ポータルサイトを制作する場合、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか? ポータルサイトを成功へ導くには、作るときのコツを抑える必要があります。
そこで今回は、ポータルサイトを新たに開設する企業の担当者に向けて、基礎知識や成功するための3つのポイントなどを紹介します。制作事例も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ポータルサイトとは?
そもそもポータルサイトは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか? 制作の担当者は、ポータルサイトの意味についてしっかりと理解しておきたいところです。
まず初めに、ポータルサイトの言葉の意味や、歴史を詳しく紹介します。
ポータルサイトは情報の「玄関口」
ポータルサイトは、さまざまなページの玄関口となるWEBサイトを指しています。「ポータル」は、「玄関」「入口」などの意味を持つ言葉です。
ポータルサイトではニュース、占い、辞書などさまざまな種類のコンテンツへのリンクや、検索エンジンが設置されています。
ポータルサイトの代表例には、「Google」や「Yahoo!JAPAN」が挙げられます。
ポータルサイトの歴史
ポータルサイトの始まりは、検索エンジンやメールなどのサービスを提供するWEBサイトがジャンル分けしてリンクをまとめたことにあります。
それからニュース、天気予報、辞書、占い、地図などのコンテンツが次々に追加され、多くの情報を持つ総合的なWEBサービスとして確立しました。
現在のポータルサイトはユーザー数を増やす目的で、ユーザーニーズに合わせてさまざまなコンテンツが追加されています。
「Google」や「Yahoo!JAPAN」などの大手ポータルサイトは、アクセス数やユーザー数でトップを誇り、権威的なサイトとして広く知られています。
ポータルサイトの種類
ポータルサイトの種類を以下にまとめました。作成にかかる費用や内容は、種類によって異なります。
- 総合型ポータルサイト
- 検索型ポータルサイト
- 地域型ポータルサイト
- 専門型ポータルサイト
- 社内ポータルサイト
- 目的型ポータルサイト
- ブログ型ポータルサイト
- 口コミ型ポータルサイト
ここからは、上記について詳しく解説します。
総合型ポータルサイト
総合型ポータルサイトには、生活をする上で欠かせないュースや天気予報、ショッピング、占いなどさまざまな情報が掲載されています。「Yahoo! JAPAN」が、総合型ポータルサイトの代表例です。
情報量の多い総合型ポータルサイトでは、運用に莫大な費用がかかります。また、鮮度の高い情報を掲載するなど、継続したコンテンツの管理が必要不可欠です。
検索型ポータルサイト
「Google」や「Yahoo!JAPAN」など検索エンジンに特化したサイトが、検索型ポータルサイトです。
現在は、国内シェア率でGoogleが75%以上の圧倒的1位を誇り、次いでYahoo!が12%、Bingが12%と続いています。
2022年2月現在Statcounter調べ
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/japan/#monthly-202007-202107
地域型ポータルサイト
地域型ポータルサイトは、地域について役立つ情報発信を行うWEBサイトです。行政や地方自治体、民間企業などが運営します。
地域型ポータルサイトの例に、「Tokyo Drive」が挙げられます。「Tokyo Drive」は、タクシー事業などを展開する「国際自動車グループ」が運営するWEBサイトです。
観光スポットやモデルコース、観光プランなどを紹介し、東京観光に役立つ情報を積極的に発信しています。
専門型ポータルサイト
専門型ポータルサイトは、一つの分野に特化した情報が掲載されています。専門的な内容を提供し、テーマが絞られているためWEB集客との相性がよく、SEO対策も行いやすいのが大きな特徴です。
多くの情報を整理してユーザーに分かりやすく提供するために、サイト内検索が設置されるケースが多くなっています。
専門型ポータルサイトの例に、「グーネット中古車」が挙げられます。「グーネット中古車」は豊富な中古車情報を掲載し、「地域」「メーカー」「条件」などの絞り込み検索が可能です。
社内ポータルサイト
企業が社内向けの情報を掲載し、社内で共有するためのWEBサイトが社内ポータルサイトです。社内ポータルサイトでは、WEBサイトの閲覧権限を社員に限定し、他の人はアクセスできないようにしています。
目的型ポータルサイト
目的別ポータルサイトは、何らかの目的を達成するために情報を掲載したものです。
代表例に、「街コンまとめ」が挙げられます。「街コンまとめ」では、全国の街コンや婚活、お見合い情報などをまとめて掲載。「エリア」「開催日」「キーワード」で検索できるなど、使いやすいWEBサイトとなっています。
ブログ型ポータルサイト
ブログ型ポータルサイトは、ブログ記事をまとめて掲載したWEBサイトです。会員登録すると、限定公開の記事の閲覧などが可能になります。
ブログ型ポータルサイトの代表例は、「Amebaブログ」です。「Amebaブログ」には、読者申請やコメント、足あとなど充実した機能があります。また、アメーバピグのアバターサービスを利用すれば、オリジナルの「ビグ」を作り、仮想空間でコミュニケーションをとり、ゲームなどもできます。
口コミ型ポータルサイト
口コミ型ポータルサイトには、多くの口コミが掲載され、ユーザーがサービスや商品を買う際の参考になります。
代表例に挙げられるのが、「食べログ」です。「食べログ」は、飲食店の口コミや画像を掲載し口コミによる評価基準を設けています。また、地域や料理ジャンル、利用シーンなどから飲食店の絞り込みも可能です。
豊富な口コミが掲載された使いやすいサイトは人気が高く、多くの人に利用されています。
ポータルサイトのメリットとは?
ポータルサイトのメリットには、以下のような点が挙げられます。
- SEO対策がしやすい
- 集客につながる
- 広告枠を収益化できる
- ユーザー側のメリットも把握しよう
ここからは、上記のメリットを詳しく見ていきましょう。
SEO対策がしやすい
情報量が多くSEO対策がしやすいのは、ポータルサイトの大きなメリットです。
情報量が多いとそれだけコンテンツの量も多くなり、キーワードで検索上位を狙える可能性も高くなります。しっかりSEO対策を行えば、検索キーワードからの流入を狙えます。
また、ポータルサイトは外部サイトへのリンクが増える可能性もあり、SEOに有利に働くことも多いでしょう。
集客につながる
ポータルサイトにさまざまな情報を掲載すると、幅広い層のユーザーからアクセスを狙えます。
アクセス数がアップすれば、その分新規顧客を獲得しやすくなるでしょう。ペルソナを設定し、WEBサイトを訪れたユーザーの導線を考えるなどWEBマーケティングをしっかり行うことで、集客の手段として活用できます。
広告枠を収益化できる
バナー広告やリスティング広告などポータルサイトの広告枠を売ることで、収益を期待できるでしょう。
広告枠からの収益がポータルサイトの主な目的でなかったとしても、広告枠で一定数の売上があることは、企業にとって大きな収益になります。
しかし、収益を得られるからといって、ありとあらゆる場所に広告を掲載するのは控えましょう。Googleからの評価が下がり、UXやUIを下げることになりかねません。
ユーザー側のメリットも把握しよう
ユーザー側のメリットを把握することも大切です。
メリットを把握するには、必要な情報がすぐに手に入るかどうかなど、担当者自身がユーザーとしてポータルサイトを利用してみるのがおすすめです。
実際に利用してみると、「使いづらさを感じた」など今まで気づかなかった点に気付くことも多くあるでしょう。ユーザー視点に立ち、ユーザー側から見た問題点を改善することが、結果的にアクセス数をアップさせ、集客につながります。
成功するポータルサイトを作る3つのポイント
ポータルサイト成功のカギは、「ユーザーと掲載企業の双方が使いやすいWEBサイトである」ことです。
ここからは、ポータルサイトを作る3つのポイントを具体的に紹介します。
ポイント①コンテンツ管理が重要
ポータルサイトを成功に導くには、ターゲットとするマーケットや、ユーザーニーズのリサーチを行い、それらが求める情報をコンテンツ化することが大切です。
いくら多くの情報を掲載しても、コンテンツがターゲットとするマーケットやユーザーに合っていなければ、多くのユーザーからの訪問は見込めないでしょう。
ポータルサイトを成功させるには、まずマーケットやユーザーの求めることを理解し、ユーザーが知りたい内容を継続して掲載する必要があります。
ポイント②生きた情報を届け続ける
情報が更新されず古いままでは、ユーザーが離れる原因になってしまいます。
鮮度の高い情報を継続して更新するためには、ポータルサイトの運営体制をしっかりとつくることが大切です。
ポータルサイトの部署を新設する、既存の部署に設置するなど、企業の状況に合わせてコンテンツの作成者や編集者、管理者などの配置を決める必要があります。
ポイント③掲載企業との運用フローの確認
ユーザーから質問がきたときに誰がどのように対応するのか、掲載企業と運用フローのすり合わせを行いましょう。
ポータルサイトには多くの情報が掲載されているため、その分ユーザーからの問い合わせ数も多いことが予想されます。掲載企業に関する問い合わせが来た場合、誰がどのように対応するのかといった運用フロー、ルールなどを予め決めておくとスムーズです。
ポータルサイトの制作方法
ポータルサイトの種類やメリット、成功するためのコツなどを把握したら、今度は具体的な制作方法を考えなければなりません。
ここからは、ポータルサイトの制作方法について詳しく解説します。
CMSを利用して個人で制作する
CMSを利用して個人で制作する方法があります。
CMSは「コンテンツマネジメントシステム」の略称であり、HTMLやCSSなどの専門的な知識がなくてもWEBサイトを作れるのが大きな特徴です。CMSの代表的なものにWordpressがあります。
WordPressは、WEBサイトのコンテンツやレイアウト、ルールなどデータベースの一元管理が可能であり、コンテンツの入稿作業やデザインの編集などを分担できます。
また、タイトルや見出し、ディスクリプションなどの設定も可能であるため、検索結果で上位表示される可能性が高くなります。
しかし、CMSはインターネットを経由するため、不正アクセスを受ける可能性もあります。WordPressなど無償で公開されているオープンソースは、サイバー攻撃を受けやすいため、特に注意が必要です。
また、インターネットを経由してコンテンツを更新するため、パソコンにデータが残らないのも難点です。万が一サーバのデータが消えてしまう可能性を考慮し、別でバックアップをとる必要があるでしょう。
制作会社に依頼する
WEB制作会社に依頼する方法もあります。
ポータルサイトをWEB制作会社に依頼することで、自分自身で作成するよりもクオリティの高いWEBサイトを作れます。イメージするデザインや機能性、コンテンツなど詳細な内容をヒアリングし、希望通りのWEBサイトを構築してくれます。
また、セキュリティ対策もしっかりおこなってくれるため、安心して依頼できるでしょう。
しかし、その分コストがかかるのが難点です。コストを抑えたい場合は、できるだけ良心的な金額のWEB制作会社を選びましょう。
NERDのポータルサイト制作
NERD株式会社は、「制作」「マーケティング」「プロダクト」の3つの柱を持ち、これまで多くのWEBサイトを手掛けてきたWEB制作会社です。
ここからは、NERD株式会社でポータルサイトを行う場合の事例を紹介します。
費用・期間
NERD株式会社に依頼した場合の、ポータルサイトの費用と期間を以下にまとめました。
NERD株式会社のポータルサイト制作費用と期間
制作費用 | 50万円~100万円 |
制作期間 | 半年~1年以上 |
制作費用には、企画、ディレクション、デザイン、コーディング、保守、運用費などが含まれます。
また、ポータルサイトの規模によっても費用は大きく異なります。小規模のポータルサイトはページ数が少なく、サイト内検索、問い合わせフォームなどシンプルな機能になるため、その分費用が安く抑えられるでしょう。また、中規模のポータルサイトは、小規模のものに加えてメルマガや会員登録機能なども搭載されます。
大規模なポータルサイトは、情報量に比例してページ数も多く、資料請求など機能面も充実しています。費用は最も高額です。
制作事例
NERD株式会社では、スパコロマニュアルサイトのポータルサイトを制作しました。
スパコロマニュアルサイトでは、スパコロを利用されるお客様に向けて、TOPページの中央に検索窓を設け、知りたい内容をキーワードから調べられる仕組みとなっています。
「使いやすさ」と「分かりやすさ」にこだわったポータルサイトの制作事例です。
まとめ
ポータルサイトの制作には、CMSを利用して個人で制作する、WEB制作会社に依頼するなどの方法があります。
CMSは、HTMLやCSSなどの専門的知識がなくても、WEBサイトの制作が可能です。しかし、脆弱性のリスクがあり、不正アクセスを受ける可能性も考慮しなければなりません。
一方WEB制作会社に依頼すれば、クオリティの高いポータルサイトを構築でき、セキュリティ対策もプロに任せられます。コストを抑えたい場合は、良心的な金額の制作会社を選ぶ必要があるでしょう。
NERD株式会社は、WEBサイトの制作から、サイト公開後の分析・改善までを一気通貫して手がけるWEB制作会社です。サイトのディレクションから、WEBサイトの制作、マーケティングまでを手厚くサポートしているため、安心して依頼できます。
ポータルサイトでお悩みの方は、ぜひこれを機会にNERD株式会社にご相談してはいかがでしょうか?
弊社は、東京都墨田区にあるWEBサイト制作会社です。「制作」「マーケティング」「プロダクト」の3つを強みに、これまでに培った「成功するノウハウ」を活かしたWEBサイト制作を得意としています。
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