SEO対策がWebマーケティングにおいて必要不可欠だとわかっていても、「何から始めたらよいかわからない」「SEOに手が回せないほど業務に追われている」と悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
知識がない状態で手探りでSEO対策をしている方から、上記のようなお悩みをよく耳にします。そんなお悩みを抱えている方にはSEOのプロに依頼することも手段の1つとして検討してみると良いでしょう。
しかし、外注した場合の費用の相場や、費用の相場がわからずに実施するべき対策か判断できないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では下記の3点について解説致します。
- SEO対策を実施したいがどれくらいの費用がかかるのかわからない
- SEO対策の費用の仕組みを知りたい
- SEO対策の費用対効果を知りたい
このように思っている方に向けて、現役SEOスペシャリストがSEO対策の費用相場を教えます。
目次
毎月の費用は月額制と成功報酬制に分かれる
SEO対策を外注する場合の支払いプランは、大きく分けると月額制と成功報酬制に分かれます。それぞれの特徴について確認し、自社サイトの場合はどちらのプランが最適なのか判断材料としてください。
月額制
月額制のSEOサービスとは、毎月決まった利用料金を支払いサービスを受けるものを指します。その他の利用料金として、キーワード調査などで別途初期費用がかかる可能性も考えられるため注意が必要です。詳しい料金相場は後述しますが、初期費用・月額費用を合わせて25万~60万円程度となります。
月額制のメリットとしては、下記の7点があります。
- 内部施策中心の丁寧なコンサルティングを受けられる(サイト内部の検索エンジンを最適化するなど)
- 毎月ミーティングを行うことで継続的にサイト改善などPDCAを回せる
- 多くの場合、専任のコンサルタントがつく
- SEO業務へのコミットが毎月あるため信頼できる
- 結果のフィードバックやレポートなどフォローが充実している
- 改善案などの提案を毎月受けられる
- 費用変動がないためコストの見通しが立てやすい
デメリットは、下記の2点があります。
- 成果が出ていない場合でも継続的に費用が発生する
- 最低契約期間がある場合には途中解約で違約金が発生する
SEO対策はすぐに成果が出るものではないので、月額制の場合ランニングコストがかかります。しかし、内部施策についてのコンサルティングが丁寧であったり、現状の自社サイトの状況の把握などが毎月のフィードバックにより確認できたりする面は、細やかで安心できる点が多いです。担当のコンサルタントとの密な連携で信頼関係も構築できるため、SEO対策に関わるすべてを安心して任せられるのも大きな魅力となるでしょう。
また、ビッグキーワード以外でも関連のあるロングテールキーワードなど、複数のキーワードで施策できる点や、どのキーワードで上位表示達成を遂げても料金が変わらない点も成果報酬型との違いの1つとなります。
着実にSEO対策の成果をあげたいのであれば、固定報酬型で半年〜1年といった期間で対策を継続させることがおすすめです。
【依頼内容別月額制の費用相場】
月額制を採用している業者の具体的な費用相場はこちらです。
業者によって内部施策・外部施策のどの分野に、どの程度注力しているかが変わってきます。それにより業者でのコストに差が出てくるため、価格設定に幅が大きいことが挙げられます。あくまでも目安としてご参考ください。
項目 | 初期費用の相場 | 月額費用の相場 |
月額制SEO対策 | 5万~20万円
・初回キーワード調査 ・プランニング提案 含む |
20万~40万円/月
・レポーティング ・PDCAサイクルの実施 ・翌月の提案 含む |
SEOコンサルティング | 10万円~ | 10万~30万円/月 |
コンテンツSEO | ~50万円
※記事本数×単価 |
1,000円~5万円/月
(1記事あたり) |
SEO内部対策 | 応相談 | 10万~100万円 |
外部SEO被リンク対策 | 応相談 | 3万円~15万円 |
その他にも、量産記事作成についてはビッグキーワードおよび関連するロングテールキーワード1〜3個程度で、1記事あたり1万〜3万円程度の費用がかかります。綿密な骨子づくりが必要であったり、デザイン制作などを含めた質の高いコンテンツマーケティング記事を外注した際には、1記事あたり5万〜10万円以上といった費用が見込まれるケースもあるので注意が必要です。
成果報酬制
成果報酬制のSEOサービスとは、キーワード毎に成果報酬を設定し、業者によるSEO対策を施した後、上位表示獲得などの成果が出た際に初めて料金が発生するものを指します。そして、報酬の発生時には、獲得順位などによって費用の変動がある場合が多く、条件を取り決める際には注意が必要です。
また、成果報酬制でもキーワード調査などで別途初期費用がかかる可能性も考えられます。
成果報酬制のメリットとしては、下記の3点があります。
- 上位表示されていない場合には料金が発生しない
- 難易度の高いビックキーワードや、順位の変動が多いキーワードの上位表示を狙う場合に利便性が高い
- 成果がでなければ業者側も売り上げを作れないため、コミットしてもらえる可能性が高くなる
一方、デメリットとしては、下記の5点があります。
- 上位表示を獲得した際には固定報酬型よりも料金が高額になるケースが多い
- 上位表示されている間は料金が発生し続ける
- 分析やフィードバック・フォローなどが丁寧でない場合がある
- 外部対策をメインにしている業者が多く、その場合にはGoogleガイドラインに反する対策をしていないか、サービス内容に見極めが必要となる
- 初回には内部施策指示書の提案があるものの、継続した細やかな対策内容などのフィードバックや提案が行われないことが多く、内容に不透明さが出る
SEO対策の結果が出ていない状況でも料金が発生する月額制とは異なり、求めている結果が出て初めて料金が発生する点においては、結果が出ない場合のリスクを回避したシステムであると言えるでしょう。
しかし、成果が出るまでは業者側も報酬が発生しないため、丁寧なフィードバックが行われることは少なく、対策内容の不透明さが出ることも考えられます。このことから、細やかで継続的な内容の開示を求めたい方には不向きである場合もあるでしょう。
また、サイト改善型の内部施策ではなく、外部サイトのリンク提供型である外部施策をメインにしている業者の中には、Googleペナルティを受ける危険性がある施策を行う業者もいるため見極めが重要となります。
ピンポイントで順位の変動が激しいキーワードや、高難易度のビッグキーワードを上位表示狙う場合には、メリットが大きくおすすめです。
【依頼内容別成果報酬制の費用相場】
成果報酬制を採用している業者の具体的な費用相場はこちらです。
項目 | 初期費用の相場 | 月額費用の相場 |
成果報酬制SEO対策 | 5万~20万円
・初回キーワード調査 ・プランニング提案 含む |
1キーワードにつき
1万5,000~30万円程度/月 ・成果が発生しない場合は料金が発生しない |
SEOコンサルティング | 10万円~ | 10万~30万円/月 |
コンテンツSEO | ~50万円
※記事本数×単価 |
1,000~5万円/月
(1記事あたり) |
SEO内部対策 | 応相談 | 10万~100万円 |
外部SEO被リンク対策 | 応相談 | 3万~15万円 |
成果報酬制の場合、上位表示という成果によって料金が発生するため、上位表示させることを目標としてしまいがちです。しかし、SEO対策でもっとも重要なのは「コンバージョンを上げること」であることを忘れてはいけません。
業者によっては検索ニーズのないキーワード選定により上位表示を獲得し、料金が発生するケースもあります。
料金が安価である点で業者を選定するのではなく、選定されたキーワードに対して意図や、コンバージョンを望めるかどうかをしっかりとヒアリングして依頼するかどうか判断しましょう。
SEO対策の種類は3つ
SEOサービスの内容は主に3つあります。「コンテンツSEO」「内部SEO対策」「外部SEO対策」これらについて理解した上で、何を外注すれば自社にとって効果的なのか検討する材料としてください。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、質の高いコンテンツ(記事)を継続的に発信していくことでアクセス数増加を狙う手法を指します。月額制のSEOサービスにはほとんどの場合、「キーワード選定」「競合調査」「記事・構成作成」が含まれないため注意が必要です。調査や分析、企画がされていることを前提とした記事が納品されます。
また、コンテンツSEO費用は以下の2種類のタイプがあります。
- 一括支払い型:数十~100本近い記事数をまとめて発注する
- 月額固定費用型:毎月数本を継続して発注する
どちらの方法も記事単価×記事数により費用を算出しますが、ライターや記事のジャンルにより単価の幅が大きいと考えるのが良いでしょう。ライティングにおける費用の内訳の目安を以下にご紹介します。
作業 | 内容 | 料金の目安 |
構成作成 | タイトル・見出しといった記事の企画を作成する | 5,000円~1万円 |
執筆 | 構成に基づいて原稿の作成を行う | 5,000円~ |
編集 | 執筆された原稿をブラッシュアップし、読みやすく修正する | 5,000~1万円 |
イラスト作成 | オリジナルのイラスト作成 | 500~5,000円 |
入稿 | CMSでの入力 | 1,500~3,000円 |
監修 | 専門家による記事のチェック | 1万円~ |
撮影 | プロのカメラマンによる写真撮影 | 3万~5万円 |
記事作成にかかる費用の目安は構成から入稿までで、1記事あたり5万円程度かかると見ておくのが良いでしょう。しかし、ライターのレベルや記事の文字数によって単価が異なるため、一概に記事ごとの相場があるわけではなく、目安程度に考えておくことをおすすめします。
また、薬機法などの専門知識を必要とする医療ジャンルや、金融・法律関係であれば、ライターに求める知識量や資格も必要になってくる場合もあるため、執筆単価も高額になるでしょう。熟練のSEOライターであれば、1本あたりの単価が高い傾向にあります。その上、専門家監修の記事や、プロのカメラマンによる撮影となると費用が上乗せされます。その他にも取材などがあれば、ライターの交通費も別途かかってくる点にも注意しましょう。
クラウドソーシングサービスを使って外注ライターに依頼すると、費用が安価に抑えられる場合もあります。ただし、あまりに低単価だと記事の品質や、得られる効果が不十分であることも多くあるため注意が必要です。
内部SEO対策
内部SEO対策とは、サイト内の構造を最適化する手法です。どんなに良いコンテンツ作りをしていたとしても、サイト内構造に不備があった場合、ユーザーが検索しても上位表示されることはなく、コンバージョンにつながりません。そこで、サイト内の設計を見直し・改善することで、検索エンジンに評価されやすくなり、上位表示につなげる施策を行います。
サイト運営の基礎ができていると思っていても、意外と対策に漏れや誤りも多くあります。コンテンツは増やさずとも、内部SEO対策を行うだけで成果を実感できる点が、需要の高さの理由の1つでしょう。
具体的な対策内容は以下の7点です。
- サイトマップ送信
- サイト構造の最適化
- パンくずリスト設置
- 重複ページ解消
- 内部リンク改善
- 見出しタグの最適化
- 画像利用の最適化
費用相場は10万〜100万円程度とされ、主にサイト規模や内容によって費用が変わってきます。サービスにより対応できる範囲が変わってくるため、事前確認をしっかり行うことをおすすめします。
サイトの手直しを検討されている方や、コンテンツは不足していないのに成果が今ひとつ感じられない方、SEO対策の効果を最大限に引き出したい方は、内部SEO対策を試してみる価値があると言えるでしょう。
外部SEO対策
外部SEO対策とは、他のサイトで自社サイトに触れられるようにする対策を指します。
主な対策は2種類です。
- 被リンク:他のサイト上に自社サイトのURLを掲載される
- サイテーション:他のサイト上で自社名・自社ブランドについて言及される
検索エンジンがサイトを評価し、上位表示させるか否かの判断には被リンクによる人気度が重要視されます。
過去には被リンクを買い、上位表示を獲得していく外部SEOが主流でした。しかし、現在はご法度とされており、検索エンジンからのペナルティの対象となってしまいます。手っ取り早く効果を得られる反面、リスクが伴うことを理解しておかなければなりません。
主軸としてコンテンツ対策に力を入れつつ、状況に応じて短期的に外部SEO対策を検討されると良いでしょう。
月額固定費用型は月3万円からで、成功報酬型は3万〜50万円以上が相場です。
SEO対策の費用対効果はどれくらい?
SEO対策が重要であるとはわかっていても、外注するとなれば気にかかるのが「費用対効果」でしょう。
まず、Web施策において共通する内容ですが、SEO対策の費用対効果を正確に算出することは難しいです。
理由は3点あります。
- Googleが、上位表示のロジックを公開していない
- Googleが検索順位を決めるロジックを頻繁に更新している
- 上位表示獲得のために影響する要素(検索順位・アクセス数など)が多く、複雑に絡み合っている
Googleがロジックを頻繁に更新し、非公開にしているため、必ずしもこの取り組み方で上位表示を獲得できると断言できません。その中で、Google公式サイトから公開されたさまざまな情報を元に、常に成果を挙げるための仮説を立て、検証し続けていくことがSEO対策で効果を得るためのコツといえるでしょう。
間違えたSEO対策を講じてしまうと、費用をかけても効果が出ないこともあり得るということです。その点、SEO対策のプロは適切な方法と手順をもって施策に取り組むため、大きな効果を得やすい環境に近づけると言えます。
また、SEO対策は施策からすぐに効果を実感できるものではありません。半年〜1年と時間を要するため、短期的にみると費用対効果はマイナスとなってしまいます。しかし、中長期的に取り組み上位表示を獲得した場合には、上位表示されている間コストをかけることなくWebへの流入を見込めるため、費用対効果はプラスとなり続けるでしょう。
まとめ:SEO対策をしっかりするなら、月額20万以上の予算が必要
SEO対策でしっかりと集客やコンバージョン獲得などの効果を得るためには、どのような施策を行うにしても、月額20万円以上のコストがかかると見ておくのが良いでしょう。
そして、SEO対策を実施してくれるWeb制作会社選びに重要なポイントは、「依頼者(企業)のことをどれだけ理解しているか」にほかなりません。
サービス内容、特徴、目標、スローガン、社名の意味などなど多岐に渡るニュアンスまで理解していないと、課題やゴールを定義して前に進むことはできないでしょう。依頼者と業者という表面上の関係だけでなく、常に一緒に走ってくれる伴走者としての関係性を構築できるWeb制作会社は優秀と言えます。
そして、依頼する企業側もSEO対策の内容を学ぶというより、企業のことをいかに理解してもらうか、そこに力を注いで施策していくというのが一番効果が高いやり方でしょう。
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