【2025年最新版】ロゴ制作の相場完全ガイド|価格帯・依頼先・成功事例まで徹底解説

「ロゴ制作を依頼したいけど、相場が分からなくて不安…」
「数千円から数十万円まで幅がありすぎて、どう選べばいいの?」

新しく事業を始める、ブランドを立ち上げる、そんなタイミングで必要となるのがロゴの存在です。しかし、いざ制作を依頼しようとすると、価格の幅広さや依頼先の選択肢の多さに戸惑う方も少なくありません。

本記事では、そんな悩みを解消するために、2025年時点でのロゴ制作における最新の費用相場と、価格帯別・依頼先別の特徴や違い、費用内訳、失敗しない発注のポイントまで網羅的に解説します。

クラウドソーシング、フリーランス、制作会社…それぞれのメリット・デメリットや、商標登録・著作権といった知的財産の注意点までわかるので、この記事を読めば、自分に合った最適なロゴ制作方法が見えてくるはずです。

「失敗しないロゴ制作のために、まずは費用と選び方を正しく理解したい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ロゴ制作相場の基本:なぜ価格が大きく変わるのか

ロゴ制作の費用相場は、一見すると非常に幅広く、相場感を掴むのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。実際、「数千円でロゴを作成できます」といった安価なサービスから、「数十万円で本格的なブランディングに対応します」とうたう制作会社まで、価格帯には大きな差があります。

この価格差には明確な理由があり、どのような依頼先に、どこまでの内容を求めるかによって、大きく異なってくるのです。

ロゴは単なる“見た目”だけでなく、企業やブランドの価値を視覚化し、顧客に印象づけるブランディングツールとして機能します。そのため、単純な「デザイン制作費」だけでなく、「企画力」や「提案数」「修正対応の丁寧さ」「商標登録やマニュアル制作の有無」なども費用に影響します。

では、まずは価格帯の全体感から見ていきましょう。

ロゴ制作の金額幅は数千円〜数十万円以上

ロゴ制作の費用は、安いものでは数千円、高いものでは100万円を超えるケースもあります。これは、誰に依頼するか、どこまでのサービスが含まれているかによって、大きく変動するからです。

以下の表に、依頼方法別の価格帯の目安をまとめました。

依頼先 価格帯(目安) 特徴
無料ツール・自作 無料〜数千円 手軽だが商用利用やクオリティに制限がある
クラウドソーシング(個人) 5,000円〜3万円 提案数や修正回数が少ない場合も多い
フリーランスデザイナー 3万円〜15万円 実績やスキルによって費用が上下する
制作会社・デザイン事務所 10万円〜50万円以上 ブランディング提案やCI/VIマニュアル作成まで対応可能
大手ブランディング会社 50万円〜100万円超 大手企業向け、マーケ戦略や複数案提案を含む

このように、「ロゴだけを安く作りたい」のか、「ブランディングの一貫としてプロに頼みたい」のかによって、必要な予算も大きく異なるのです。

デザイナー・制作会社の専門性やブランド力

もう一つ、価格差に影響するのがデザイナーや制作会社の専門性・実績・ブランド力です。

経験豊富なフリーランスや有名デザイン事務所であれば、ヒアリングを通じて、企業理念やサービス内容を的確にビジュアル化してくれます。こうしたプロによるロゴは、「顧客に選ばれる」ブランディングの軸として機能するため、その分コストも高めになります。

一方で、経験が浅いデザイナーや大量受注型の格安サービスでは、テンプレートに近いロゴや、他社と差別化しづらいデザインになってしまうこともあります。特に初めてロゴ制作を依頼する中小企業や個人事業主にとっては、「価格」と「クオリティ」のバランスをどう判断するかが重要なポイントになります。

また、実績のあるデザイン会社では、ロゴ制作だけでなく、名刺・Web・パンフレットなどとの一貫性ある提案が受けられるケースもあります。こうした付加価値が価格に反映される点も、理解しておくとよいでしょう。

 

ロゴ制作にかかる費用内訳

ロゴ制作の価格を正しく把握するためには、「どの工程にどんな費用が発生しているのか」を理解することが欠かせません。単にデザインを作るだけではなく、企画・提案・修正対応・納品形式の調整・著作権処理など、工程ごとに細かくコストが積み上がっていきます。

ここでは、ロゴ制作にかかる代表的な費用項目について詳しく解説します。

デザイン作業費・企画費

ロゴ制作における中心的なコストが、「デザイン作業費」と「企画費」です。

まず、企画費とは、ロゴの方向性やブランドコンセプトを整理するためのヒアリング、リサーチ、市場分析などにかかる費用です。これは、ただ“かっこいいロゴ”を作るためではなく、「その企業やサービスにふさわしいロゴとは何か?」という問いに答えるプロセスに必要です。

次に、デザイン作業費は実際にロゴのビジュアルを制作するための工程に発生します。デザイナーが構想を練り、複数案を作成して提案し、クライアントの要望に合わせて調整していく中で、専門的なスキルと時間が求められます。

特に経験豊富なフリーランスデザイナーやデザイン制作会社の場合、ここにかかる金額は数万円から十数万円が目安です。ブランドのイメージを左右する要素だけに、「安かろう悪かろう」にならないよう、ここにはある程度の予算を確保するべきと言えます。

修正対応費と提案数による影響

ロゴ制作の費用に大きく影響するのが、「提案数」と「修正対応の回数」です。

多くのデザイナーや制作会社では、「何案まで提案」「何回まで修正」といったルールを設けており、それを超えると追加費用が発生します。

例えば、

  • 2案までの提案+2回までの修正:基本料金に含む 
  • 3案目の追加提案:+1万円〜 
  • 3回目以降の修正:1回あたり+5,000円〜1万円 

といった料金設定が一般的です。

この費用が発生する背景には、ロゴ制作が「一発勝負」ではなく、発注者とのやりとりを重ねて仕上げていくプロジェクト型の作業であることが関係しています。

そのため、最初のヒアリングや要望整理をしっかり行うことで、修正回数を減らし、費用も抑えることが可能です。

商標登録・CI/VIマニュアル作成費

ロゴが完成したあとも、場合によっては追加で重要な費用が発生することがあります。それが「商標登録」と「CI/VIマニュアルの作成費」です。

商標登録

ロゴをブランド資産として保護したい場合には、商標登録の検討が不可欠です。これには、

  • 出願料(約12,000円〜) 
  • 登録料(約30,000円〜) 
  • 代行手数料(行政書士・弁理士への依頼で2万〜5万円程度) 

といった費用がかかります。特にブランドを長く育てていく予定がある企業・団体にとっては、他社に模倣されないようにするためにも重要なステップです。

CI/VIマニュアルの作成

また、CI(コーポレート・アイデンティティ)やVI(ビジュアル・アイデンティティ)のマニュアルを制作する場合には、ロゴの使用ルールや色・配置の指定、禁止例などをまとめたガイドが必要になります。

これにかかる費用は、制作会社によって異なりますが、5万〜30万円前後が相場です。社内外で統一的にロゴを活用するために、このマニュアルがあると非常に役立ちます。

 

価格帯別の目安と事例

ロゴ制作は、依頼先や目的によって価格帯が大きく異なります。ここでは、3つの代表的な価格帯に分けて、それぞれの特徴と事例をご紹介します。「自分のビジネスにとってどの価格帯が最適か」を判断するための参考にしてください。

3万円以下:個人やクラウドソーシングによる制作

3万円以下のロゴ制作は、もっとも予算を抑えたい場合の選択肢です。この価格帯では、クラウドソーシングサイトや個人の副業デザイナーへの依頼が中心となります。

特徴

  • 既存のテンプレートを使ったロゴが多い 
  • 提案数や修正対応が限られる 
  • 商標登録やマニュアル作成は基本的に含まれない 
  • デザインの独自性やブランディング視点が弱い場合もある 

事例

ココナラなどで人気のデザイナーに依頼し、1案+1回修正、AI・PNG納品付きで9,800円というプランも存在します。低予算でとにかく“形”を作りたい、名刺やSNS用にロゴが必要なだけ、という用途には十分適しています。

ただし、他ブランドとの類似リスクや商標未対応などの注意点があるため、継続的に使用する企業ロゴとしては不安要素も残ります。

5万〜15万円:中小企業向けの標準プラン

この価格帯は、中小企業や個人事業主がロゴを本格的に導入する場合の標準的な予算感です。フリーランスデザイナーや小〜中規模の制作会社に依頼するケースが多く見られます。

特徴

  • ヒアリング・企画・複数案提案・修正対応が含まれる 
  • 制作実績のあるプロが対応することが多い 
  • 使用媒体に合わせた形式での納品に対応 
  • 商標登録オプションあり(別途料金が発生) 

事例

ある中小企業では、ロゴデザイン+名刺デザインセットで12万円というプランを選択。ヒアリングを丁寧に行い、3案のデザイン提案+2回の修正、AI・PDF形式で納品という内容でした。企業理念に合致したコンセプトの提案があり、「ブランドらしさ」を重視する発注者にとって納得感の高い内容です。

この価格帯なら、品質とコストのバランスが良く、初めてのロゴ制作でも安心して依頼できると言えるでしょう。

20万円以上:ブランディングを重視する企業・団体

20万円以上のロゴ制作になると、単なるデザインではなく、企業やブランドの本質的な価値を視覚化するブランディングの一環として捉えられます。大手企業や自治体、教育機関、NPO法人など、社会的信頼性や長期使用を前提としたロゴを必要とする組織に選ばれています。

特徴

  • CI/VI戦略を踏まえたロゴ提案 
  • 市場調査や競合分析に基づいたコンセプト設計 
  • 提案数が豊富(5案以上など)で、修正も柔軟 
  • ロゴ使用ガイドライン(マニュアル)付き 
  • 商標登録支援も含まれることが多い 

事例

地方自治体の観光ブランドロゴ開発では、制作費用が約80万円。複数のステークホルダーと打ち合わせを重ね、ターゲット層や地域性を踏まえたシンボルロゴ+ロゴタイプのセット提案が行われました。また、印刷物やWebサイト、看板への使用方法をまとめたVIマニュアルが納品され、社内外の一貫した活用が可能になりました。

このように、「ロゴ=ビジネス資産」として位置づけるなら、長期的視点での投資として20万円以上の制作も有効です。

依頼先別の費用相場:フリーランス・制作会社・デザイン事務所

ロゴ制作を依頼する際に重要なのが、「誰に依頼するか」という選択です。費用は依頼先によって大きく異なり、制作物のクオリティや対応範囲、納期なども変わってきます。

ここでは代表的な依頼先である「フリーランス」と「制作会社・デザイン事務所」それぞれの特徴と、費用相場を解説します。

フリーランスに依頼するメリット・デメリット

フリーランスデザイナーは、個人で活動しているデザインの専門家です。ココナラやランサーズなどのクラウドソーシング経由で見つけるケースが多く、費用を抑えたい企業や個人事業主に人気があります。

費用相場

  • 3万円〜15万円程度
    (実績やスキルにより変動) 

メリット

  • 価格が比較的リーズナブル 
  • スピード感のある対応が期待できる 
  • デザイナーとの直接コミュニケーションが可能 
  • 柔軟な対応(提案内容や納品形式など) 

デメリット

  • 品質のばらつきが大きい(実績が少ない場合もある) 
  • 商標登録・使用マニュアルなどは未対応の場合が多い 
  • 提案数や修正回数に制限がある場合がある 
  • プロジェクトの進行・納期管理は自己責任になる 

実績が豊富で、企業ロゴの制作経験があるフリーランスに依頼すれば、コストパフォーマンスに優れた高品質なロゴ制作も期待できます。一方で、信頼できる相手かを見極める審美眼が必要な点には注意が必要です。

制作会社・デザイン事務所の特徴

制作会社やデザイン事務所に依頼する場合は、組織として体制が整っており、企業向けのブランディング提案が得意な点が大きな強みです。Webサイトやパンフレットなどの周辺ツールも一貫して対応してくれるケースも多く、「ブランドの世界観を統一したい」という企業ニーズにマッチします。

費用相場

  • 10万円〜50万円以上(ブランド戦略やマニュアル制作込みの場合も) 

特徴

  • 企画・ヒアリングから提案・納品まで体系的なプロセス 
  • 複数人のチームによる品質担保(アートディレクター、デザイナーなど) 
  • 企業ロゴやサービスロゴの豊富な制作実績 
  • 商標登録支援やVIマニュアル作成まで対応可 

制作会社の多くは、ヒアリングからコンセプト設計、提案内容まで論理的で説得力があるため、経営層やマーケティング担当からの評価も高い傾向にあります。

注意点

  • スケジュールに時間を要する(ヒアリング・提案・修正に1〜2ヶ月かかることも) 
  • コストは高めだが、ブランド資産として長期的に活用する前提なら投資価値あり 

「企業理念に基づいたロゴを作りたい」「Webや印刷物との整合性も取りたい」という方には、制作会社・デザイン事務所の利用が非常に有効です。

 

ロゴデザインの付加価値サービス

ロゴ制作は単なる「見た目を整える作業」ではなく、企業やブランドの価値を高めるブランディング施策の一環です。依頼先によっては、基本的なロゴ作成だけでなく、“付加価値”となる各種サービスを含んだプランを提供していることがあります。

これらの付加価値サービスは、ロゴの使い勝手・ブランド力・運用のしやすさに大きく関わるため、価格だけでなくその中身にも注目することが重要です。

以下に、代表的な付加価値サービスを紹介します。

1. ロゴ使用マニュアル(VIマニュアル)

ロゴの色やサイズ、余白の取り方、背景への使用可否など、正しい使用方法をまとめたマニュアルです。

  • 社内外でのロゴ使用ルールを統一できる 
  • パンフレット・Web・名刺など各媒体での展開がスムーズ 
  • ブランドの一貫性と信頼性を維持するために効果的 

特に、複数のスタッフがロゴを使用する企業や自治体、全国展開するブランドにとっては必須とも言えるツールです。

2. 名刺・封筒・サインなどへの応用デザイン

ロゴを活用した名刺・封筒・プレゼン資料・サインボードのデザイン提案をセットで行ってくれるサービスもあります。これは、ロゴを実際の事業活動に落とし込むイメージを明確化できるため、非常に実用的です。

例:

  • 名刺のレイアウトまで設計されたセットプラン(5万円〜) 
  • 会社案内やパワーポイントテンプレートの整備(オプション追加で対応) 

3. ブランドコンセプトの言語化支援

ロゴだけでなく、その背景となるブランドコンセプトやタグラインの言語化まで支援してくれるデザイン会社もあります。

  • 「企業として何を伝えたいか」を明文化 
  • ロゴに込めた意味をプレゼン資料やWebサイトにも展開可能 
  • 社内外へのメッセージ統一に役立つ 

これは、特にスタートアップやブランド再構築を行う中小企業にとって、有意義な投資となります。

4. 商標登録サポート・知的財産対策

ロゴを将来にわたり安心して使用するには、商標登録を通じた法的保護が不可欠です。

  • 登録に必要な書類作成や出願の代行 
  • 他社の登録情報との類似調査 
  • 継続的な知財リスクのアドバイス 

これらをパートナーの弁理士や行政書士と連携して提供してくれる制作会社もあります。「オリジナルロゴであること」を担保することで、安心してビジネスを拡大できます。

このような付加価値サービスは、初期費用だけを見ては分からない“本当の投資効果”をもたらすものです。ロゴを単なるシンボルではなく、経営資源のひとつとして活用したい方は、これらのサービスも含めて制作プランを比較・検討してみましょう。

商標登録・著作権に関する注意点

ロゴは単なるデザインではなく、企業やサービスの顔としての役割を持つ重要な資産です。そのため、ロゴを安心して継続使用するためには、「商標権」や「著作権」といった知的財産の扱いについて、正しい理解と対策が欠かせません。

ここでは、ロゴ制作に関わる商標登録・著作権に関する注意点を解説します。

ロゴに著作権は自動的に発生するが「譲渡されるとは限らない」

ロゴの著作権は、制作した時点で原則としてデザイナー(制作者)に帰属します。つまり、依頼者である発注者には著作権が移転されないことが多く、納品されたロゴを自由に改変・再利用できるとは限りません

注意点

  • 著作権の譲渡が契約書や見積書に明記されていない場合、トラブルの原因になることがある 
  • ロゴの再利用・改変・第三者への提供などに制限がかかる可能性 

そのため、発注時には「著作権の帰属先」や「譲渡・使用範囲」について、契約書や利用規約をしっかり確認しておくことが非常に重要です。

商標登録は「独自性の証明」と「法的保護」のために重要

著作権と異なり、商標権は自動的に発生しません。つまり、ロゴを他者に模倣された場合でも、商標登録していなければ法的に差し止めることが難しいのです。

商標登録のメリット

  • 他社による無断使用・模倣を防ぐことができる 
  • 企業や商品名としての「信用」や「独自性」の確保 
  • 商談・契約時の信頼度向上(法人営業などでは特に重要) 

商標登録にかかる費用の目安

項目 費用目安(概算)
出願料 約12,000円〜
登録料(10年) 約30,000円〜
代行手数料 2万〜5万円(専門家依頼)

商標登録は専門知識が必要となるため、弁理士など専門家に相談するか、登録サポート付きの制作会社を選ぶのが安心です。

商標侵害リスクにも注意を

制作されたロゴが既存の登録商標と酷似している場合、知らずに使っていたとしても「商標権の侵害」と判断されるリスクがあります。

そのため、信頼できる制作会社やフリーランスであれば、

  • 商標調査(類似検索)を事前に行ってくれる 
  • 商標登録を前提としたオリジナル性の高いデザインを提案してくれる 

といった対応をしてくれることが多いです。依頼前に必ず確認しておきましょう。

ロゴは一度作って終わりではなく、長期にわたって使用する「経営資産」です。そのため、デザインのクオリティだけでなく、法的なリスク管理と権利の取り扱いまで意識したロゴ制作を行うことが、結果的にコストやトラブル回避にもつながります。

 

無料ロゴ作成ツールの活用方法と注意点

近年では、無料のロゴ作成ツールを活用して、自分でロゴを作成する中小企業や個人事業主も増えています。特に、起業初期や副業段階で、「まずは最低限のロゴを持ちたい」というニーズに対応できる手軽な方法として注目されています。

ただし、無料ツールには明確なメリットとリスクがあり、使用目的や将来の活用方針によっては不向きなケースもあります。ここでは、その活用方法と注意点を詳しく解説します。

無料ロゴ作成ツールの主な活用方法

無料ツールは、テンプレートを元にしたロゴの自作が可能で、デザイン経験がない人でも数分で作れるのが魅力です。代表的なサービスには以下のようなものがあります。

ツール名 特徴
Canva テンプレートが豊富で直感的に編集できる
Hatchful(Shopify) 業種別テンプレートが用意されており初心者向き
Looka 自動生成されたロゴをベースにカスタマイズ可能
LOGO MAKER 商用利用向けのロゴファイルも提供(有料版あり)

これらを使えば、名刺やSNSアイコン、簡易Webサイト用のロゴなどをすぐに作成し、初期段階のブランド立ち上げを支援できます。

無料ツールを使う際の注意点

無料ツールは便利である一方で、以下のような注意点があります。

1. オリジナリティの欠如と商標リスク

多くの無料ツールではテンプレートベースのデザインが中心のため、他者と似通ったロゴになりやすく、商標登録ができない、または侵害するリスクが存在します。

特に、将来的に事業を拡大したい・ブランド価値を重視したい場合は不向きです。

2. ファイル形式・納品データの制限

無料プランでは、低解像度のJPGやPNGのみダウンロード可能で、印刷用途や拡大使用に向かないケースが多いです。商用利用向けのAI・SVG形式が欲しい場合は、有料アップグレードが必要になることもあります。

3. 著作権・使用権の扱いが不明瞭な場合も

ツールによっては、ロゴの使用範囲や権利関係が明示されていないこともあります。商用利用できるのか、他媒体への転用が可能なのかといった点を、事前に利用規約で必ず確認することが重要です。

どんな場合に無料ツールが有効か?

  • 副業やスモールビジネスの立ち上げ初期 
  • テスト的にブランドを展開している段階 
  • SNS・ブログ・イベントチラシなど一時的な用途 
  • プロに依頼する前のイメージ整理用モック制作 

一方で、企業ロゴとして長期使用したい、ブランディングをしっかり行いたいと考える場合は、無料ツールでは限界があることを念頭に置いておきましょう。

 

ロゴ制作の依頼時に押さえておくべきポイント

ロゴは、企業やサービスの第一印象を決める重要なビジュアル要素です。しかし、初めての依頼となると「何を伝えればいいのか分からない」「失敗したらどうしよう」と不安を感じる方も多いはずです。

ここでは、納得のいくロゴを手に入れるために、依頼時に押さえておくべき重要なポイントを解説します。

1. 目的と活用シーンを明確に伝える

まず最も大切なのは、ロゴを「何のために、どこで使うのか」を明確にすることです。デザイナーはその目的に応じて、構成・色・形・フォント選びなどを調整します。

たとえば、

  • WebサイトやSNSでの使用が中心 → 視認性・縮小耐性が重視される 
  • 名刺や会社案内にも使用 → モノクロ対応や印刷品質も考慮が必要 
  • ブランドの印象を強く打ち出したい → コンセプト設計を重視 

どの媒体で、どのような顧客にアピールしたいのかを明確に伝えることで、ロゴの完成度が大きく向上します。

2. 自社やサービスの特徴・価値観を共有する

ロゴは単なる装飾ではなく、ブランドの「らしさ」や「理念」を象徴するツールです。そのため、デザイナーには以下のような情報を丁寧に伝えましょう。

  • 事業内容や業界 
  • ターゲット顧客の属性 
  • 競合との差別化ポイント 
  • 企業理念・スローガン 
  • 将来的なビジョン 

これらの情報があることで、ロゴに込めるべき「意味」や「方向性」が明確になり、デザインのブレを防げます。

3. 希望のイメージ・参考例を共有する

「スタイリッシュな感じ」「信頼感を持たせたい」などの抽象的な希望だけでは、制作者との認識のズレが生じやすくなります。

そのため、

  • 好きなロゴや参考にしたいデザインの例 
  • 使用したい色や避けたい表現 
  • フォントのテイストやロゴタイプ(シンボル/文字のみなど) 

といった具体的な参考情報を共有することで、イメージの共有がスムーズになります。

4. 提案数・修正回数・納品形式を事前に確認する

依頼する前に、

  • 提案されるロゴ案の数(例:2案、3案など) 
  • 修正に対応してくれる回数と範囲 
  • 納品されるファイル形式(AI、PNG、JPEGなど) 
  • 商用利用・著作権譲渡の有無 

といった条件をしっかり確認しましょう。後から「この形式では印刷できない」「思っていたより修正できない」といったトラブルを防ぐことができます。

5. 見積もり内容を丁寧にチェックする

「ロゴ制作○万円」と一言で書かれていても、その中に何が含まれているかは依頼先によって異なります。

以下の項目は、見積書やプラン内容で必ず確認すべきポイントです。

チェック項目 確認内容の例
提案数・修正対応 何案提案されるか、何回まで修正可能か
商用利用・著作権 自由に使えるのか、著作権譲渡があるか
納品データの形式 AI/SVG/PNGなど必要な形式が含まれているか
納期 提案・修正・納品までの大まかなスケジュール
オプション費用の有無 商標登録・名刺デザインなどが別料金になるかどうか

ロゴ制作は「言語化されていないイメージを共有し、形にしていく共同作業」です。発注者自身も積極的に情報提供を行い、対話を重ねていく姿勢が、納得のいく成果物を得るための最大のポイントになります。

 

ロゴ制作の流れとスケジュール管理

ロゴ制作は単なる「作業依頼」ではなく、発注者とデザイナーが共にブランドの未来を形にするプロセスです。そのため、どのような流れで進行するのかを事前に理解しておくことで、スムーズかつトラブルのない制作進行が可能になります

ここでは、一般的なロゴ制作の流れを2つのフェーズに分けて紹介します。

ヒアリングからコンセプト作りまでの工程

ロゴ制作は、以下のような準備段階の工程が非常に重要です。この部分の質が高ければ高いほど、後工程の完成度も大きく向上します。

1. 依頼・契約

まずは見積もりの確認、制作内容のすり合わせを行い、スケジュール・納品形式・修正回数などの条件を合意した上で契約を結びます。

2. ヒアリング

デザイナーと打ち合わせを行い、以下のような情報を共有します。

  • 企業理念・サービスの特徴 
  • ターゲット顧客・競合他社 
  • 希望のイメージやカラー、避けたい表現 
  • 活用予定メディア(Web、名刺、看板など) 

この工程は、ブランドの個性を視覚化するための土台となる非常に重要なステップです。

3. リサーチ・コンセプト設計

ヒアリング内容をもとに、デザイナーが業界のトレンド、競合ロゴの傾向、自社独自のポジショニングをリサーチ。その上で、デザインの方向性(コンセプト)を言語化・整理します。

この段階で、制作会社によっては「コンセプト説明資料」や「方向性確認書」などを提出してくれる場合もあります。

デザイン提案から完成・納品まで

ここからは実際の制作フェーズです。複数のロゴ案を比較しながら修正を重ね、納得のいく最終案を決定していきます。

4. ロゴ案の提案

通常、2〜3案のデザイン提案が初回で提示されます。それぞれにコンセプトや意図が説明されている場合が多く、比較検討しやすくなっています。

5. 修正・ブラッシュアップ

選んだ案をベースに、色・形・文字バランスなどを微調整していきます。

  • 修正は2〜3回まで無料対応、それ以降は別途費用が発生するケースが多い 
  • イメージが固まっていない場合は、修正回数が増えやすいので注意 

6. 最終決定・納品

完成したロゴは、用途に応じた形式(AI/PDF/PNG/JPEGなど)で納品されます。商標登録を検討している場合や、名刺・パンフレットなどへの展開がある場合は、その使用に適したデータも一緒に受け取っておくと安心です。

スケジュールの目安

工程 期間の目安
契約・ヒアリング 1〜2週間
コンセプト設計・提案準備 1〜2週間
初回提案〜修正・決定 2〜4週間
納品(データ整備・送付) 1週間程度
合計制作期間の目安 約1ヶ月〜1.5ヶ月程度

※案件の規模や修正回数により前後します

スケジュールの遅れや想定外の修正増加を防ぐためには、依頼者自身の準備や判断のスピードも重要です。あらかじめ余裕を持ったスケジュールを組み、制作会社やデザイナーと定期的な確認と柔軟なやりとりを行うことが、スムーズな納品の鍵となります。

 

相場を抑えるためのポイントと成功事例

「なるべく費用は抑えたいけれど、安っぽいロゴにはしたくない」――これは多くの中小企業や個人事業主に共通する悩みです。

ロゴ制作では、ちょっとした工夫や準備次第で相場を抑えながらも、納得のいく高品質なデザインを手に入れることが可能です。ここでは、コストを削減するための具体的なポイントと、実際に成功した事例を紹介します。

依頼内容の明確化による工数削減

ロゴ制作の費用は、「かかった作業時間(工数)」と「修正回数」によって増減するのが一般的です。つまり、最初の段階で依頼内容をどれだけ明確に伝えられるかが、コスト圧縮のカギとなります。

押さえておくべき準備ポイント

  • 自社やサービスの強み・価値・ビジョンを整理しておく 
  • 希望するロゴの**方向性やデザインテイスト(例:シンプル・信頼感・スタイリッシュ)**を伝える 
  • 避けたいデザインの例や配色を具体的に伝える 
  • ロゴを使用する媒体(Web/紙/看板など)を明示する 

これらをあらかじめまとめて共有することで、デザイナーは方向性のブレが少ない状態で提案を作成でき、無駄な修正ややり直しを避けることができます。

成功事例:初回提案で決定したケース

あるIT系スタートアップでは、事前に「企業理念」「ターゲット層」「使用媒体」「希望イメージ」「避けたい表現」などをWord資料にまとめて提出。結果として、初回提案でほぼイメージ通りのロゴ案が完成し、1回の微調整のみで納品に至りました。

制作費用は7万円で、通常より2〜3万円程度コストを抑えることができたとのこと。これはまさに、依頼前の準備がコスト削減に直結した好例です。

依頼者側がしっかり準備することで、「安くても品質の高いロゴ」を実現することは十分に可能です。特に初めてロゴを依頼する場合は、見積金額だけで判断せず、自分でできる工数削減ポイントを積極的に探していく姿勢が、結果として高コスパにつながります。

まとめ・総括

ロゴ制作は、単なるデザインの外注ではなく、企業やブランドの方向性を象徴する「経営資産」の構築プロセスです。費用相場が数千円から数十万円以上と大きく異なる理由は、依頼先のスキル・対応範囲・制作工程・付加価値サービスの有無など、多くの要素が関係しているためです。

本記事では、以下のポイントを中心に解説しました:

  • ロゴ制作の費用相場は依頼先や目的によって大きく異なる 
  • 一般的な価格帯は「3万円以下」「5万〜15万円」「20万円以上」に分かれる 
  • デザイン費用には「企画」「提案」「修正」「納品形式」などの要素が含まれる 
  • 商標登録や著作権管理も視野に入れておく必要がある 
  • 無料ツールは一時的用途や試作には有効だが、商用利用にはリスクあり 
  • 依頼前の準備を徹底すれば、コストを抑えつつ高品質なロゴが手に入る 

ロゴは一度作ったら終わりではなく、長期にわたってビジネスのあらゆる場面で使われる存在です。そのため、費用だけにとらわれず、自社のフェーズやブランディングの重要度に応じて、最適な依頼先・予算・サービス内容を選ぶことが非常に大切です。

信頼できるパートナーと共に、自社の価値を「見える化」するロゴを育てていきましょう。

 

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