WEBサイトは自分で作れる?個人向けWEBサイト制作方法について解説

WEBサイト制作とは、ECサイトやコーポレートサイトなどを制作することです。WEBサイト制作には、HTMLやCSSといったマークアップ言語の習得、サーバー・ドメインの契約などが必要です。

しかし、WEBサイト制作を始めようとしても、まず何から手を付けて良いかが分からないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、WEBサイト制作の4つのステップと、おすすめツール、WEBサイト公開後にやるべきことなどについて解説します。

WEBサイトは自分で作れる?

WEBサイトを自分で制作することはできますが、そのためには以下のさまざまな知識や技術が必要です。

  • HTML・CSSの知識・技術
  • CMSの知識・技術(CMSを使う場合)
  • SEOなどのWEBマーケティングの知識・技術
  • セキュリティ対策(通信暗号化など)に関する知識

初心者の方がWEBサイトを制作しようとした場合、まずHTML・CSSの知識・技術の習得に膨大な時間を費やします。マークアップ言語は、複雑なコードを大量に記述することでWEBサイトを形作るものなので、簡単には習得できません。

また、WEBサイトはデザインも重要です。訪問者の利便性を考えたデザインであれば、ビジネスでは商品の成約、ブログでは集客などに効果を発揮します。

しかし、WEBサイト閲覧に不便なデザインであれば、訪問者は途中でWEBサイトを見るのを止めてしまうかもしれません。そうなると、企業にとっては潜在的な顧客を失うことになり、ブロガーにとっては読者が離れていくことにつながります。

そしてWEBサイトは、ただ制作して公開すれば良いというものではありません。訪問者と管理者の個人情報やサイトを守るために、セキュリティ対策も万全にしておくことが大切です。

WEBサイトのセキュリティ対策を怠ってしまうと、攻撃者によってサイトが乗っ取られたり身代金を請求されたりなどの被害に遭う可能性があります。

最近では、WEBサイト制作ツールを使えば、専門的な知識がなくてもWEBサイトを制作することはできます。また、コンテンツを管理するシステムであるCMSを使うことでも、WEBサイトを持つことは可能です。

自分でWEBサイトを制作するためには、基本的に膨大な知識と技術の習得が必要ですが、CMSなどを使用することによってその負担を抑えることができるのです。

WEBサイト制作の4つのステップ

WEBサイトを制作するには、以下の4つのステップを踏みます。

  • 企画(WEBサイト制作の目的を整理する)
  • サイト設計
  • 制作
  • テスト・公開・運用

企画にかかる時間は、約1週間~1ヶ月ほどです。企画の段階では、WEBサイトを制作する目的を決定します。目的とはWEBサイトで達成したいことであり、目的によってWEBサイトの構成要素が変わるので、重視しましょう。

例えばコーポレートサイトでは「商品のお問い合わせや従業員の採用を促す」、ブログでは「読者数の増加・広告収入の増加」などが、目的として設定されるケースが多いです。

WEBサイトの目的を決めた後は、目的に沿ったコンセプトと必要な予算を設定します。コンセプトによってデザインも変わるので、制作前になるべく希望のイメージを具体化させておきます。

企画の次の段階、サイト設計にかかる時間は約1ヶ月ほどです。この段階ではWEBサイトに載せる項目(サイトマップ)を設定します。

サイトマップは先に設定した目的と照らし合わせて、内容を決めていきます。その際に必要なのが、ユーザーにとって必要な項目に絞って掲載することです。ユーザーにとって見やすく分かりやすい設計を心がければ、サイト訪問者の長時間滞在が期待できるでしょう。

個人でwebサイトを制作する2つの方法

企画と設計を終えた後は、WEBサイト制作に入ります。WEBサイトを制作するには、主に以下の2つの方法があります。

  • HTML・CSSを記述して制作する
  • CMSを用いて制作する

どちらの方法を使う場合でも、いきなり制作に入ることはできません。WEBサイト制作に着手する前に、まず必要な準備があります。

共通して必要な準備

WEBサイトの制作に入る前に、サーバーとドメインの設定をします。

サーバーはインターネット上の建物のようなもので、ドメインはその建物の所在を示す住所だと考えてください。

WEBサイトはドメイン(住所)を入力することで、サーバーが特定され、画面に表示されます。ドメインとサーバーを使うには、主にレンタルサーバー会社からサーバーを借りたりドメインサービス会社からドメインを取得したりします。

レンタルサーバーにはさまざまな種類があり、性能や表示速度などに違いがあるので、WEBサイトの規模や運用方法などに応じて最適なサーバーを選びましょう。

ドメインはレンタルサーバー契約直後に利用できるようになりますが、この初期ドメインはビジネスやブログには適していません。そのため、長期的なビジネスでの使用を考えている場合は、独自ドメインを取得しましょう。

独自ドメインは集客にも大きな影響を及ぼします。おすすめは、商業・非商用問わず使用されている「.com」です。ドメイン名を決めるときは、例えばコーポレートサイトであれば企業名など、WEBサイトのコンセプトに近い内容を含めましょう。

サーバー・ドメインを設定し終えたら、そこからようやくWEBサイト制作へと着手します。

1.HTML・CSSを記述して自分で制作

HTML・CSSを記述する制作方法は、WEBサイト制作の一般的な方法です。

HTMLはWEBサイトの構造を決めるマークアップ言語であり、タグと呼ばれるコードを使って文章や画像、リンクを設定することができます。WEBサイトの骨組みを成す言語だと考えてください。

CSSは、WEBサイトのスタイルやデザインを設定するマークアップ言語であり、WEBサイトの色・要素の大きさ・レイアウト・文字のフォントなどを設定します。HTMLを装飾して、普段目にするWEBサイトの形に整える言語だと考えておきましょう。

HTMLとCSSは、FTPソフトという、ファイル転送ソフトを使用してサーバー上にアップします。サーバーへのアップロードが済むことで、初めてWEBサイトとして、HTML・CSSで設定したデザインをブラウザに表示することができます。

メリット

HTMLとCSSを記述してWEBサイトを制作するメリットは「自由にカスタマイズできる」・「独自デザインのWEBサイトが制作できる」点にあります。

HTML・CSSを記述してWEBサイトを制作するということは、何もない状態からサイト全体の構造やレイアウトを設定するということなので、自由にカスタマイズすることが可能です。

HTMLとCSSなどのマークアップ言語は、他のプログラミング言語と比べて習得しやすい部類に入るので、CMSを使った場合よりも、簡単にカスタマイズができます。

文字の大きさや各要素の配置、余白などのデザインも好みに応じて調整できるので、デザインに個性を出すことができるでしょう。

デメリット

HTMLとCSSを記述してWEBサイトを制作するデメリットは、「言語の習得に時間がかかる」・「習得してもすぐに制作できるわけではない」点です。

先に述べたように、初心者がHTML・CSSを習得するには、非常に時間がかかります。初心者が思い通りのWEBサイトを制作できるようになるまでの道程は、簡単ではありません。

必要な知識・技術を習得できても、今度はデザイン崩れやスマホ表示への対応などで苦しみます。結果、WEBサイトを持つまでに、膨大な時間を費やしてしまいます。

そのため、「難しい知識・技術の習得は考えていない」・「早くWEBサイトを持ちたい」といった方は、他の方法を検討したほうが良いでしょう。

2.CMSを用いて制作

「HTML・CSSは難しそう」という方には、CMSを用いたWEBサイト制作という方法があります。

CMSは、WEBサイトのテキストや画像などのコンテンツを一元管理するシステムのことで、専門的な知識・技術がなくてもWEBサイト制作ができます。例えば、WEBサイトに画像やテキストを追加したいなら、CMSの管理画面からそれらを投稿するだけです。

そのためWEBサイトの更新が簡単であり、更新時にFTPソフトを使用する必要がないので、誤ってWEBサイトの構成ファイルを消してしまう心配もありません。

そのため、CMSを使用すれば、初心者でも簡単に完成度の高いWEBサイトを持つことができます。

メリット

CMSを用いてWEBサイトを制作するメリットは、「自分では構築が難しいWEBサイトを簡単に作れる」・「短時間でWEBサイトを作れる」点にあります。

CMSは、複雑なコードを記述したりタグの設定をしたりしなくてもWEBサイトを制作できるので、作業の時間が短縮できます。複雑な操作を必要としないので、企業では更新時も大勢で作業を分担することができ、WEB担当者の負担を軽減できます。

そして、CMSの種類によっては、SEO(検索エンジン最適化)がサポートされているものもあります。CMSの機能を拡張するプラグインには、SEO対策を強化してくれるものもあるので、こういったプラグインを使用すればよりSEO対策をしやすくなるでしょう。

CMSをサーバーにインストールするにはある程度の知識が必要ですが、CMSの情報はWEB上に多く存在しています。そのため、あまり困ることはありません。

デメリット

CMSでWEBサイトを制作するデメリットは、「CMSのインストールやカスタマイズに知識・技術が必要」・「種類によっては使用できるサーバーが限定される」点にあります。

CMSで制作したWEBサイトのテンプレートのカスタマイズやデザイン変更などには、プログラミング言語のPHPなどの習得が必須です。

CMSはサーバー内に投稿された情報を、PHPなどで引っ張り出して表示する仕組みになっているので、プログラミング言語ができないと本格的なカスタマイズができません。

また、あまりメジャーではないCMSであれば、サーバー側が対応していないことがあります。そのため、使用するCMSの種類はメジャーなものに限られてきます。

他にも、WEBサイト制作ツールの場合はテンプレートから離れた自由なデザインができなかったり機能に制限があったりと、ビジネスやブログの長期的な運用には向いていないことが多いです。

つまり、CMSはWEBサイト制作・運用だけなら専門知識が不要ですが、独自デザインのWEBサイトを制作したいなら、専門知識・技術が必要になるのです。

おすすめCMSツール

CMSにはそれぞれ異なるデザイン・特徴があるので、WEBサイトを運用する目的に応じて最適なCMSを選ぶことが大切です。

代表的なおすすめCMSは、以下の3つです。

  • WordPress
  • Wix
  • Jimdo

WordPressは世界で高いシェアを誇るオープンCMSです。高い機能性を誇りながらも無料で使用できる点が特徴であり、画像やテキストをアップロードするだけで簡単にWEBサイトを制作できます。

さらに、プラグインを導入することで以下のような機能を付加できるなど、優れた拡張性も備えています。

  • SEO対策強化
  • 目次・問い合わせフォーム設置
  • 表示速度高速化
  • SNSとの連携・通知機能
  • 商品リンク設置

HTMLとCSS、PHPが分かればカスタマイズができるので、自由度も高いです。

WixはWEBサイト制作ツールであり、HTMLやCSSが分からなくても、WEBサイトを簡単に制作できます。テンプレートを使ってデザインを設定し、直感的な操作でサイトを作れるのが特徴です。サーバー・ドメインを用意しなくてもWEBサイトを公開でき、お問い合わせフォームの設置やSEOなど、機能面も充実しています。

Jimdoも簡単な操作でWEBサイトを制作できるツールです。おしゃれなテンプレートの中からデザインを決定して制作するので、手間がかかりません。無料プランではフッターに広告枠が入るのがデメリットですが、ブログやECサイトの制作に必要な機能が揃っており、SEO対策もしっかりしています。

WEBサイト公開後にやるべきこと

WEBサイトは制作・公開したら終わりではなく、訪問者に継続して訪れてもらうための施策を行う必要があります。

WEBサイト公開後に主にやるべきことは、以下の5つです。

  • Google SearchConsoleへの登録・XMLサイトマップ送信
  • Google Analyticsを導入して、SearchConsoleと連携させる
  • 必要に応じてSEO対策プラグイン導入

Google SearchConsole(サーチコンソール)は、Googleが無料提供している、WEBサイトの管理ツールです。XMLサイトマップは、検索エンジンにWEBサイトの存在を認識させるためのもので、これらは検索エンジン登録と運用改善のために使います。

Google Analytics(アナリティクス)は、同じく無料で提供されているアクセス解析ツールです。WEBサイトの訪問者が「どのページに何時間滞在したか」「使用しているデバイスはパソコンかスマホか」など、訪問者のサイト内での動きが分かります。

そのため訪問者の動向を分析し、人気のコンテンツを増やしたり文章量を調整したりといった、集客施策の改善ができます。

また、WordPressなどのCMSを使用するなら、SEO対策用のプラグインを入れておいても良いでしょう。ただし、絶対に必要というわけではないので、上述のアクセス解析と併せて導入するかどうかを検討しましょう。

まとめ

WEBサイトの制作は、HTML・CSSを自分で書いたりCMSを使ったりすることで、自分で行うことができます。

しかし、上記の方法はどちらも知識や技術が必要で、SEO対策についても必ず万全にできるとは限りません。制作後の運用がきちんとできなければ、サイトを持っていても効果的な集客ができないことも考えられます。

そのため、制作から運用までをトータルで行ってくれるWEBサイト制作会社に依頼をすることが、WEBサイトを使って達成したい目的を実現するための近道だといえるでしょう。

弊社は、制作から運用までを幅広くサポートするWEBサイト制作会社です。お客様の課題に寄り添った丁寧なヒヤリングを経て、結果の出るWEBサイトを制作し、ビジネスの課題解決へとつなげます。

WEBサイト制作を検討している方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

NERD株式会社


弊社は、東京都墨田区にあるWEBサイト制作会社です。「制作」「マーケティング」「プロダクト」の3つを強みに、これまでに培った「成功するノウハウ」を活かしたWEBサイト制作を得意としています。

以下から弊社のサービス資料・お役立ち資料をダウンロードできますので、皆様のWEBサイト運用に活用していただけますと幸いです。

 

御社の取り組み内容やお悩み、お気軽にご相談ください。
WEBを通して、数々の顧客のビジネス改善を行ってきたNERD株式会社が、御社のお悩みを解決する方法を一緒に考えます。

無料相談はこちら
WEBを活用して売上を伸ばしたいと思ったら

こんな疑問、NERDに相談してみませんか?

  • どうしたらWEBからの問い合わせ獲得を増やせるのか
  • アクセス数を増やしたいけど、広告を出すべきかSEO対策すべきかで判断に迷う
  • どうしたらサイトの検索順位は上がるのか?
  • ネットで検索した結果を試したけど、いまいち成果に繋がらない

業種や会社のサービス形態によって「効果」の出やすい施策は様々です。
NERDでは、BtoCはもちろんのこと、BtoBでも幅広い業種のマーケティングをサポートしてきたノウハウがあります。

おすすめの記事