WEBサイト制作の料金の仕組み・相場を現役WEBディレクターが解説

「WEBサイト制作の料金が制作会社によって大きく異なる」ということに、戸惑いを感じた経験はありませんか?

複数のWEB制作会社に見積もりを依頼した際に、料金が異なるのはよくあることです。「なぜWEB制作会社によって料金が異なるのか」「どんな仕組みで料金が決まるのか」と疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。

実は、WEBサイトの制作料金は作業者の時間単価と作業時間、WEB制作会社の規模によって大きく異なります。そして、WEB制作会社にWEBサイト制作を依頼する際は、料金の相場を知っていなければ損をしてしまう恐れがあるのです。

そこで、本記事ではWEBサイト制作の料金の仕組みや料金相場を、現役のWEBディレクターが解説します。プロの視点から適切な業者を選ぶためのポイントも紹介するので、ぜひ依頼時の参考にしてくださいね。

WEBサイト制作時にかかる料金のほとんどは人件費


実は、WEBサイト制作時にかかる料金のほとんどは人件費です。WEBサイト制作には多くの作業者が携わるため、その人数分の人件費がかかります

制作を進めるにあたり、まずはWEBサイトの企画や制作の進行管理を行うディレクターが必要です。そして、システムの設計・開発を行うプログラマーシステムエンジニア、WEBサイトのデザインやコーディングを行うWEBデザイナーも欠かせない人材です。

さらに、WEBサイト全体の文章をライティングするWEBライターや、WEBサイトの素材である写真を撮影するカメラマンも重要な役割を担っています。また、多くのWEB制作会社では顧客とのやり取りを行う営業担当者が在籍しています。

このように、WEBサイト制作は多くの作業者が携わるため、料金の大部分を人件費が占めているのです。この人件費は、基本的に時間単価として「誰が何時間稼働するのか」で算出されます。

時間単価の計算方法

WEBサイト制作における時間単価は、基本的に作業者ごとの給与から算出されます。

たとえば、月給40万円のディレクターが月に160時間稼働するとしましょう。単純に計算すると「40万円÷160時間=2,500円」で時間単価は2,500円になりますが、これではディレクターの賞与や社会保険料の会社負担分、各種手当などが含まれていない金額になります。

そのため、諸々の金額を含めて年収600万円と仮定しましょう。この年収から月給を計算すると50万円になり、月に160時間労働をすると1時間あたり3,125円です。

この計算方法で作業者ごとの時間単価は算出可能で、この時間単価がWEBサイトの制作料金にも反映されます。

間接費用もかかる

WEBサイト制作の料金には、人件費以外にもWEB制作会社の販促費固定費などの間接費用も含まれています

たとえば、WEB制作会社がWEBサイトの制作を受注するために広告を出稿していたら、その販促費が制作料金に上乗せされます。また、WEB制作会社のオフィスの家賃や光熱費、社員の交通費や設備の購入費などの必要経費も制作料金に含まれるのです。

これらの費用を制作料金に含めずに受注してしまうとWEB制作会社は赤字になってしまうので、間接費用がかかるのは仕方がないことといえます。

なぜ制作会社によって見積もり金額が違うのか


WEB制作会社によって見積もり金額が違う理由として、以下の3つがあげられます。

  • 時間単価の違い
  • 作業時間の違い
  • 会社規模の違い

WEBサイトの制作料金は大部分を人件費が占めるので、時間単価や作業時間の違いが大きな理由です。また、WEB制作会社の規模によっても必要な人件費や間接費用は変わってきます。

ここからは、それぞれの理由について詳しく解説します。

時間単価が違うため

担当の作業者によって、時間単価は大きく異なります。たとえば、入社2年目と10年以上在籍するベテラン社員では、経験の差から時間単価が違うのは明らかですよね。

そのため、ベテランが多く在籍している会社は時間単価が高くなりがちです。一方で、若い社員や業界経験が少ない社員が多く在籍する会社は、比較的時間単価が安い傾向があります。

また、会社によって給与の設定はさまざまです。そのため、同じ経験年数の作業者であっても会社によって時間単価に差が生まれます。

この時間単価の違いが、見積もり金額の違いとして顕著にあらわれます。

作業時間が違うため

たとえ時間単価が同じであっても、作業時間が違えば見積もり金額も大きく変わってきます

たとえば、WEBサイトを既存のテンプレートを使って構成するのか、一からコーディングするのかで作業時間は大きく異なります。テンプレートを使用すれば、最短で1日ほどで完成することもあるでしょう。しかし、一からコーディングすると規模にもよりますが1ヶ月ほどの作業期間が必要です。

また、現状分析や競合サイトの調査の有無、分析や調査をする場合はどれだけ丁寧にするのかによっても作業時間は異なります。

このように、作業時間がかかるほど人件費が高くなり、見積もり金額に差が生まれるのです。

会社規模が違うため

WEB制作会社の規模が大きくなるほど、見積もり金額も高くなる傾向があります。これは規模が大きい会社のほとんどは社歴が長く、経験豊富なベテラン社員が多く在籍しているため、人件費が高くなるからです。

そして、規模が大きくなるとオフィスの家賃や光熱費、設備の購入費や維持費などの間接費用も高くなりがちです。こうした必要経費の差が制作料金にも反映されます。

また、WEB制作会社によっては「損失を補うために高く受注する」という考えのところもあります。このように、会社の規模や内情によっても見積もり金額に差が生まれるのです。

それでは「規模が小さいWEB制作会社に依頼したら安くなる」と思われるかもしれませんが、規模が小さい場合も一定のリスクがあることに留意しましょう。規模が小さいWEB制作会社に依頼する場合、「担当者と突然連絡が取れなくなった」「急に倒産して制作がストップした」などのトラブルに巻き込まれる恐れがあります。

規模が大きければその分ネームバリューもあり、トラブルが発生するリスクも少ないといえます。

適切な業者を選ぶために


WEBサイト制作を依頼する側にとっては、制作料金は高すぎず安すぎず、適正価格で請け負ってくれるWEB制作会社を選びたいですよね。そこで、適切な業者を選ぶためのポイントを2つ紹介します。

  • 要件・仕様をできる限り明確にしてから見積もりを依頼する
  • 重視する要素に優先度を決める

以上のポイントを踏まえて、自社の希望する条件に合うWEB制作会社を選びましょう。

要件・仕様をできる限り明確にしてから見積もりを依頼する

必要な要件や希望する仕様をできる限り明確にしておくと、より正確な見積もりをとることができます。要件や仕様を明確にしておかなければ、見積もりの金額と契約時の金額に開きが出てしまう恐れがあるため注意しましょう。

  • WEBサイトを作る目的
  • 必要なページ数
  • 希望するデザイン
  • サイト内で使用する素材
  • WEBサイトの更新頻度

など、必要な情報をあらかじめ伝えておくことで、見積もりと契約時の金額に開きが出ないようにすることが可能です。

また、予算が決まっていれば見積もり時に伝えておきましょう。予算をもとにWEBサイトのボリュームを決められるため、予算内でできることを明確に提示してもらえます。

重視する要素に優先度を決める

見積もり前に、WEBサイト制作において重視する要素に優先度を決めておきましょう。

WEBサイト制作における重要な要素
  • 制作料金
  • WEBサイトのデザイン力
  • SEO
  • CV(コンバージョン)
  • 制作スピード など

たとえば、デザインを重視したい場合は技術的な問題で想定していた予算よりも費用がかかることがあります。その場合は「ここまでの金額なら出せる」という費用を決めて、条件のすり合わせを行いましょう。

限られた予算の中で理想通りのWEBサイトを制作するためにも、優先度を決めて何を実装するのかを明確にすることをおすすめします。優良なWEB制作会社であれば、優先度の高いものから予算内でできることを明示してもらえます。

WEBサイト制作の料金相場


ここからは、以下のWEBサイトを制作したときの料金相場を紹介します。

  • コーポレートサイト
  • ランディングページ
  • オウンドメディア(ブログサイト)
  • 採用サイト
  • ECサイト

制作料金は要件や仕様によって大きく変わるので、一般的な例として参考にしてくださいね。

コーポレートサイト

コーポレートサイトは、会社が自社の情報を発信するためのWEBサイトです。コーポレートサイトの制作料金は会社の規模によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

規模 ページ数 料金相場
小規模企業のWEBサイト 約10ページ 約40万円〜60万円
中規模企業のWEBサイト 約30ページ 約80万円〜120万円
大規模企業のWEBサイト 約80ページ 約150万円〜400万円

コーポレートサイトの制作料金は、主にページ数で変動します。会社規模が大きいほど、必要なページ数が多くなる傾向があります。ほかにも、CMS(※)を導入して「お知らせ」「ブログ」などを自社で更新できるようにカスタマイズすると、さらに料金は高くなります。

また、コーポレートサイトはお客様の声や採用情報ページでインタビューを掲載していることが多いです。インタビューは撮影や記事の執筆が必要なので、別途作業料金が加算されます。

コーポレートサイトは会社の広告にもなるので、作成目的と費用のバランスをうまく取れるように調整して作成しましょう。

※CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは、WEB制作の知識がない方でも簡単にサイトの更新・管理・運営ができるシステムのことです。

ランディングページ

ランディングページは、サービスや商品の購入に特化したWEBサイトです。ランディングページのクオリティ次第で売上に大きく影響すると言っても過言ではありません。

ランディングページの一般的な料金相場は、約10万円〜60万円ほどです。簡易的なページであれば、数万円で作成できるでしょう。しかし、売上に直接影響するページなのである程度はクオリティが高いものを作成することをおすすめします。

たとえば、ページ内で漫画を使ってサービスや商品を宣伝すると、消費者も購入をイメージしやすいです。ただし、漫画制作費として約5万円〜15万円ほどが別途必要になります。

ランディングページについては、こちらでも詳しく解説しています。
成果につながるランディングページの制作方法をプロが解説

オウンドメディア(ブログサイト)

オウンドメディアは、会社や個人が運営するメディアのことです。オウンドメディアの料金相場は、WEBサイトの構築方法で大きく変わります。

構築方法 料金相場
CMSを利用して構築 約5万円〜20万円
完全オリジナルデザインで構築 約20万円〜100万円
本格的な事前調査・設計で集客を重視して構築 約100万円〜300万円

個人が運営するブログサイトや小規模のオウンドメディアであれば、CMSを構築して約5万円〜20万円ほどで構築可能です。この価格帯であれば、掲載する素材や記事などは自分で用意する必要があります。

一方で、デザインにこだわって狙うターゲットの事前調査なども行い本格的な運用をするのであれば、100万円以上で予算を組まなければいけません。

そして、オウンドメディアは規模に関わらず定期的な記事の更新が必要です。自分で記事を更新するのであれば費用はかかりませんが、WEB制作会社に執筆・更新を依頼する場合は1記事で約1万円〜6万円ほどの費用が発生します。

運用やカスタマイズに関する知識があれば、格安でメディアの構築だけしてもらい運用・更新は自分で行うと制作料金は安く済みます。

採用サイト

採用サイトは、求職者に対して自社の採用情報や会社の強みを発信できるWEBサイトです。現代では多くの求職者が応募する会社の情報をリサーチしているので、採用サイトをしっかりと作り込み、自社の良さをアピールできれば多くの人材を集められます。

採用サイトはページ数やコンテンツ内容によって料金相場に差がありますが、一般的には約20万円〜200万円ほどで制作可能です。コンテンツを重視して先輩社員のインタビュー動画や採用管理ツールなどを盛り込むと、その分費用が高くなる傾向があります。

ECサイト

ECサイトは、ネット上で商品やサービスを販売するサイトです。ECサイトには5種類の構築方法があり、構築方法ごとに料金相場は異なります。

構築方法 料金相場
ASP 約0円~10万円
オープンソース 約0円~100万円
クラウドEC 約100万~300万円
ECパッケージ 約300万~500万円
フルスクラッチ 500万円以上

簡易的な構築方法であるASPであれば、格安でECサイトを制作できます。しかし、デザインや機能性などにこだわった自由度の高いフルスクラッチであれば、500万円以上の予算が必要です。

どれくらいの規模感でどんな機能を実装するのかを検討して、最適な構築方法を選びましょう。

それぞれの構築方法の特徴は、こちらで詳しく解説しています。
ECサイトの構築方法は?サービスの種類ごとに費用と手順を比較

まとめ


WEBサイトの制作料金は、大部分を人件費が占めています。制作にはディレクターやシステムエンジニア、WEBデザイナーなど多くの作業者が携わっているため、人件費が高くなるのは仕方がないことといえます。

そして、WEB制作会社ごとに作業者の時間単価や作業時間に違いがあるため、複数の会社で見積もりをすると料金が大きく異なるのです。

制作料金に差があるなかでも適切な業者を選ぶためには、あらかじめ「要件・仕様をできる限り明確にする」「重視する要素に優先度を決める」ことを意識しましょう。見積もり時に予算内でできることを明示してくれる業者は、優良なWEB制作会社であるといえます。

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NERDではWEBサイトを作って終わりではなく、完成後の保守や運用まで対応していますので、WEBサイト制作に関することはどうぞお気軽にご相談ください。

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