Webサイト制作 ホームページ 運用 費用で損しない完全ガイド
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Webサイトやホームページを制作したものの、「運用費用が毎月どれくらいかかるのか」「制作会社の見積もりが高いのか安いのか判断できない」と悩む担当者は少なくありません。本記事では、制作費と運用費の違いから、サーバーやドメインなどの必須コストの内訳、外注パターン別の相場、費用を抑えつつ成果につなげる考え方までを体系的に整理します。自社にとって適切な予算感を把握し、運用費用で損をしないための判断材料としてご活用いただけます。

目次

Webサイト運用費用の基本と制作費との違いを整理する

Webサイト運用費用の基本と制作費との違いを整理する
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Webサイト制作の検討段階では、どうしても初期の「制作費」に目が行きがちですが、公開後に継続的に発生する「運用費用」を把握していないと、予算オーバーや想定外の出費につながります。

Webサイト運用費用とは、ホームページを「表示できる状態に保つ」ためのインフラ費用(サーバー・ドメイン・SSLなど)と、「ビジネス成果を出すために改善し続ける」ための費用(更新作業、アクセス解析、SEOや広告など)の総称です。制作費が一度きりのスポット費用なのに対し、運用費用は毎月・毎年発生するランニングコストであり、金額だけでなく、どこまでを自社で行い、どこから外注するかの設計が重要になります。

制作費と運用費の違いと、なぜ運用費が発生するのか

制作費は「箱」を作るための初期投資、運用費は「箱を使い続けて成果を出す」ためのランニングコストと整理すると分かりやすくなります。

区分 主な内容 発生タイミング
制作費 デザイン、コーディング、CMS構築、初期原稿作成など 公開までの一度きりの費用
運用費 サーバー・ドメイン維持、更新作業、セキュリティ対策、マーケ施策など 公開後、継続的に発生する費用

ホームページは一度公開して終わりではなく、インフラやコンテンツを継続的にメンテナンスする必要があります。サーバー・ドメインなど、インターネット上にサイトを置き続けるための維持費が必要な上、OSやCMS、プラグインのアップデート対応を行わないとセキュリティリスクが高まります。また、検索ニーズや競合状況が変化するため、内容の更新やSEO対策を続けないと集客力が落ちてしまいます。

運用費は「トラブルを防ぐ保険」と「成果を維持・向上させるための活動」の両方に対する対価であり、サイトをビジネスで使う限りゼロにはならない費用と言えます。

「管理」と「運用」の違いをWeb担当者向けに理解する

ホームページの費用を検討する際は、「管理」と「運用」を分けて考えることが重要です。

  • 管理(保守・メンテナンス)
    サーバーやドメイン、SSLの契約・更新、バックアップ、障害対応など、サイトを「止めない」「壊さない」ための作業です。目的は、現状の状態を安全かつ安定して維持することです。

  • 運用(マーケティング・改善)
    コンテンツ更新、ページ追加、アクセス解析、SEO対策、広告運用、改善提案など、売上や問い合わせを増やすための活動です。目的は、サイトから得られる成果を伸ばすことです。

費用感としては、管理は月数千円〜数万円程度の「維持コスト」になりやすく、運用は内容によっては月数万円〜数十万円規模の「投資」として扱われます。見積書では両者がまとめて書かれていることも多いため、どこまでが管理で、どこからが運用なのかを事前に細かく確認することがWeb担当者には求められます。

ホームページ運営に必須となる運用費用の内訳

ホームページ運営に必須となる運用費用の内訳
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ホームページの運営では、初期制作費とは別に、継続的な運用費用が発生します。代表的な費目は次のように整理できます。

費目 概要 発生頻度
レンタルサーバー費用 Webサイトを置くサーバーの利用料 月額・年額
独自ドメイン費用 「〇〇.co.jp」などのドメイン利用料 年額
SSL証明書費用 HTTPS化のための証明書費用 年額・月額
CMS・各種ツール費用 WordPress以外のCMS、フォーム、MAツールなど 月額
コンテンツ更新・ページ追加費用 テキスト修正や新規ページ制作の作業料 スポット・月額
保守・監視・障害対応費 バックアップ、バージョンアップ、緊急復旧など 月額・スポット
アクセス解析・レポート費用 GA4分析、レポート作成、定例ミーティング 月額
SEO・サイト改善コンサル費用 改善施策の提案・実行支援 月額・プロジェクト単位
広告・Webマーケティング費用 リスティング、SNS広告、LP制作など 月額・キャンペーン単位
セキュリティ・バグ修正費用 脆弱性対応、改修、テストなど スポット

重要なのは、どの費用が「必須コスト」で、どの費用が「成果向上のための投資」なのかを切り分けて把握することです。
この後の各小見出しで、項目ごとの相場感と選び方を解説していきます。

レンタルサーバー費用の相場と選び方のポイント

レンタルサーバーは、ホームページを24時間表示し続けるための「土地代」にあたる費用です。共用レンタルサーバーの相場は、月額500〜3,000円程度が一般的で、企業サイトの場合は月額1,000〜2,000円前後のプランを選ぶケースが多くなります。以下を目安に検討すると判断しやすくなります。

利用イメージ 月額相場 特徴
名刺代わりの小規模サイト 500〜1,000円 低コストだがバックアップや電話サポートが簡易的な場合も多い
一般的な中小企業サイト 1,000〜3,000円 表示速度・安定性・サポートのバランスが良い標準プラン
大規模アクセス・ECサイト 5,000円〜 専用サーバーやクラウドで高負荷にも対応

選び方のポイントは、表示速度・安定性(稼働率)・バックアップ体制・サポート品質です。料金だけで判断すると、障害時の復旧に時間がかかり、機会損失が発生するリスクがあります。運用会社に任せる場合でも、どのサーバー会社のどのプランを利用しているか、契約名義と費用感を把握しておくことが重要です。

独自ドメイン費用と更新単位、選定時の注意点

独自ドメインは「example.co.jp」のようなサイトの住所であり、取得費用だけでなく毎年の更新費用が継続的に発生する点が重要です。

独自ドメイン費用と更新単位の目安

代表的なTLD(末尾の種類)ごとの相場は次の通りです。

種類 用途イメージ 取得・更新費用の目安 更新単位
.jp 日本向け全般 3,000〜5,000円/年 1年
.co.jp 日本企業向け(法人のみ) 5,000〜8,000円/年 1年
.com / .net等 グローバル・一般用途 1,500〜3,500円/年 1年
その他新ドメイン 業種・テーマ特化 1,000〜10,000円/年 1年

多くの場合は1年ごとの自動更新が一般的ですが、数年分をまとめて契約すると割安になるケースもあります。

選定時の注意点

  • 事業継続を前提に、長く使える名称かを優先する(安さだけで選ばない)
  • .co.jpは信頼性が高い一方で、法人格変更時などに取り扱いがシビアになる
  • 日本市場が中心なら .jp / .co.jp、海外展開を見込むなら .com を軸に検討する
  • ドメイン管理を制作会社任せにせず、契約者名義を自社にしておくことが重要
  • 新規取得時のキャンペーン価格と、2年目以降の更新費用の差額を必ず確認する

これらを押さえることで、将来的なドメイン移管やブランド変更時のトラブルを避けながら、適切な費用で運用しやすくなります。

SSL証明書の種類と費用、セキュリティとの関係

SSL証明書は、Webサイトと利用者のブラウザ間の通信を暗号化する仕組みであり、問い合わせフォームやログイン機能があるホームページには必須です。常時SSL化されていないWebサイトは、ブラウザで「保護されていない通信」と表示され、信頼性やSEO評価にも悪影響を及ぼします。

SSL証明書の主な種類と費用感

種類 認証レベル 年間費用の目安 主な用途
DV(ドメイン認証) ドメイン所有者のみ確認 無料〜1万円前後 一般的な企業サイト・ブログ
OV(企業認証) 企業の実在性を確認 数万円程度 企業の信頼性を重視するコーポレートサイト
EV(拡張認証) 企業情報を厳格に審査 数万円〜十数万円 金融機関、通販など高い信頼性が必要なサイト

近年は、Let’s Encryptなどの無料DV証明書をサーバー会社が標準提供するケースが増加しており、追加費用なしで常時SSLを実現できる場合もあります。一方、OV・EV証明書は、有料で証明書発行会社との契約が必要です。

セキュリティや信頼性の観点から、最低限DV証明書による常時SSL化は「必須コスト」と考えるべきです。問い合わせ情報の取り扱いや決済の有無など、自社サイトのリスクレベルに応じて、OV・EV証明書の導入を検討するとよいでしょう。

CMSや各種ツールの利用料(月額サブスク料金)

CMSや各種ツールは、Webサイト運用の生産性や成果に直結するため、月額サブスク料金としてどこまで投資するかの判断が重要です。代表的な費用イメージは次の通りです。

種類 月額の目安 主な用途
CMS利用料(クラウド型) Wix、Squarespace、STUDIOなど 1,000〜5,000円 サイト更新、ページ追加、デザイン編集
マーケティングオートメーション/CRM HubSpot、b→dashなど 無料〜数万円 メール配信、リード管理、スコアリング
アクセス解析・ヒートマップ UserHeat、Ptengineなど 無料〜1万円 ユーザー行動の可視化、改善点の発見
フォーム・チャットボット formrun、ChatPlusなど 1,000〜2万円 問い合わせ獲得、サポート効率化
バックアップ・セキュリティ系プラグイン 有料WordPressプラグインなど 数百円〜数千円 データ保護、不正アクセス対策

ポイントは「必要な機能」と「運用工数の削減効果」を比較して選ぶことです。複数ツールの重複契約で費用が膨らみやすいため、
- 既存ツールで代替できないか
- 無料〜低価格プランで十分か
- 解約条件やデータのエクスポート可否
を事前に確認してから導入すると、無駄なランニングコストを抑えやすくなります。

コンテンツ更新・ページ追加にかかる作業費用

コンテンツの更新やページ追加は、運用費用の中でも金額差が出やすい項目です。単価の目安と、どこまでを作業範囲とするかを把握しておくことが重要です。

作業内容 相場の目安(税込)
既存ページの軽微な文言・画像差し替え 1回あたり 3,000〜10,000円前後
既存ページの大幅修正(構成変更あり) 1ページ 10,000〜30,000円程度
新規下層ページ追加(デザイン流用) 1ページ 20,000〜50,000円程度
ランディングページ(LP)制作 1ページ 80,000〜300,000円以上

料金は、以下の要素で大きく変動します。

  • 文章作成を依頼するか(原稿支給か、ライティング込みか)
  • 画像・バナー制作の有無
  • CMSで簡易に作れる更新か、HTMLやデザイン編集が必要か
  • 校正・ディレクション・打ち合わせ工数を含めるか

更新頻度が高い場合は、「月◯回まで◯万円」の定額プランや、時間単位の保守チケット制を選ぶと、スポット依頼より総額を抑えやすくなります。 逆に、年数回しか更新しない場合は、月額更新費を支払わずスポット対応の方が合理的です。

保守・監視・障害対応などのシステム維持費

保守・監視・障害対応は、Webサイトを「止めない」ための土台となる費用です。サーバーやシステムに異常が起きた際にどこまで対応してもらえるかで、月額費は大きく変わります。

項目 内容 相場感(目安)
稼働監視 サーバーやサイトの死活監視、異常検知 月5,000~20,000円
障害対応 障害発生時の復旧作業、バックアップからの復元 月額に含む場合もあれば、1回あたり2~10万円程度のスポット課金
保守対応 軽微なバグ修正、システムのアップデート対応 月10,000~50,000円

制作会社の「管理費」に、どこまでの保守・監視・障害対応が含まれているかを必ず確認することが重要です。頻繁に更新しない企業サイトでも、バックアップと障害対応の窓口だけは用意しておくことが、リスク管理として有効です。

アクセス解析・レポート作成にかかる費用

アクセス解析・レポート作成にかかる費用は、「どこまで深く見るか」「誰がどこまでやるか」で大きく変わります。目安は次の通りです。

項目 内容 費用目安
ツール利用料 Googleアナリティクス4などの基本は無料。ヒートマップ、録画ツール、BIツールなどは有料 無料〜数万円/月
月次レポート作成(簡易) 主要指標の集計とコメントのみ 1〜3万円/月
月次レポート+改善提案 データ分析+施策提案、打ち合わせ含む 3〜10万円/月
深掘り分析・特別レポート 施策前後比較、LPO分析、広告との統合分析など 10万円〜/回

最低限の数値確認だけなら社内対応+無料ツールでほぼゼロ円ですが、「施策の優先順位を決めるレベルの分析と改善提案」を外部に依頼する場合、月3〜10万円程度の予算感を見込む必要があります。

運用費全体とのバランスを見る際は、
- 毎月どの指標(CV数、CVR、流入数など)を追うのか
- レポートからどの程度、具体的な改善アクションまで落とし込みたいか
を事前に決めることで、必要なレポート範囲と費用の過不足を防ぎやすくなります。

SEOやサイト改善コンサルティングの費用

SEOやサイト改善のコンサルティング費用は、「どこまで任せるか」と「成果にどこまで踏み込むか」で大きく変動します。一般的な目安は以下の通りです。

サービス内容の例 月額の目安 主な内容
軽めのアドバイス 3万〜5万円 月1回のミーティング、簡易レポート、改善提案のみ
本格的なSEOコンサル 5万〜20万円 キーワード戦略、構造改善、コンテンツ企画、レポート、定例会など
成果コミット型や大規模サイト対応 20万円〜 戦略設計、継続的なABテスト、コンテンツ制作のディレクションなど

費用の妥当性を判断する際は、「作業量」よりも「売上・問い合わせ増加のポテンシャル」とのバランスで考えることが重要です。単発の診断レポート(10万〜30万円程度)と、月額の継続支援を組み合わせるケースも多く見られます。

広告出稿などWebマーケティング施策の費用

広告出稿などのWebマーケティング費用は、「集客のための変動費」として考えると整理しやすくなります。代表的な施策と月額の目安は次の通りです。

施策 主な媒体・内容 月額の目安(小〜中規模)
リスティング広告(検索連動) Google広告、Yahoo!広告 5万〜50万円程度
ディスプレイ・SNS広告 GDN/YDN、Meta広告、X広告など 3万〜30万円程度
リターゲティング広告 サイト訪問者への追客広告 3万〜30万円程度
外部運用代行費(広告代理店など) 入札・クリエイティブ最適化、レポート作成 広告費の20%前後 or 月5万〜

重要なポイントは、「広告費+運用代行費」をセットで考え、1件の問い合わせ・購入あたりの獲得単価(CPA)を必ず確認することです。単にクリック単価や表示回数だけを見るのではなく、自社の利益構造に合うCPAかどうかを基準に、投資額の上限を決めると、無駄な出稿を抑えやすくなります。

セキュリティ対策やバグ修正のスポット費用

セキュリティ対策やバグ修正は、毎月固定の「運用費」とは別に、発生したタイミングで都度発注するスポット費用になるケースが多く見られます。目安として、軽微な文言修正・簡単な不具合対応であれば1回あたり5,000〜30,000円程度、機能改修や脆弱性対応など工数がかかる場合は50,000円〜数十万円規模になることもあります。

代表的なスポット費用の例を整理すると、次のようになります。

項目 内容例 費用イメージ
軽微なバグ修正 表示崩れ、リンク切れ、フォームの軽微な不具合など 5,000〜30,000円/回
脆弱性対応・セキュリティアップデート CMSやプラグインの脆弱性対応、バージョンアップ対応 30,000〜150,000円/回
不正アクセス・改ざん対応 マルウェア除去、バックアップからの復旧、再発防止設定 100,000円〜
法令対応・ポリシー変更 Cookie同意バナー、プライバシーポリシー改訂に伴う修正など 30,000円〜

特に注意したいのは、不正アクセスやサイト改ざんが発生した場合の復旧費用は高額になりやすい点です。復旧作業だけでなく、原因調査や再発防止策の実装、場合によってはブランド毀損への対応も求められます。結果として、年間の通常運用費を上回る出費になるケースも珍しくありません。

スポット費用を抑えるためには、

  • WAF(Webアプリケーションファイアウォール)やセキュリティプラグインの利用
  • CMSやプラグイン、テーマの定期的なアップデート
  • 定期バックアップの取得と復旧テスト
  • 管理画面のID・パスワードの適切な管理と多要素認証

などの予防的なセキュリティ運用に、あらかじめ一定の予算を割り当てておくことが重要です。安価な運用プランでセキュリティが手薄な状態を放置すると、結果的に高いスポット費用を支払うことにつながりやすくなります。

Webサイトを維持するための費用相場をパターン比較

Webサイトを維持するための費用相場をパターン比較
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Webサイト運用費は、体制や依頼範囲によって金額が大きく変わります。「どの作業を誰が担当するか」で月額費用の相場が決まると考えると整理しやすくなります。

パターン 管理・更新・運用の担当範囲 月額の目安 向いている企業像
パターン1 すべて自社で対応 数千円〜1万円前後 小規模・更新少なめ
パターン2 サーバーやドメイン管理のみ外注 5,000円〜2万円程度 最低限の保守を任せたい企業
パターン3 管理+更新作業を外注 2万円〜5万円程度 ある程度の情報発信をしたい企業
パターン4 管理+更新+集客運用を外注 5万円〜数十万円 本格的にWebからの集客・売上を狙う企業

パターン1:自社で管理も運用も行う場合の月額目安

自社でサーバー契約から更新作業、アクセス解析、施策立案まで対応する場合、月額の現金コストは比較的抑えられますが、人件費(工数)が大きな負担になります。

項目 月額目安(税別)
レンタルサーバー 1,000〜3,000円
独自ドメイン 月換算で100〜300円程度
SSL(有料の場合のみ) 月換算で0〜1,000円程度
CMS・解析ツールなどのサブスク 0〜5,000円程度
合計(ツール類を含めた現金) おおよそ1,500〜10,000円前後

上記に加えて、更新・改善に月5〜10時間程度を割くと仮定すると、担当者の時給換算コストが実質的な運用費になります。たとえば社内人件費を時給3,000円とすると、月1.5万〜3万円分の工数投資です。

パターン2:管理のみ制作会社に任せる場合の費用感

ホームページの「管理」(サーバー・ドメイン契約の代行、バックアップ、簡易トラブル対応など)だけを制作会社に任せる場合、月額の目安はおおよそ5,000〜2万円前後が一般的です。

月額費用帯 想定される内容の例
5,000〜1万円前後 サーバー・ドメイン更新代行、簡単な問い合わせ対応、軽い設定変更
1万〜2万円前後 上記に加え、定期バックアップ、ログ監視、軽微なトラブルの初動対応

「管理のみ」プランでは、基本的にコンテンツ更新やアクセス解析、SEO対策などは含まれません。料金を比較する際は、月額費用だけでなく、サーバー障害時の対応範囲と復旧スピード、電話・メールでの問い合わせ対応時間帯、解約時にサーバーやドメインを自社に移管できるかなどを事前に確認することが損を防ぐポイントです。

パターン3:管理と更新を外注する場合の費用レンジ

管理だけでなく、テキスト差し替えや画像入れ替え、ページ追加などの「更新作業」も制作会社に任せる場合、月額の目安は2万円〜5万円前後が一般的です。

月額料金帯 想定されるサービス内容の一例
約2〜3万円 サーバー・ドメイン管理、軽微な更新(テキスト修正・画像差し替えを月数回)、簡易な動作チェック
約3〜5万円 上記+月数ページの追加・構成提案、バナー作成、簡易なアクセス数レポート
約5〜10万円 上記+キャンペーンページ制作、定期的な打ち合わせ、多少の改善提案や施策実行

「どこまでを定額に含み、どこからが追加料金か」を事前に明確にしておくことが重要です。更新量が多いサイトでは、1ページ単価や作業時間単価も確認し、自社の更新頻度に合う料金体系かどうかを必ずチェックしましょう。

パターン4:集客重視で運用を任せる場合の投資規模

集客重視で運用まで制作会社に任せる場合、月額の投資規模は概ね5万円〜数十万円が目安になります。アクセス解析や改善提案だけでなく、コンテンツ企画・制作、SEO対策、広告運用など、売上や問い合わせ増加に直結する業務を包括的に実施するためです。

投資規模(月額) 想定される支援内容の例
5〜10万円 基本的なアクセス解析、簡易レポート、軽微な改善提案・更新対応
10〜30万円 SEOを意識したコンテンツ追加、LP改善、フォーム改善、CVR向上施策など
30〜80万円 戦略設計、SEO・コンテンツ・広告を組み合わせた本格的な集客運用

運用費用は「作業時間単価×関与する人材数」で決まるため、戦略立案や分析、ライティングなど高度なスキルが加わるほど金額は大きくなります。単に「高い・安い」で判断せず、想定される成果(問い合わせ件数、売上)と比較して投資規模の妥当性を検討することが重要です。

会社規模・サイトタイプ別の運用費用の考え方

会社規模・サイトタイプ別の運用費用の考え方
Image: x.com (https://x.com/purakan/status/1978353879260471706)

会社規模やサイトタイプによって、適正な運用費の考え方は大きく変わります。重要なのは、「売上や採用など、サイトが担う役割に対して、どの程度の成果を期待するのか」から逆算して予算を決めることです。

一般的には、中小企業のコーポレートサイトでは月1~5万円、採用・サービス特化サイトでは月3~10万円、EC・メディア・大型サービスサイトでは売上の数%を運用費に充てる考え方が現実的です。会社規模が小さくても、採用難職種やECなど「Web経由の成果の重要度」が高い場合は、運用費を厚めに配分する判断が必要です。

中小企業のコーポレートサイトでの費用イメージ

中小企業のコーポレートサイトの運用費は、「最低限の維持」か「集客や問い合わせ獲得も狙うか」で大きく変わります。

運用スタイル 月額の目安 主な内容
極力自社運用(必要最低限) 3,000〜10,000円程度 サーバー・ドメイン・SSL、簡単な更新を自社対応
基本管理を制作会社に依頼 10,000〜30,000円程度 サーバー・ドメイン管理、軽微な更新、簡単なサポート
集客も意識した運用 30,000〜100,000円程度 コンテンツ更新、アクセス解析、簡易SEO改善、相談対応

従業員数数十名規模の企業で、更新頻度が「月数回〜月1回程度」であれば、2〜3万円前後が一つの現実的なラインです。採用強化や問い合わせ増加も重視する場合は、運用パートナーと相談しながら、5万円前後から段階的に投資を増やすパターンが多く見られます。

採用サイトやサービスサイトの運用費の特徴

採用サイトやサービスサイトは、コーポレートサイトよりも「更新頻度」と「成果指標」が明確な分、運用費用の考え方が変わります。採用・サービスのどちらも、定期的な情報更新と集客施策が必要になるため、最低限の維持費だけでは成果が出にくい点が特徴です。

採用サイトでは、募集職種や社員インタビュー、イベント情報の更新が半期〜四半期ごとに増減しやすく、月額1〜5万円程度で更新と簡易レポートを依頼するケースが多く見られます。サービスサイトでは、料金改定や機能追加、実績・事例の月次〜週次での情報更新に加え、問い合わせ数や資料請求数を増やすために、継続的なABテストやSEO改善に予算を割けるかどうかが成果に直結します。

どちらも、単なるページ維持にとどめるか、母集団形成・リード獲得の「装置」として育てるかで、適正な運用費用は大きく変わります。まずは採用目標人数や売上目標から逆算し、必要な更新頻度と施策レベルを決めてから、月額予算のレンジを検討することが重要です。

ECサイト・メディアサイトで運用費が増える理由

ECサイトやメディアサイトは、コーポレートサイトに比べて「動き続ける要素」が多いため、運用費が増えやすい特徴があります。商品点数や記事数が増えるほど、更新作業・システム保守・マーケティング施策が比例して膨らむと考えるとイメージしやすくなります。

項目 ECサイトで増える費用要因 メディアサイトで増える費用要因
コンテンツ更新 商品登録、価格変更、キャンペーンページ作成 記事制作、本数増加に伴う編集・校正・入稿作業
システム負荷 カート機能、決済連携、在庫連携で負荷・障害リスクが高い アクセス増加に伴うサーバー増強、表示速度対策
セキュリティ 個人情報・決済情報の保護、脆弱性対応が必須 会員機能やフォームを持つ場合のセキュリティ維持
マーケティング リスティング広告、SNS広告、リマーケティングなど継続投資 SEO対策、コンテンツマーケティング、広告流入の拡大

そのため、ECやメディアを立ち上げる場合は、制作費以上に「毎月の運用体制」と「運用予算」を先に設計しておくことが重要になります。

Webサイト運用費はコストか投資かを判断する視点

Webサイト運用費はコストか投資かを判断する視点
Image: www.ibm.com (https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/jp-ja/report/intelligent-it-automation)

Webサイト運用費を「コスト」とみなすか「投資」とみなすかで、予算の掛け方も成果も大きく変わります。短期的に支出を抑えるだけならコスト削減が正解ですが、中長期で売上や問い合わせを増やしたい場合は、運用費を投資として設計する発想が重要です。

会社として「Webサイトから何を得たいのか」を明確にし、その成果を得るために必要な運用費を逆算することが、コストと投資を見極める基本的な考え方です。単に「安いプラン」ではなく、「目的達成に必要な水準か」で判断すると、運用費の妥当性が評価しやすくなります。

最低限の維持と、成果を狙う運用の費用差を理解する

最低限の維持にかかる費用は、サーバー・ドメイン・SSL・簡単な更新対応など「サイトを止めないためのコスト」です。一方、成果を狙う運用費は、アクセス解析や改善施策、SEO・広告運用など「売上や問い合わせを増やすための投資」が中心になります。

| 目的 | 月額目安のレンジ | 主な内容 |
|----------------------|----------------------------|--------------------------------------------|----
| 最低限の維持 | 5,000〜2万円程度 | インフラ維持、基本的な保守・軽微修正 |
| 成果を狙う運用 | 3万円〜数十万円程度 | 解析・改善提案、SEO、コンテンツ制作、広告運用 |

最低限の維持だけでは、問い合わせ数や売上はほとんど変わりません。「現状維持でよいのか」「売上を伸ばしたいのか」で、どこまで運用に投資するかを決めることが重要です。

運用費と売上・問い合わせ数の関係をイメージする

運用費を「投資」と考える場合は、「いくら使ったか」ではなく「いくらの成果を得たいか」から逆算することが重要です。

BtoBの問い合わせ獲得サイトの場合、以下のようなイメージで考えると検討しやすくなります。

  • 月10万円の運用費で、平均単価50万円の案件が年間3件増えるなら、売上増分は150万円 → 投資額120万円よりプラス
  • 月3万円の運用費で、年間1件でも新規受注が増えれば、十分回収できる業種も多い

「運用費をどれくらいかければ、問い合わせや売上がどれくらい増えれば成功と言えるのか」を事前に数字でイメージしておくことがポイントです。

投資対効果を測るために決めておくべきKPIと指標

運用費を「投資」として評価するためには、あらかじめ数値で追うKPIを決めておくことが重要です。感覚ではなく、数字で成果を確認できる状態を作ることが、費用対効果を判断する前提条件になります。

目的 主要KPI例 補助的な指標例
問い合わせ・資料請求の増加 コンバージョン数(件数)、CVR、CPA セッション数、流入経路別CVR
採用応募の増加 応募数、応募率、CPA 求人ページ閲覧数、滞在時間
売上アップ(ECなど) 売上高、購入件数、平均注文単価、購入CVR カート投入率、リピート率
認知向上 指名検索数、オーガニック流入数、直帰率改善 SNS流入数、ブランド名での検索トレンド

「何にいくら使い、どのKPIがどれだけ変化したのか」を毎月確認することで、運用費の削減・増額を合理的に判断しやすくなります。

ホームページ運用費用を抑えつつ成果を出す方法

ホームページ運用費用を抑えつつ成果を出す方法
Image: digima.cocoo.co.jp (https://digima.cocoo.co.jp/media/website-creation-solve)

ホームページ運用費用を抑えつつ成果を出すためには、「削る箇所」と「投資すべき箇所」を明確に分けることが重要です。サーバーやドメインなどの固定費は、信頼できる範囲でできるだけ低コストなサービスを選び、一方で、問い合わせや売上に直結するコンテンツ制作や改善施策には予算を寄せる考え方が有効です。

費用対効果を高めるための基本的なポイントは、次の通りです。

  • 運用の目的とKPIを先に決める(問い合わせ数、資料請求数など)
  • 内製できる作業と外注すべき作業を切り分ける(更新頻度が高い情報は内製など)
  • 効果測定がしやすい施策に優先的に予算を配分する(SEO施策、LP改善など)
  • 「なんとなく続けている運用」を棚卸しし、やめる施策を決める

サーバーとドメインを自社契約にして固定費を下げる

サーバーとドメインを制作会社経由で契約すると、手数料や管理費が上乗せされ、毎月の固定費が高くなりがちです。レンタルサーバーとドメインを自社名義で直接契約することは、ホームページ運用費を長期的に下げる最も効果的な方法の一つです。

費用面では、同じスペックでも制作会社経由より直契約の方が、年間で数千〜数万円安くなるケースがあります。複数サイトを運用している企業ほど差が大きくなります。

契約名義が自社であれば、制作会社変更や担当者交代があってもサーバーやドメインをそのまま引き継げるため、解約時にサイトが閲覧できなくなるリスクを避けやすくなります。

運用面で不安がある場合は、「契約・支払いは自社」「サーバー設定や移転作業は制作会社に依頼」という分担がおすすめです。技術的な負担を増やさずに固定費削減と資産の自社管理を両立できます。

更新頻度に合わせて月額契約かスポットを選び分ける

更新頻度に応じて、「月額で保守契約を結ぶか」「必要なときだけスポット発注するか」を切り分けると、無駄な運用費の発生を抑えやすくなります。

おおよその目安は次の通りです。

更新頻度・内容 向いている契約形態 想定される例
月1回未満の軽微な文言・画像差し替え スポット依頼 会社概要の一部変更、写真差し替え
月1〜2回の定期的な更新 低額の月額契約+軽スポット お知らせ更新、ブログ投稿サポートなど
週1回以上+アクセス解析・改善提案 月額の運用・保守契約 集客施策やキャンペーン、フォーム改善など

スポットは1回あたりの単価が高くなる傾向があり、「軽微な変更を年に数回だけ」ならスポット、「毎月何かしら発生する」なら月額契約の方が総額を抑えやすいケースが多くなります。

契約を検討する際は、直近1年ほどの更新予定を洗い出し、「更新回数 × 1回あたりの見積り」と「月額プラン×12か月」の総額を比較すると、自社にとって最適な契約パターンを判断しやすくなります。

CMSや更新ツールで自社更新できる範囲を広げる

CMS(WordPressなど)や更新ツールを適切に選ぶと、テキスト差し替え・画像変更・新着情報の追加などを自社で行えるようになり、更新費用を大きく抑えられます。「どこまでを自社で更新し、どこからを制作会社に任せるか」を設計することが、運用コスト最適化の鍵です。

代表的な更新項目ごとの「自社更新しやすさ」の目安は次のとおりです。

更新内容 自社更新のしやすさ 備考
お知らせ・ブログ投稿 とても易しい CMSの標準機能で対応可能
既存ページの文章・画像差し替え 易しい 更新マニュアルを整備するとスムーズ
バナー差し替え 普通 画像作成は外注し、掲載だけ自社対応も可
フォーム項目の追加・変更 やや難しい 入力チェックや項目追加は制作会社に相談が無難
デザイン変更・レイアウト大幅改修 難しい 基本的に外注前提

自社更新範囲を広げるためには、以下のポイントを押さえると効果的です。

  • CMS選定時に「ノーコード編集(ブロックエディタなど)」の有無を確認する
  • 更新が必要な人全員にアカウントを用意し、権限を分けて運用する
  • よく行う更新作業について、社内マニュアルや動画チュートリアルを作成する
  • 重大な不具合につながる作業(プラグイン更新、テーマ編集など)は制作会社の担当範囲とする

頻度が高い単純更新ほど自社対応に切り替え、構造変更やトラブルリスクが高い作業は外注することで、費用と安全性のバランスが取りやすくなります。

外注する作業範囲を明確化し、見積もりを比較する

外注コストを最適化するためには、最初に「誰が・どの作業を・どこまで行うか」を明文化することが重要です。作業範囲を細かく分解し、複数社の見積もり条件を揃えて比較することが、金額だけに惑わされないポイントです。

作業項目を洗い出す

まず、以下のような作業を一覧化し、内製か外注かを決めます。

区分 代表的な作業例
管理 サーバー・ドメイン契約管理、バックアップ、SSL更新
更新 ニュース投稿、ページ追加、画像差し替え、バナー作成
運用 アクセス解析、改善提案、A/Bテスト、コンテンツ企画
保守 トラブル対応、バグ改修、セキュリティパッチ適用

発注側で用意するもの(原稿・写真・バナー案など)も合わせて整理しておきます。

見積もり依頼時にそろえるべき条件

複数社に見積もりを取る場合は、次の条件を必ず共通にします。

  • 対象サイトの規模(ページ数、CMSの有無)
  • 月間の想定更新回数・作業ボリューム
  • レスポンスの希望水準(例:営業日内24時間以内に一次返信など)
  • レポート有無・頻度(例:月1回のアクセスレポート+改善提案)

条件があいまいなまま見積もりを取ると、価格差の理由が判断できず「安かろう悪かろう」を見抜けません。

比較時のチェックポイント

単純な月額料金だけではなく、以下の観点で比較します。

  • 単価の根拠(作業時間×時間単価などの内訳が明確か)
  • 追加費用が発生する条件(更新回数超過時・緊急対応時など)
  • 契約期間や解約条件(最低利用期間、解約の締め日)
  • 担当者のスキル・実績(担当者固定か、体制はどうか)

「ちょうどよい作業範囲+適正な単価+納得できる体制」をセットで比較することで、長期的にコストパフォーマンスの高いパートナーを選びやすくなります。

補助金・助成金で制作費や運用費をカバーする方法

補助金や助成金を活用すれば、自己負担を抑えながら制作費や運用費に投資できる可能性があります。特に中小企業・小規模事業者であれば、公的支援の対象になるケースが多いため、検討する価値は高いです。

代表的な制度の一例をまとめます。

制度名 概要 対象になりやすい費用例
IT導入補助金 中小企業のITツール導入を支援 CMS導入、予約システム、EC構築、アクセス解析ツールなど
小規模事業者持続化補助金 販路開拓・売上拡大のための取組を支援 ホームページ制作・リニューアル、LP制作、広告費の一部など
各自治体の独自補助金 地域ごとのデジタル化や販路拡大を支援 サイト制作・改善、動画制作、マーケティング施策など

補助金・助成金を活用する際は、以下を確認しましょう。

  • 目的(売上拡大・業務効率化など)が制度の趣旨と合致しているか
  • 補助対象期間や経費区分に、Webサイトの「運用費」が含まれるか
  • 申請から採択までのスケジュールと、制作・運用の開始時期がずれないか

制作会社によっては、補助金申請のサポート経験が豊富な場合もあるため、見積もり取得の段階で「活用可能な補助金はあるか」「採択実績はあるか」を相談しておくと、検討がスムーズになります。

制作会社や個人事業主に運用を任せる際の注意点

制作会社や個人事業主に運用を任せる際の注意点
Image: depart-inc.com (https://depart-inc.com/blog/renewal-ec/)

制作会社やフリーランスに運用を任せる場合、契約前の確認不足が後々のトラブルにつながりやすくなります。運用を丸投げするのではなく、「何を・どこまで・どの水準で」任せるかを事前に細かく言語化しておくことが重要です。

主な注意点は、次のとおりです。

確認すべきポイント 具体的な確認内容
業務範囲 サーバー保守、セキュリティ対策、更新作業、解析・改善提案など、どこまで対応するのかを明文化する
品質と頻度 更新の反映スピード(例:2営業日以内)、レポート提出の頻度・内容、改善提案の有無を確認する
料金体系 月額に含まれる作業/別料金になる作業、スポット対応の単価、休日・夜間対応の有無を確認する
体制・バックアップ 担当者が不在の場合の代替担当、フリーランスの場合の業務継続リスクをどうカバーするかを確認する
著作権・データの扱い デザイン・原稿・写真・解析データなどの権利の所在と、解約時の引き渡し可否を契約書に明記する

とくに、解約時のドメインやサーバー、データの扱いはトラブルになりやすいため、契約書・覚書の段階で必ず文面に落とし込むことが重要です。

月額無料や極端に安い管理プランのリスクを知る

月額数千円以下や「管理費無料」をうたうプランには、サーバー障害やセキュリティ事故が発生した際の対応が含まれていない、あるいは極めて限定的であるケースが多く見られます。料金だけを見ると魅力的ですが、ビジネス利用のホームページでは致命的なリスクになりかねません。

代表的なリスクを整理すると次の通りです。

項目 ありがちな実態 発生しうる問題
サーバー・ドメイン 制作会社名義で一括契約 解約時にサイトやドメインを引き継げない可能性
障害対応 「監視なし」「障害時は別途見積」 サイト停止中も放置され、機会損失が拡大
セキュリティ バックアップ・脆弱性対応なし 改ざん・情報漏えい時の復旧が困難
更新作業 月●回までや時間制限つき 追加費用がかさみ、結局割高になる

「安さの理由(どこを削っているのか)」を必ず確認し、ビジネス上許容できるリスクかどうかを判断することが重要です。

トラブル時の対応範囲とレスポンス体制を確認する

トラブル発生時の対応条件を事前に確認していないと、「いざというときに全く動いてもらえない」「復旧が遅れて機会損失が出る」といった事態につながります。契約前に、少なくとも次のポイントは明文化しておくことが重要です。

確認項目 主な内容例
対応範囲 サーバーダウン、メール障害、CMSエラー、フォーム不具合、改ざん・ウイルス感染など、どの種類のトラブルまで含むか
受付窓口 連絡手段(電話・メール・チャット)、窓口の担当部署・担当者
対応時間 平日日中のみ/土日祝対応の有無/24時間監視・対応かどうか
初動スピード 連絡から○時間以内に一次対応・状況報告を行うなどのSLA(サービス水準)
追加費用 軽微な復旧は月額内か、緊急対応や深夜対応は別料金か、その単価

「何をどこまで、どれくらいのスピードで対応してもらえるのか」を、契約書やSLAとして文章で残すことが、トラブル時の混乱防止と費用トラブル回避につながります。

どこまでを依頼しどこから自社対応か契約で明確にする

外注範囲があいまいなまま契約すると、毎月の請求額や対応スピードに不満が出やすくなります。トラブルを避けるためには、「制作会社に任せる作業」と「自社で対応する作業」を契約書・仕様書に明文化することが不可欠です。

まず、以下の作業ごとに「誰が・どこまで・どの頻度で対応するか」を整理します。

作業区分 外注 or 自社で決めるポイント
インフラ管理 サーバー・ドメイン・SSL更新 契約名義、更新代行の有無
日常更新 文字修正、画像差し替え、ニュース投稿 回数上限、1回あたりの範囲
企画・改善 新コンテンツ企画、LP追加、UI改善 依頼のフロー、見積もり基準
マーケ施策 SEO対策、広告運用、解析レポート 実施内容とレポート頻度

「月額内で含まれる作業」「別途見積もりになる作業」「対応しない作業」を三分類し、契約書に記載しておくことが重要です。 誰が見ても判断できるレベルまで具体的に書いておくと、担当者が変わっても運用が安定します。

解約時にサーバーやドメインをどう扱うかの確認事項

解約時に最もトラブルになりやすいのは、サーバーとドメインの名義・契約主体です。 解約前に、どちらの契約名義になっているか、移管できるか、停止スケジュールはどうなるかを必ず確認しておきましょう。

代表的な確認ポイントは次の通りです。

確認項目 具体的なチェック内容
契約名義 サーバー・ドメインが制作会社名義か、自社名義かを確認する
管理情報 管理画面のログイン情報を引き継げるか、どのタイミングで共有されるか
移管可否と費用 他社サーバー・他社レジストラへの移管が可能か、手数料や作業費が発生するか
解約スケジュール サイト停止の期日、メールアドレス停止のタイミング、バックアップ取得の期限
データ引き渡し サイトデータ一式(HTML/CMSデータ、画像、DB)の形式と引き渡し方法、追加費用の有無

サーバーやドメインを制作会社名義のまま解約してしまうと、サイトやメールが突然止まり、復旧も難しくなります。 解約の数か月前から、移管計画とバックアップ取得を進めることが重要です。

自社のWebサイト運用費用を見積もるステップ

自社のWebサイト運用費用を見積もるステップ
Image: www.youtube.com (https://www.youtube.com/watch?v=5_czMfyqZ_k)

Webサイト運用費用をざっくり決めてしまうと、後から追加費用が膨らみやすくなります。「何のためのサイトなのか」「何にどこまでお金をかけるのか」を段階的に整理しながら見積もることが重要です。以下のステップで進めると、漏れとムダを減らせます。

  1. サイトの目的と役割を明確にする(認知用なのか、問い合わせ獲得・EC売上が目的なのか)
  2. 現状のページ数・機能・更新頻度を把握し、今後1年で必要になりそうな更新も洗い出す
  3. サーバー・ドメイン・ツールなどの「固定費」と、更新作業・広告・コンサルなどの「変動費」に分ける
  4. 各作業を「内製」か「外注」かに振り分け、社内で対応する場合の工数も概算しておく
  5. 初期費用と月額費用を一覧表にし、1〜3年スパンでの総額を試算する
  6. 想定する問い合わせ数・売上と比較し、費用対効果のバランスを見直す

現状サイトの規模と目的を整理し優先度を決める

Webサイト運用費用を見積もる最初のステップは、「今あるサイトの規模」と「サイトの目的」を具体的に言語化し、優先順位をつけることです。ここがあいまいなまま費用の話を進めると、不要な運用費を払い続ける原因になります。

まず、規模の整理では次のような項目を一覧化します。

規模の観点 具体的な確認項目
ページ数 公開ページ数、将来の追加予定ページ数
機能 問い合わせフォーム、資料DL、EC機能、会員機能など
更新頻度 週・月あたりの更新回数、ニュースやブログの有無
関係システム MAツール、SFA/CRM、外部予約システムなどとの連携

次に、目的を「問い合わせ獲得」「採用応募」「資料請求」「EC売上」「既存顧客のサポート」などに分解し、どの目的を優先して達成したいかを1~3つに絞り込みます。すべてを同時に追いかけるより、優先度の高い目的に直結する領域に運用費を集中させた方が、成果と費用対効果が見えやすくなります。

必要な作業を洗い出し、内製と外注を切り分ける

必要な作業を整理する際は、「タスクの一覧化 → 属人性・難易度・頻度で評価 → 内製/外注の線引き」という流れで考えると判断しやすくなります。

まず、以下のように洗い出します。

領域 具体的な作業例
技術・保守 サーバー管理、ドメイン更新、SSL更新、CMSアップデート、障害対応
コンテンツ ニュース更新、ブログ執筆、商品情報更新、画像作成、LP作成
集客・分析 SEO施策、広告運用、アクセス解析、レポート作成、改善提案

次に、それぞれの作業を以下の観点で評価します。

  • 専門性の高さ(技術・マーケティングの知識が必要か)
  • 作業頻度(毎日・毎週・毎月・年数回など)
  • 担当者のスキル・リソース(社内で対応可能か、時間は確保できるか)

一般的には、

  • 内製しやすい作業:テキスト修正、簡単なページ更新、ブログ執筆、社内ニュース更新など
  • 外注した方が効率的な作業:サーバー保守、セキュリティ対応、デザイン制作、複雑なページ改修、SEOコンサルティング、広告運用など

という切り分けが現実的です。

最後に、「短期的には外注だが、将来的には内製化したい作業」もリストアップし、育成・ツール導入の計画に反映させると、運用費の最適化につながります。

初期費用と月額費用のバランスから予算を設計する

初期費用と月額費用のバランスを考える際は、3年間程度のスパンで「総額」と「キャッシュフロー」の両方を比較することが重要です。制作費を抑えるために無理に初期費用を下げると、更新や運用が高額な月額課金になり、結果として総額が高くなるケースも多く見られます。

典型的なパターンは次の通りです。

パターン 初期費用 月額費用 向いているケース
A:買い切り型+最低限の保守 高め 低め 更新頻度が少なく、社内に担当者がいる場合
B:初期費用抑制+高めの月額運用 低〜中 中〜高 立ち上げ時の資金に余裕がなく、運用を外部に任せたい場合
C:中程度の初期費用+必要部分だけ月額 自社更新と外注を組み合わせて、柔軟に運用したい場合

予算設計のステップとしては、

  1. 3年で必要な総ページ数・更新頻度・集客目標をざっくり数値化する
  2. その条件でA〜Cのようなパターンの「3年総額」を試算する
  3. 資金繰り(毎月のキャッシュアウト)と、社内リソースの有無を踏まえて現実的なパターンを選ぶ

という流れがおすすめです。「初期◯万円・月額◯万円」を個別に見るのではなく、3年総額と自社体制のバランスで判断することで、無理のない運用と費用対効果の両立がしやすくなります。

制作会社と打ち合わせる際に押さえたい質問リスト

制作会社と打ち合わせる際は、運用費用に直結するポイントを事前に質問リストとして整理しておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。代表的な質問例は次の通りです。

  • 初期費用と月額費用の内訳はどうなっていますか?(サーバー・ドメイン・保守・更新作業など項目ごとに分けて提示できますか?)
  • 月額費用に「含まれる作業」と「別料金になる作業」を一覧で教えてもらえますか?
  • 更新依頼はどのくらいの頻度・ボリュームまで月額に含まれますか?(例:記事何本/月、バナー何点/月など)
  • スポット対応の料金体系(時給・1案件あたり・ページ単位)と、最低発注単位はいくらですか?
  • サーバー・ドメインは自社契約と御社契約どちらを想定していますか?それぞれのメリット・デメリットは何ですか?
  • 障害発生時や緊急トラブル時の対応内容・対応時間・連絡フローはどうなっていますか?
  • 契約期間・更新タイミング・解約時の条件(違約金の有無、データ・ドメインの扱いなど)を教えてください
  • 集客や改善の提案はどの程度まで含まれますか?レポートはどのくらいの頻度・内容で出してもらえますか?

上記のような質問を事前に用意し、各項目を「誰が・何を・いくらで・どこまで」対応するのかを明確にしたうえで契約することが、運用費用で損をしないための重要なポイントです。

まとめ:Webサイト制作後の運用費用で損しないために

Webサイト制作後の運用費用で損をしないための鍵は「費用構造の理解」と「目的に合わせた取捨選択」です。

本記事で整理したポイントを、運用方針を決めるチェックリストとしてまとめます。

制作費と運用費、「管理」と「運用」を区別して考えることで、何にお金をかけているのかが明確になります。サーバー・ドメイン・SSL・CMS・更新作業・解析・広告など、運用費用の内訳と相場を把握しておけば、適正な予算配分が可能です。

自社で行う範囲と外注する範囲を切り分け、パターン別の費用感(自社運用/管理のみ外注/集客重視の運用委託)を比較することで、自社に最適な体制を選択できます。コーポレート・採用・EC・メディアなど、サイトタイプと役割ごとの「かけるべき金額の目安」を持つことも重要です。

「最低限の維持」と「成果を狙う運用」の違いを理解し、KPIを設定して投資対効果を測定することで、運用費用を単なる経費ではなく投資として扱えます。

サーバー・ドメインの自社契約やCMS活用、補助金利用などで、固定費を抑えつつ成果に直結する部分へ優先的に投資することが費用対効果の最大化につながります。制作会社や個人への委託時は、料金の背景・対応範囲・トラブル時の体制・解約条件を契約前に必ず確認しましょう。

運用費用を「なんとなく払う経費」にせず、目的を達成するための計画的な投資として設計できれば、同じ予算でも成果は大きく変わります。自社サイトの「役割」と「目標」を起点に、記事の内容を用いて自社に最適な運用費用と体制を検討してみてください。

本記事では、Webサイト制作後に発生するホームページ運用費用の内訳や相場、サイトタイプ別の考え方から、費用を投資として捉える視点、コストを抑えつつ成果を出すポイントまで整理しました。自社で担う範囲と外注すべき範囲を明確にし、サーバー・ドメイン契約や契約条件の確認などの注意点を押さえることで、無駄な出費やトラブルを避けながら、ビジネス目標に合った適切な運用予算を設計しやすくなります。この記事を参考に、自社サイトの現状と目的を整理し、制作会社との打ち合わせや見積もり比較に役立てていただくことが重要です。

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