なテンプレートを選ぶと、テキスト修正や画像差し替えのたびに編集作業が発生し、運用負荷が高くなる点にも注意が必要です。
CMSでスマホ対応サイトを作る手順と最適化
CMSでスマホ対応サイトを作る基本ステップでは、スマホ対応テンプレート(テーマ)選びが最重要工程になります。レスポンシブ対応が明記されたテーマを選び、デモ画面でスマホ表示を必ず確認します。テーマを有効化した後は、ヘッダーロゴ・色・フォントをブランドに合わせて調整し、トップページの構成を「スマホの縦長画面」で見やすい順序になるよう並べ替えることが失敗を防ぐポイントです。
スマホサイトでは読み込み速度が成果を大きく左右するため、キャッシュ系や画像圧縮系などパフォーマンス向上系プラグインの導入が効果的です。不要なプラグインを多用すると逆に重くなるため、機能を絞り込むことが重要です。導入後は、PageSpeed Insights や Lighthouseでスマホ計測を行い、画像サイズやJavaScriptの削減など改善点を洗い出します。
管理画面上のプレビューだけでなく、iPhone・Androidなど複数端末で、メニューの開閉やボタンの押しやすさ、フォームの入力しやすさをチェックします。特にお問い合わせフォームは、入力項目数と必須項目が多すぎないかを実機で確認すると、離脱の防止につながります。問題があればテーマ設定やプラグイン側で微調整し、公開前に一連の導線を通してテストすることが重要です。
テンプレート選びで失敗しないためのチェックリスト
テンプレート選定前に確認すべき基本条件として、スマホサイト用テンプレートは、レスポンシブ対応・日本語フォント対応・主要ブラウザ対応の3点が最低条件になります。デモページをスマホ実機で表示し、文字の読みにくさやレイアウト崩れがないかを確認すると、公開後のやり直しを避けやすくなります。
デザインとブランドイメージの適合性では、自社ロゴや商品写真を当てはめたときに違和感がないかをチェックします。色味やトーンがブランドと大きく離れているテンプレートは、カスタマイズ量が増えがちです。業種やターゲット層に近い事例を前提に選ぶことが、スマホサイト制作の工数削減につながります。
スマホでの使いやすさ・UI要素の確認では、ナビゲーションの位置、ボタンサイズ、フォーム入力のしやすさを、指で操作しながら確認します。指が届きやすい下部に重要ボタンがあるか、タップエリアが十分かをチェックすることで、離脱につながる誤タップや迷いを防ぎやすくなります。
表示速度と画像・スクリプトの軽さについては、デモページをPageSpeed Insightsなどで計測し、モバイルスコアを確認します。画像の遅延読み込み(lazy load)やWebP対応、不要なアニメーションの有無など、速度改善のための仕組みが最初から備わっているテンプレートを選ぶと、SEO面の土台づくりがスムーズになります。
カスタマイズ性と更新のしやすさでは、コードの構造や管理画面の編集項目がシンプルかどうかを事前に確認します。CSSが整理されておらず、独自クラスが多すぎるテンプレートは、デザイン修正に時間がかかります。メニュー文言・色・フォントサイズが管理画面だけで変更できるかは、運用担当者にとって重要な比較ポイントです。
SEOと構造化の対応状況では、見出しタグの構造(h1〜h3)やmetaタグ、OGPタグの設定項目がテンプレート内で用意されているかをチェックします。パンくずリストや内部リンクの設計など、基本的なSEO構造が崩れていないテンプレートを選ぶことで、スマホサイトの検索評価を得やすくなります。
提供元の信頼性とサポート体制では、配布元や開発者の更新履歴、サポート情報を確認します。最終更新日が古いテンプレートは、最新ブラウザやコアウェブバイタルに対応していない可能性があります。アップデートが継続されているか、問い合わせ窓口が明示されているかをチェック項目に含めると、長期運用のリスクを抑えられます。
スマホサイト制作の基本フローと必要なツール

スマホサイト制作の基本フロー概要
スマホサイトの作成では、目的整理 → 要件定義 → 情報設計 → デザイン → コーディング → テスト → 公開・改善という流れが基本になります。PCサイトよりも画面が小さく操作性の影響が大きいため、特に情報設計とテストの工程に時間を割ることが重要です。流れを明確にしておくと、外注・自作どちらのケースでもトラブルを減らせます。
企画・要件定義で使う主なツール
企画段階では、要件を整理するためにスプレッドシート(Googleスプレッドシートなど)やタスク管理ツール(Notion、Backlog、Trelloなど)が役立ちます。競合調査にはブラウザのブックマークとスクリーンショットツール(Awesome Screenshotなど)を組み合わせ、良い事例をストックしておくと、後工程のディレクションがしやすくなります。
ワイヤーフレーム・プロトタイプ作成に便利なツール
画面構成を検討する段階では、Figma、Adobe XD、FigJam、miroなどのワイヤーフレーム・プロトタイピングツールが有効です。スマホの画面サイズでアートボードを作成し、ナビゲーションやボタン位置を確認しながら、早い段階で閲覧・操作イメージを共有すると、後からの大きな手戻りを防げます。
デザイン・コーディング・テストで使うツール
ビジュアルデザインにはFigma、Photoshop、Illustrator、コーディングにはVS Codeなどのエディタと、ブラウザの開発者ツールを使うケースが一般的です。動作検証では、実機のスマートフォン+Chromeデベロッパーツールのデバイスモードの併用が有効です。さらに、PageSpeed InsightsやLighthouseで表示速度とモバイルSEOの観点からもチェックしておくと、公開後の成果につながりやすくなります。
要件定義から公開までの一連の流れとタイムライン把握
スマホサイトを効率的に作成するためには、要件定義〜公開までの流れを最初に整理しておくことが重要です。一般的なフローは「要件定義 → 情報設計 → ワイヤーフレーム → デザイン → コーディング → テスト → 公開・改善」という順序で進みます。各工程の目的と成果物を明確にすることで、抜け漏れや手戻りを防ぎ、公開スケジュールも立てやすくなります。
スマホサイト作成では、工程ごとに以下のような成果物を準備しておくとプロジェクトがスムーズに進みます。
| 工程 | 主な目的 | 主な成果物 |
|---|---|---|
| 要件定義 | 目的・ターゲット・KPIの明確化 | 要件定義書、サイトマップのたたき |
| 情報設計 | 伝える内容と構成の整理 | 詳細サイトマップ、コンテンツリスト |
| ワイヤーフレーム | レイアウトと導線の検証 | 画面ごとのワイヤーフレーム |
| デザイン | ビジュアルの方向性決定 | デザインカンプ、スタイルガイド |
| コーディング | 実際に動くページの構築 | HTML/CSS/JSファイル一式 |
| テスト | 表示崩れ・不具合の洗い出し | テスト結果リスト、修正指示書 |
| 公開・改善 | リリースと継続的なチューニング | アクセス解析レポート、改善案 |
要件定義では、後工程で変更しづらいポイントを優先して固めることが失敗防止につながります。具体的には、サイトの目的(問い合わせ増加、資料請求、来店促進など)、ターゲットユーザーの属性と利用シーン、想定するスマホデバイス・OS・ブラウザ、必要なページと機能(フォーム、予約、決済など)、予算とスケジュール、運用体制を文書として残すことが推奨されます。
情報設計では、スマホの画面サイズを前提に、コンテンツの優先度と並び順を決めます。その後のワイヤー・デザイン・コーディングは、要件定義で決めた目的とKPIを常に確認しながら進めることが重要です。公開後はアクセス解析ツールを使い、離脱が多いページやボタンのクリック率を確認し、定期的にABテストやコンテンツ改善を行うことで、スマホサイトの成果を中長期的に高めていくことができます。
ワイヤーフレームとプロトタイプで早めに検証する
ワイヤーフレームはページ構成と情報の優先度を確認する設計図、プロトタイプは実際の操作感を検証する試作品です。スマホサイトでは「縦長レイアウト」「指での操作」「表示速度」など、完成後に修正しづらい要素が多いため、早い段階で画面遷移と導線を確認することが重要です。
スマホ向けワイヤーフレームでは、ファーストビューに配置する要素(ロゴ・キャッチコピー・主なCTAボタンなど)、スクロールに合わせた情報の並び順とブロック構成、ナビゲーションメニューの位置と形式(固定ヘッダー、フッターナビなど)、フォームや問い合わせボタンへの導線を明確にすると検証が進めやすくなります。テキストや画像の中身にこだわる前に、情報の優先度と配置を固めることが、後戻りの少ない制作につながります。
プロトタイプは、実際にスマホで触りながら片手操作でのボタンの押しやすさ、主要導線(問い合わせ、購入、予約など)に迷わず到達できるか、画面遷移のステップ数が多すぎないか、読み込み待ちが発生しそうな箇所を確認すると効果的です。簡易なクリックプロトタイプでも、「どこで迷うか」「どこで離脱しそうか」を早期に把握しやすくなります。
ワイヤーフレームやプロトタイプは、専用ツールを使うことでスピーディに検証できます。
| 用途 | おすすめツール | 特徴 |
|---|---|---|
| ワイヤーフレーム | Figma / Adobe XD | ブラウザ・アプリで共有しやすい |
| プロトタイプ | Figma / XD / Prott | リンク設定で画面遷移を再現可能 |
要件定義で整理したページ構成をワイヤーフレームに落とし込み、関係者レビューを経てプロトタイプで操作感を確認する流れを徹底すると、仕様のブレを防ぎ、開発・コーディングフェーズの修正コストを大幅に抑えられます。
デザイン・コーディングに役立つ主要ツール紹介
スマホサイトのデザイン制作では、FigmaやAdobe XDなどのUI特化ツールを使うことがほぼ必須です。画面幅ごとにアートボードを並べて比較できるため、レスポンシブデザインの検証が効率的になります。バナーや簡単なLPなら、テンプレートが豊富なCanvaも有効です。チームでのレビューが多い場合は、コメント機能や共有リンクの扱いやすさも比較して選定することが重要です。
スマホサイト作成では、Visual Studio Codeなどの軽量エディタと、EmmetやPrettierなどの拡張機能を組み合わせると、HTML・CSSの量産がスムーズになります。メディアクエリやコンポーネント単位のCSS管理を効率化できる環境構築がポイントです。Gitとの連携がしやすいエディタを選ぶと、複数人で更新するケースでも差分管理やロールバックが容易になります。
Google Chromeなどのデベロッパーツールには、iPhone・Androidの画面サイズを再現できるデバイスモードが搭載されています。要素の余白やフォントサイズを確認しながら、リアルタイムでCSSを調整できるため、実機テスト前の調整に有効です。ブレークポイントごとの崩れをブラウザ上で素早く発見し、その場で仮修正する運用が生産性向上につながります。
スマホサイトの表示高速化には、TinyPNGやSquooshなどの画像圧縮ツールの利用が欠かせません。複数ページで同じアイコンや写真を使う場合は、クラウドストレージやデザインシステムを活用し、ファイル名とサイズを統一すると管理が容易になります。WebPへの一括変換ツールを導入すると、ページ速度改善と画質維持の両立がしやすくなります。
Wix、STUDIO、Shopifyテーマなどのノーコード・ロウコードサービスは、デザインとコーディングをまとめて行えるため、小規模なスマホサイト作成に適しています。更新頻度が高いコーポレートサイトやキャンペーンLPでは、テンプレートをベースにしてコンテンツ制作に集中できる点がメリットです。ただし、独自のUI実装や細かなパフォーマンス調整が必要な場合は制約が多くなるため、要件に応じて自前コーディングとの使い分けが求められます。
業種別に見るスマホサイトデザインのポイント

業種ごとに変わる「ゴール」と優先情報を整理する
スマホサイトは業種によって、ユーザーが求める情報とゴールが大きく変わります。「誰が・どの場面で・何をしたいのか」を業種別に明確化することが、レイアウトや導線設計の出発点になります。
BtoBのコーポレートサイトでは信頼性、ECサイトでは購入完了、飲食店サイトでは来店・予約など、最優先の行動を1つ決めると、デザインの迷いが減ります。
コーポレートサイトで信頼感を高めるスマホデザインの要素と設計手法
コーポレートサイトでは、第一印象で企業の信頼度を判断されます。スマホではロゴ・会社概要への導線・実績・お問い合わせボタンをファーストビューに集約することが重要です。加えて、代表メッセージや沿革、取引先ロゴなどを縦スクロールで整理し、企業の「実在性」「継続性」「社会的評価」が一目で伝わる構成が効果的といえます。
スマホの縦長画面では、ヒーローイメージで雰囲気を伝えつつ、キャッチコピーで事業内容を端的に説明するレイアウトが有効です。過度なアニメーションや自動再生動画は読み込み速度低下や不信感につながるため、控えめな動きに留めることが無難です。色はコーポレートカラーを軸にしつつ、ボタンや重要情報には補色を使うことで、視認性と信頼感の両立がしやすくなります。
信頼性の高いスマホサイトでは、ニュースリリースやお知らせ、採用情報が定期的に更新されています。特にBtoB領域では、事業内容・料金体系・導入事例・セキュリティポリシーなどを明確に記載することが重要です。更新日を明記し、古い情報を放置しないだけでも、企業姿勢への評価が大きく変わるため、運用を前提としたスマホサイト作成が求められます。
ECサイト・予約サイトで成果につなげる導線設計
ECサイトや予約サイトでは、カート投入・予約完了までの導線を1本の太い線として設計することが重要です。商品一覧→商品詳細→カート→入力→確認→完了のステップを洗い出し、各ページに必ず「次の一手」(購入ボタン・予約ボタン・日時選択など)を配置します。サイド要素より「今してほしい行動」を優先してボタン色やサイズで目立たせると、迷わず完了まで進めます。
飲食店・店舗サイトで来店を促す情報設計とアクセス導線
飲食店や実店舗のスマホサイトでは、来店判断に直結する情報を迷わず見つけられる構成が重要です。とくに上位表示したいキーワードと紐づく以下の情報は、ファーストビューから数スクロール以内にまとめて掲載すると効果的です。
- 店名・業態(例:イタリアン、ラーメン、カフェ)
- 営業時間・定休日
- 住所と地図リンク(Googleマップ)
- 電話ボタン・予約ボタン
- 価格帯が分かるメニュー例
- 駐車場の有無・最寄り駅からのアクセス
メニューはPDF添付より、スマホに最適化したカテゴリ別のテキスト+写真が来店促進につながります。高解像度すぎる画像は読み込み速度を落とすため、WebPなどを活用し軽量化しながら、看板メニューだけは大きめに表示します。ユーザーは料理写真で雰囲気と価格帯を判断するため、人気メニューを3〜6点に絞り、税込価格と一緒に一覧で見せると来店イメージが具体化しやすくなります。
飲食店サイトの目的は、「迷わず来店・予約してもらうこと」です。電話や予約フォームへの導線は、ページ下部だけに置くと到達前に離脱されます。ヘッダーや画面下部に固定ボタンを設置し、どのページからでもワンタップで電話・予約ができる状態にすると、機会損失を防げます。また、Googleマップへのリンクは「経路案内」ボタンとして目立たせ、駐車場やランドマークをテキストで補足することで、初めての来店でも安心感が高まります。
公開前に必ず行いたいスマホ表示テストと改善

スマホ表示テストの目的と優先順位
公開前のスマホ表示テストでは、「見た目」よりも「使いやすさ」と「表示速度」の確認を優先することが重要です。具体的には、ファーストビューで伝えるべき情報が正しく表示されているか、主要な導線(メニュー、電話ボタン、予約・問い合わせボタン)が迷わずタップできるか、読み込みが極端に遅いページがないかをチェックします。事前にチェックリストを作成し、担当者間で基準を共有すると抜け漏れが減ります。
主要デバイスとブラウザでの表示確認
スマホサイトの最終確認では、iPhoneとAndroidの両方で複数画面サイズをカバーすることが重要とされます。最低限チェックしたいのは、iPhone(SE・標準サイズ・Plus/Max)とAndroid(Pixelシリーズの標準・大型モデル)です。解像度だけでなく、縦向き・横向きの両方でレイアウト崩れがないかを確認すると、実利用環境に近いテストが行えます。
スマホでよく使用されるブラウザは、Safari、Chrome、Android標準ブラウザが中心です。少なくともSafari(iOS)とChrome(iOS/Android)での動作検証は必須といえます。ブラウザごとにフォントの見え方、フォームUIのデザイン、CSS・JavaScriptの挙動などが変わる可能性があるため、ボタンのズレや予期しないスクロール、アニメーションのカクつきがないか細かく確認することが重要です。
Googleのテストツールでモバイルフレンドリーを確認
スマホサイトを公開する前後には、Google純正ツールでモバイルフレンドリーか必ず検証することが重要です。代表的なツールは「モバイルフレンドリーテスト」「PageSpeed Insights」「Search Console(ページエクスペリエンスレポート)」の3つです。表示可否だけでなく、文字サイズやタップ領域、読み込み速度など、ユーザー体験とSEOの両面から問題点を洗い出せます。
モバイルフレンドリーテストでは、URLを入力するだけでテキストサイズ、クリック要素の間隔、コンテンツ幅、使用技術の適性をチェックできます。エラー内容は改善すべき箇所が明示されるため、デザイナーとコーダーが共有しやすい点もメリットです。
PageSpeed Insightsでは、モバイルでの速度スコアとコアウェブバイタル(LCP・FID・CLS)を確認できます。スマホサイトは通信環境が不安定になりやすいため、速度指標の悪化は直帰率の増加に直結します。Search Consoleのページエクスペリエンスやモバイルユーザビリティレポートを活用すると、実ユーザーのアクセスデータに基づいた評価を確認できます。主要導線ページから優先的にエラーを解消し、定期的に再チェックする運用が重要です。
アクセス解析で課題ページを特定し改善を回す
スマホサイト公開後は、GoogleアナリティクスやSearch Consoleで数値を継続的に確認することが必須です。特に、スマホトラフィックだけを絞り込んだうえで、直帰率、離脱率、平均滞在時間、コンバージョン率を確認すると、課題ページが明確になります。計測タグの二重設置や除外フィルタの設定漏れがあると正しい分析ができないため、公開直後に必ず計測環境を整備することが重要です。
スマホユーザーに限定したセグメントを作成し、ページ別レポートで数値を比較すると、改善優先度の高いページを発見しやすくなります。流入数が多く直帰率が高いランディングページ、カートやお問い合わせフォーム直前で離脱率が高いページ、検索上位なのに滞在時間が極端に短いページなどは、UI・導線・コンテンツを重点的に見直すべき警戒ゾーンと判断できます。
アクセス解析で課題ページを特定したあとは、仮説→改善→検証のサイクルを小さく繰り返します。例えば、直帰率が高い場合はファーストビューの訴求を変更し、CTAボタンを目立たせ、読み込み速度も同時に改善します。改善内容ごとに注目する指標を1〜2個に絞り、1回の改善で狙う効果を明確にしてABテストを実施することが、スマホサイトの成果最大化につながります。
外注と自作どちらでスマホサイトを作るべきか

外注と自作の判断基準と特徴比較
スマホサイトは目的・予算・社内リソースで外注か自作かを判断する必要があります。短期間で成果を求める場合やブランディングを重視する場合は外注が有利です。一方、更新頻度が高く、初期費用を抑えたい場合は自作が向いています。
外注のメリットは、デザインやUI/UX、モバイルSEOなどを専門家の知見でまとめて任せられることです。要件定義から設計、コーディング、検証まで一貫して対応するため、品質が安定しやすくなります。一方で、初期費用が高くなりやすく、修正のたびに見積もりや打ち合わせが必要になる点はデメリットです。
自作の強みは、制作コストを抑えつつ、社内で自由に更新・改修しやすいことです。WordPressなどのCMSとテンプレートを活用すれば、非エンジニアでも一定水準のスマホ対応サイトを構築できます。ただし、設計ミスや表示崩れ、表示速度の低下など、見えにくい品質問題が発生しやすく、結果的にCVが伸びないリスクがあります。
小規模なコーポレートサイトや採用LPなど、ページ数が少なく更新も限定的なケースでは、テンプレートを使った自作が候補になります。ECサイトや予約サイト、オウンドメディアのように、売上やリード獲得が主要目的となる場合は、戦略設計と計測設計を含めて外注する方が投資対効果を見込みやすくなります。最終的には、「成果にどこまで責任を持てるか」で判断することが重要です。
自社制作に向いているケースと必要なスキルセット
自社制作が向いているのは、更新頻度が高くスピード重視のスマホサイトや、予算を最小限に抑えたい小規模ビジネスのスマホサイトです。社内にWeb担当者が在籍し、簡易なデザインで十分なコーポレートサイトや採用サイトも適しています。逆に、ブランドイメージが重要な大規模サイトや、複雑な機能を伴うECサイトは制作会社への外注が望ましいケースが多くなります。
自社でスマホサイトを作成する場合、最低限のスキルとして以下が求められます。
- スマホ前提の情報設計とワイヤーフレーム作成スキル
- HTML/CSSによるレスポンシブコーディング
- 画像の軽量化など基本的なWebパフォーマンスの知識
- モバイルSEOとアクセス解析の基礎知識
これらを一人でカバーできない場合は、テンプレートやCMSを活用しつつ、デザインやコーディングのみ部分的に外注する方法が有効です。
制作会社への依頼時の費用感と失敗しない進め方
スマホサイト制作を制作会社に依頼する場合、10ページ前後のコーポレートサイトで30万〜80万円程度がひとつの目安になります。ECサイトや予約機能付きサイトでは、システム開発費が加わり100万円を超えるケースも多くなります。金額差は「要件の複雑さ」「オリジナルデザインの有無」「原稿や写真の用意状況」で大きく変動します。
見積もりの精度を高めるためには、事前に以下を整理しておくことが重要です。
- スマホサイトの目的(問い合わせ増加・予約数増加・採用強化など)
- 想定するページ数と必須コンテンツ
- 必要な機能(フォーム、予約、会員制、決済など)
- 原稿・写真・ロゴなどを用意できる範囲
事前に目的と範囲を明文化してから見積もり依頼を行うことが、費用のブレとトラブルを防ぐ近道といえます。
制作会社選びでは、料金表だけではなく、過去実績と担当者の説明内容が重要です。スマホサイトの実績が多く、目的に合った成果事例を具体的な数値とともに説明できる会社は信頼度が高くなります。また、運用・更新サポートの体制や、レスポンスの速さも契約前に確認しておくと安心です。
円滑な進行のためには、キックオフ時にスケジュールと役割分担を明確にすることが欠かせません。一般的には、要件定義 → ワイヤーフレーム → デザイン → コーディング → テスト → 公開という流れで進行します。各工程ごとに「レビュータイミング」と「修正回数のルール」を事前合意しておくと、納期遅延や追加費用の発生リスクを抑えられます。
外注でよくある失敗として、要望が口頭のみで共有され、後から認識違いが発覚するケースがあります。これを防ぐためには、求めるテイストに近いスマホサイトのURLを複数提示し、良い点・避けたい点を文章で共有することが有効です。また、公開後の更新頻度と担当者も事前に決め、更新マニュアルの提供やCMSの操作レクチャーを契約範囲に含めておくと、運用段階での戸惑いを減らせます。
ハイブリッド型(テンプレート+部分外注)という選択肢
ハイブリッド型は、初期費用を抑えつつスマホサイトの品質を底上げできる方法です。ベースとなるスマホ対応テンプレートやWordPressテーマを活用し、トップページデザインのみデザイナーに外注、ロゴやアイコン・キービジュアルだけプロに依頼、ライティングや導線設計のみマーケターに委託といった組み合わせが可能です。フルスクラッチ制作より短納期で、かつ自作よりも成果につながりやすい点が特徴です。
スマホサイトで成果に直結しやすい部分ほど、外注優先度が高くなります。目安として、ファーストビューとお問い合わせ導線はCVに直結するためプロに依頼、会社概要やブログ記事など情報量が多い部分は自社で更新、複雑なフォームや決済機能はセキュリティを考慮して専門会社に外注という分け方が有効です。「デザインと導線設計=外注」「テキスト更新や運用=内製」を基本方針とすると、コストと品質のバランスを取りやすくなります。
ハイブリッド型では、役割分担が曖昧な場合にトラブルが起こりやすくなります。デザインとコーディングの担当が分かれており、スマホ表示で崩れるケースではワイヤーフレームとレスポンシブ対応のルールを先に共有、テンプレートの制約を理解せずに実装できないデザインを依頼してしまうケースでは使用するテンプレートの仕様書やデモサイトを制作会社と一緒に確認することが重要です。事前に「誰がどこまで対応するか」をドキュメント化しておくことが、ハイブリッド型成功の鍵になります。
まとめ:7つのコツを押さえてスマホサイト作成を成功させる
スマホサイト作成で失敗を避けるためには、単発のテクニックではなく、7つのコツを一貫して適用することが重要です。スマホ前提の情報設計・シンプルなナビ・高い可読性・軽量な画像最適化・タップしやすいUI・離脱を防ぐフォーム設計・モバイルSEO対応をセットで実行することで、ユーザー満足度と成果の両方が向上します。
7つのコツを踏まえたうえで、ターゲットユーザーの行動と業種特性を明確にし、ギャラリーサイトやテンプレートを活用しながらプロトタイプ段階で検証を行うことが、スマホサイト作成成功の近道といえます。
本記事で紹介したポイントの再確認チェックリスト
実際のスマホサイト作成では、以下のチェックリストを活用して品質を確保しましょう。
情報設計・ナビゲーション
- ファーストビューに「何のサイトか」「誰向けか」「主なメリット」が明記されているか
- 最重要CTA(問い合わせ・予約・購入など)がページ最上部と下部に設置されているか
- メニュー項目が5〜7個程度に整理され、迷わず目的ページに到達できるか
- ハンバーガーメニュー採用時に「MENU」表記などで機能が伝わるようにしているか
可読性とビジュアル
- 本文のフォントサイズが16px以上、行間が1.5倍前後に設定されているか
- 見出し・本文・キャプションなど、文字の階層が視覚的に整理されているか
- 画像はWebPなど軽量形式で書き出し、画質と容量のバランスが取れているか
- ファーストビューに大きな動画を使う場合、読み込み速度への影響を検証しているか
タップ・フォーム・SEO
- ボタンやリンクのタップ領域が横44px以上を目安に確保されているか
- 重要なボタンが指の届きやすい画面中央〜下部に配置されているか
- フォーム入力項目を「必須の最小限」に絞り、離脱しやすい項目を削減しているか
- Core Web Vitals(LCP、FID、CLS)を定期的に計測し、モバイル検索結果での表示を確認しているか
今日から着手できる具体的な次の一歩
現状分析と計画立案
最初の一歩として、既存サイトのスマホ利用状況を把握することが重要です。Googleアナリティクスで「デバイス別アクセス割合」と「スマホの直帰率」を確認し、課題ページを特定することが有効です。あわせて、PageSpeed Insightsでモバイル表示速度を測定し、LCPなどの指標をメモに整理すると改善の優先度が明確になります。
設計とプロトタイプ制作
全ページを一度に設計しようとすると作業が進まないため、アクセス数やCVに直結するページを3〜5ページに絞り込みます。トップページ、サービス紹介、問い合わせページなどの優先度が高いページについて、紙やFigmaなどでスマホ用ワイヤーフレームを作成し、ファーストビューに置く要素とボタン位置をラフで確認することが効果的です。
実装とテスト環境準備
WordPressや既存CMSを利用して、スマホ対応済みテーマを1つ選び、テスト環境で試作サイトを立ち上げます。テーマ選定時にはレスポンシブ対応、コアウェブバイタルへの配慮、フォームの使いやすさをチェックすることが重要です。無料でも品質の高いテンプレートがあるため、本番前に最小構成で公開までの流れを一度通しておくと、実装時のトラブルを減らせます。
ユーザビリティ検証
社内メンバーや知人にスマホでサイトを操作してもらい、「目的の情報に3タップ以内で到達できるか」を確認します。口頭での感想だけでなく、どのボタンで迷ったか、どのタイミングで離脱しそうになったかを観察し、改善メモを残すことが効果的です。1回5分程度の簡易テストでも、ナビゲーションやフォームの課題が浮かび上がります。
本記事では、**スマホサイト作成で失敗しないための7つのコツ**を中心に、情報設計・ナビ・フォント・画像最適化・フォーム改善・SEO対策まで一連のポイントを整理しています。さらに、**ギャラリーサイトやテンプレート・CMSの活用法**、業種別デザインの考え方、**制作フローや外注の判断基準**まで網羅的に解説しており、これからスマホサイト制作に取り組む担当者が実務でそのまま使える内容となっています。



