WEBサイト制作をするうえでかかせないSEO対策ですが、その基本的な考え方や仕組みを知らない方も多いのではないでしょうか?着実なSEO対策を実行するには、SEOの根幹となる「そもそも」な部分について理解を深めることが大切です。この記事ではSEOの「そもそも」な話を掘り下げることで、「検索順位を上げるうえで正しい考え方」をご紹介できればと思います。この記事ではその一環として、ホワイトハットSEOについて取り上げたいと思います。
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前提:なぜSEOについて知るべきか
SEOとは?
SEOは「Search Engine Optimization」の頭文字をとった略語です。「検索エンジン最適化」という意味であり、自身のWebページを検索結果の上位に表示させるために、検索エンジンに最適化させることを表します。NERDではSEO=Google集客スキルと考えています。
そもそもGoogleは何をしているのか?
SEO対策の話を進める前に…「そもそもGoogleって何をしているの?」ということに触れたいと思います。いまや世界最大級の検索エンジンといっても過言ではないGoogleですが、実は主にやっていることは3つなのです。
クローリング
クローラ―という機械により世界中にある膨大な数のWebページのURLを収集しています。(クローリングの名前の由来は腕でかき集める動作が水泳のクロールの動きに似ていることからきています。)
インデックス
インデックス=索引という言葉の通り、クローリングで収集した情報を整理して、データベース化することです。
ランキング
データベース化された情報の関連性を判断して上位表示(ランキング化)すること。
つまりSEOは、このランキングをいかに上げるかという施策を考えることです。
SEO対策を考えることは資産になる
そもそもなぜSEOを考える必要があるのか? 「より多くのユーザーに自身のWebページを見てもらうため」ということが一番の目的ですが、ここではもう少し掘り下げてみたいと思います。
Googleはルールを教えてくれない
前述の通りGoogleの検索エンジンは大きく分けて3つの作業を行っていますが、そのアルゴリズムは公開されてはいません。つまり、GoogleはSEOのルールを教えてはくれないのです。一説では、Google社内でもこのアルゴリズムを把握している人はたった1人だとも言われています。ほとんど誰も答えを知らないからこそ、分析することに価値が生み出されるのです。
無料でできるからこそ誰でもトライしたい
SEO対策を考えることは何か必要な機械やシステムがあるわけでもなく、無料で始めることができます。言い換えれば、お金をかけずに、結果としてより売上増加につながるようなユーザーの流れを作り出すことができるということ。だからこそ、誰でもトライしていただきたいと考えております。
正しい知識を身に着ける必要性
Googleは絶えずアップデートを繰り返しています。そのため、ただ上位表示されるための技を学んで活用するだけでは小手先の技術を身に着けたに過ぎず、いつしかアップデートに取り残されてしまう恐れがあります。背景にある「Googleが重要視している指標や根幹」を知り、そのうえで自身のWebページを分析していくことで、アップデートについていけるSEO対策を考えることができ、積み重なって確実に資産となっていくとNERDでは考えています。
ホワイトハットと関連する用語
以下では今回のテーマである「ホワイトハット」のほか、おさえておきたい関連用語をまとめています。
SEOの種類
ホワイトハット
詳しくは後述しますが、ホワイトハットとは一言でいえば「Googleがガイドラインで推奨するやり方」に沿って行われるSEOの方法です。不正を行わずにユーザーにとって魅力あるWebページを構築することであり、現在のSEOの主流となっています。
ブラックハット
ホワイトハットに対して、「Googleが推奨しないやり方」とされるSEOの方法をブラックハットといいます。例えば以下のような行為が該当します。
・お金を払って他のサイトに自身のサイトのリンクを設置してもらう外部リンク購入
・ページ内にSEO目的のキーワードを大量に埋め込む
機械的に情報を判断するクローラ―の目の穴を抜けて、数年前まではこのような手法が横行していました。このようなWebページはSEOで上位表示されることだけが目的とされており、ユーザーにとって魅力的なWebページにはなりえません。
しかし、Googleのアップデート(次項で紹介します)が強化されたことを機に、現在ではブラックハットの手法は衰退しています。Googleに一度でもブラックハットと認定された場合、二度とそのWebページは検索エンジンの上位にあがって来られなくなるため、気を付けましょう。
アップデートの種類
以下では、ユーザーにとって価値の低い情報が上位に表示されないようにGoogleが導入している検索アルゴリズムアップデートを紹介します。
パンダアップデート
「低品質なコンテンツからなるWebページが上位表示されにくくする」ためのアップデートです。例えば他サイトからのコピーが大半であったり、記事の根拠や専門性が乏しい内容のサイトが影響を受けます。
ペンギンアップデート
「Googleのガイドラインに違反する(ブラックハットSEOをしている)Webページが上位表示されにくくする」ためのアップデートです。このアップデートでは特に、購入や自作自演で設置する低品質な外部リンクを受けたり、SEO目的で過度にキーワードを埋め込んだリンクがあるWebページが取り締まりの対象となります。
※余談ですが、なぜアルゴリズムの名称にパンダやペンギンという動物の名前がついているかというと、「ホワイトハットとブラックハットを判別する」ことから「白黒つける」という意味で、色合いが白と黒の動物の名前がつけられています!
ホワイトハットSEOの考え方について
以下ではいよいよホワイトハットSEOの考え方について話を進めたいと思います。
ここではGoogleの根幹にある考え方と重要視する指標を紹介します。Googleが「ユーザーにとって魅力的なWebページ」をどのように考えているのかを知ることで、着実なホワイトハットSEOの実施につなげていただければ幸いです。
Googleはあくまでユーザーファースト
世界的大企業に成長したGoogleが追求することは非常にシンプルで、「ユーザーに関連性のある情報をキチンと出したい」ということです。
Googleは検索エンジンサービスでお金をとっていません。もしGoogleがお金をとって情報を操作してしまったらどうなるでしょう?よりお金を払った人のページが上位に表示されることとなり、ユーザーにとって必要のない情報が表示される、または必要な情報が表示されないことになります。こうなるとGoogleの利用者が減りかねず、結果として本末転倒となってしまいます。だからGoogleはあくまでユーザー目線、ユーザーファーストなのです。
重視される指標「E-A-T」
Googleのユーザーファーストな考え方を踏まえて意識したいのが、「E-A-T」という指標です。これはそれぞれExpertise(専門性)/Authoritativeness(権威性)/Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった略称であり、Googleが重視するWebページの品質評価基準です。2019年に更新した「品質評価ガイドライン」にもこの「E-A-T」が記されています。
この専門性、権威性、信頼性の評価は、冒頭に述べたクローラ―という機械が判定します。つまり、ホワイトハットSEOを行うには機械的に見てこの3つの性質がどのように判断されているのかを理解することが重要です。
以下で各項目についてご紹介します。
Expertise(専門性)
専門性とは、「Webページがそのカテゴリにおいて知識や経験に精通しているか」という指標を指します。
内部リンクを充実させる
機械的に専門性を判断する際、カギとなるのは「内部リンク」です。内部リンクはWebページ内の記事同士に互いのURLを載せることで設置できます。なぜ内部リンクの設置が専門性につながるのか。それは、専門性の高いWebページでは相互の記事の関連性が高い(リンクしやすくなる)からです。次項でもう少し詳しく説明いたします。
コンテンツをフォーカス(特化)させる
例えば「衣食住をすべて扱うライフスタイルのWebページ」と「服に特化したWebページ」があるとします。あなたが今年の秋冬に流行る服を調べたい場合、どちらがより有益な情報を提供してくれるでしょうか?前者は衣・食・住のカテゴリがそれぞれ独立しているため、カテゴリを超えた記事の関連性は低くなります。一方で、後者はすべて服に関する情報のため、寸法についてや色合い、流行についてなど、それぞれの記事の関連性が高くなり、内部リンクの数も多くなります。
クローラ―は内部リンクの充実さから記事の関連性の高さを読み取り、「内部リンクが充実している=専門性が高い」と判断します。つまり、「なんでもやってるWebページよりもコンテンツを特化しているWebページの方が専門性が高いと判断され、上位にあがりやすい」ということです。
Authoritativeness(権威性)
権威性とは簡単に言えば「誰もが支持するものであるか」という指標です。
外部リンクからの流入を増やす
権威があるとはどういうことでしょうか?ここでは「外部リンク」がポイントとなります。外部リンクとは、ほかのWebページに自身のWebページのURLを貼ってもらうことで設置できます。
例えばレストランのWebページをイメージしてください。このレストランがグルメ業界で権威のある「ミシュランガイド」で星を獲得していて、ミシュランガイドの公式WEBサイトに外部リンクが設置されているとしましょう。するとクローラ―は「権威あるWebページに設置された外部リンクからの流入がある」ことを認識し、このレストランのWebページの権威性の高さを判断します。つまり、自分が属する業種で有名な企業・組織のWEBサイトや有名なブロガーにリンク張ってもらうことで権威性を高めることができるということです。
リアルな場で権威性を持つ
Web上で権威あるWebページに外部リンクを設置してもらうだけでなく、リアルな場において自らが権威性を作り出すことも可能です。例えばイベントに登壇したり書籍を出版したりして、そういったリアルな場に関するWebページからの外部リンクを設置すれば、機械的にも権威性を判別することができます。
SNSを活用する
権威性を高めるためにはSNSも非常に有効な手法です。SNSを活用して〇千人や〇万人など多くのフォロワーを獲得していれば、そこに設置された外部リンクからの流入をクローラ―が認識することで「ソーシャル上で一定数の支持を得ている」という判断がされるようになります。
Trustworthiness(信頼性)
信頼性とは言葉の通り、「信頼できるWebページであるか」という指標です。
「誰が書いたか」を明記する
信頼性を高める方法はシンプルに「誰が書いたのか」、つまり著作者を明記することです。誰が書いたのかわからない記事は、機械でなく人の目で見ても信頼性、あるいは信憑性に欠けてしまいます。著作者やWebページの運営者がどんな人物で、どういった知識や経験を持っているのかなどプロフィールを明記することで、信頼性があると判断されるようになります。
ブックマークしてもらう
信頼性を高めるもう一つの方法として、直接流入を増やすことも有効です。直接流入を増やすには、自身のWebページを「ブックマークしてもらう」ことが大切でしょう。例えばNERDでは法律に関すことを調べる際に「弁護士ドットコム」をよく利用させていただきますが、特定のケースごとの記事はブックマークしていつもそこから確認するようにしています。ブックマークされているWebページは機械的にみて、「ブックマークして毎回読みに来るほど有益かつ信頼のある情報がある」ということが読み取れ、信頼性が高いと判断されます。
機械フレンドリー=ユーザーにとっても面白いWebページになる
Googleが重視する「E-A-T」はクローラ―という機械がWebページの質を判断するための指標としてご紹介しました。機械的に見て「E-A-T」が高ければ、ランキング化される際に上位表示される可能性が高くなります。
忘れてはいけないのは、上に挙げたようなポイントを実践することで、結果的にユーザーの「人の目」でみても魅力的なWebページを作ることができるということです。専門性を高めようと思えば一つのカテゴリを究めてユーザーが求める有益なコンテンツをできる限り揃えることができるし、その結果ネットやリアルな場において権威性が高まり、ひいてはユーザーに対して信頼性を増すこともできます。「機械フレンドリーなWebページ=ユーザーにとっても面白いWebページ」になることを覚えておくとよいでしょう。
まとめ
今回はホワイトハットSEOを取り上げることで、SEOで上位を狙う際に知っておきたい知識や考え方をご紹介しました。
結局のところ、SEOを考えるのはGoogleの考え方を知ること、ひいては見てほしい相手(=ユーザー)のことを考えることです。誰かと仲良くなりたいときに、「仲良くなれるコツ」だけを知って、相手自身のことを知らなければ関係は長く続きません。
SEOにおいても同じことで、「こうすれば上位表示される」という「方法」の部分を知るだけではなく、まずはユーザーと自身のWebページをつなぐGoogleが何を考え、何を大切にしているのかを知ることで、着実なSEOを行うことができ、結果として長くユーザーに支持されるWebページを作り上げることができます。
この記事をみた方が、SEOを考える際の一助になれば幸いです!
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