SEO対策にはさまざまな方法がありますが、そのなかでも「ディレクトリ構造が検索順位に影響する」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、ディレクトリ構造は検索順位に直接影響を与えません。大切なのは、ディレクトリ構造ではなくクリック階層です。とはいえ、Webサイトとしてはディレクトリ構造は重要です。ディレクトリ構造を整理することで「Webサイトのテーマ性が高まる」「検索エンジンからクローリングされやすくなる」など、結果的にSEOに影響を与えます。
本記事では、ディレクトリ構造が重要な3つの理由や、SEO対策で大切なクリック階層について詳しく解説します。
「SEO対策におけるディレクトリ構造の重要性が知りたい」
「ディレクトリ構造化をどうやるのかわからない」
といった疑問にお答えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ディレクトリ構造とは
Webサイトのディレクトリ構造とは、サーバーにアップロードしたフォルダの構成のことです。Webサイトのコンテンツが階層化されていることを指す「サイトの階層構造」と「ディレクトリ構造」は同じ意味をもちます。
たとえば、当サイトは以下のようなディレクトリ構造になっています。
階層 | URLの例 |
第一階層 | https://nerd.co.jp/ |
第二階層 | https://nerd.co.jp/zine/ |
第三階層 | https://nerd.co.jp/zine/1802/ |
TOPページの下にメディアのページや記事ページが存在し、さらにさまざまなファイルがある下の階層へと続いていきます。この構造が「ディレクトリ構造」です。
ディレクトリ構造が重要な3つの理由
ディレクトリ構造はSEOに直接的な影響を与えませんが、Webサイトにおいてはとても重要な役割を果たしています。そのため、ディレクトリ構造は複雑化するのではなく整理しておくことが大切です。
その理由は、以下の通りです。
- 検索エンジンからクローリングされやすくなる
- Webサイトの管理がしやすくなる
- Webサイトのテーマ性が高まる
上記の理由から、ディレクトリ構造はSEOに間接的な影響を与えます。ここからは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
検索エンジンからクローリングされやすくなる
ディレクトリ構造が整理されていると、検索エンジンからクローリングされやすくなります。その結果、検索エンジンからの評価を高めることにもつながり、検索順位が上がる可能性があります。
一方で、空の階層があったりフォルダの中にフォルダが続いていたりなど、構造が複雑化している場合はクローラーがそれぞれのページにたどり着けない恐れがあるのです。その結果、サイトが評価されづらくなり、サイト内のページもインデックスされないという事態につながりかねません。
そして、Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」においても、以下のようにディレクトリ構造をシンプルにわかりやすくするよう求められています。
・シンプルなディレクトリ構造を作成する
コンテンツが適切に整理され、訪問者がサイト上のどこにいるのか判断しやすいディレクトリ構造を使用します。ディレクトリ構造を利用して、その URL で見つかるコンテンツの種類を表すようにします。
・以下のことは避けましょう。
.../dir1/dir2/dir3/dir4/dir5/dir6/page.html のようにサブカテゴリを深くネストする。
含まれているコンテンツと関連のないディレクトリ名を使用する。
Webサイトの管理がしやすくなる
ディレクトリ構造が整理されていると、更新したいページのフォルダやファイルを探しやすくなり、Webサイトの管理がとても楽になります。また、同じカテゴリのページをまとめて更新したいときはまとめて作業ができるうえに更新の漏れがなくなるため、とても便利です。
特に企業サイトはページ数が多く、かつ複数人で更新することが多いため、保守の面でも構造化は必須といえます。
Webサイトのテーマ性が高まる
ディレクトリ構造をしっかり構築するとテーマに一貫性があるWebサイトになり、結果的にテーマ性が高まります。
検索エンジンは特定のテーマを取り扱う専門性の高いWebサイトを評価して、検索結果へ優先的に表示させています。そのため、Webサイトのテーマ性が高まると特定のキーワードでの順位向上や、ターゲットへの訴求力向上など多くのメリットがあるのです。
SEO対策ではクリック階層に注意
SEO対策では、ディレクトリ構造の最適化だけではなく「クリック階層」にも注意しましょう。
SEO対策ならクリック階層も重要
クリック階層とは、Webサイトのトップページから目的のページにたどり着くまでのクリック数のことです。
ディレクトリ構造の最適化は、検索エンジンからクローリングされやすくなるために大切なことですが、検索順位向上を狙うのであれば「クリック階層」の方がより重要な要素です。
Googleのジョン・ミューラーは、Twitterで以下のように発言しています。
「URLの階層は、Google検索にとってそれほど重要でない」
引用元:Google: Folder Level & Hierarchy Not That Important For Google
しかし、それでもディレクトリ構造を最適化する必要があります。なぜなら、「目的のページにたどり着くまでのクリック数が少ないほど、クローラーからの評価が上がる可能性がある」からです。
検索エンジンは、Webサイトの構造よりもユーザーにとっての利便性を重要視しています。そのため、少ないクリック数で目的のページにアクセスできるWebサイトは評価されやすいのです。
たとえば、ディレクトリ構造では第六階層に位置するページでも、トップページにリンクがあればクローラーは1クリックで第六階層までアクセスできます。このページはディレクトリ構造では第六階層ですが、クリック階層では第二階層になります。
このように、クリック階層が浅いページは「利便性が良く重要性が高いコンテンツ」と認識され、SEO効果が期待できるのです。
ポイントは「2クリック」以内
Webサイトにおいての理想は、「2クリック以内」ですべてのページにたどり着けることです。
設計の都合上、ディレクトリ構造では深い階層になる場合でも、クリック階層は第二階層以内に収まるようにリンクを設置しましょう。そうすることで、クローラーもすべてのページを巡回しやすくなり、検索順位の向上が期待できます。
ユーザビリティならパンくずリスト
クリック階層を浅くするためとはいえ、むやみにページ内にリンクを貼れば見栄えが悪く、ユーザーにとっても利便性が低くなってしまいます。利便性を高めるためにも、「パンくずリスト」を活用していきましょう。
パンくずリストとは、Webサイト内でユーザーが今いる位置をわかりやすくした表示のことです。一般的に、ページの上部に「トップ>カテゴリ名>ページ名」と表示されます。
パンくずリストがあると、ユーザーやクローラーは上の階層に戻りやすくなりとても便利です。そして、カテゴリページにアクセスすれば同じカテゴリ内のページが一覧で表示されるため、サイト内を回遊しやすくユーザーの利便性も向上します。
まとめ
ディレクトリ構造は、SEO対策としてはさほど重要ではありません。SEO対策ならクリック階層を重要視するようにしましょう。
しかし、SEO対策にディレクトリ構造が重要ではないといっても、ないがしろにはできません。Webサイトにおいては重要な役割を担っており、保守やユーザビリティを考えるとしっかりと構成することが望ましいです。
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