Webサイト制作 hp制作 自分で 失敗しない7つの注意点
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「ホームページ制作を自分でやったほうがいいのか、制作会社に任せるべきか」と迷う担当者は少なくありません。無料ツールも増え、気軽に作れる一方で、「見栄えは悪くないのに問い合わせが増えない」「更新やトラブル対応に手が回らない」といった失敗もよく起こります。本記事では、Webサイト・HPを自作する際に押さえておきたい7つの注意点を中心に、方法の選び方やコスト・成果の考え方を整理し、BtoBサイトで成果を出すための現実的な判断材料を提供します。

目次

自分でホームページを作るべきかを整理する

自分でホームページを作るべきかを整理する
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ホームページを自分で作るべきかどうかを判断する際は、「コストが浮きそうか」ではなく、ビジネスの目的とリソースに合うかどうかで整理することが重要です。

まず、ホームページの主な役割を明確にします。たとえば、

  • 会社案内としての信頼性向上
  • 問い合わせや資料請求の獲得
  • 採用応募の獲得
  • ECや予約システムによる売上アップ

といった目的によって、求められるデザイン・コンテンツ量・機能・セキュリティレベルが変わります。

次に、社内のリソースを棚卸しします。具体的には、

  • Web担当者がどれくらいの時間を割けるか
  • HTMLやCMSの経験があるか
  • 原稿・写真・資料を用意できるメンバーがいるか
  • 公開後に継続的な更新ができる体制か

を確認し、目的に対してどこまで自作で対応できるか、どこから外注を検討すべきかを整理します。この整理ができていると、次の「自作が向いているケースと外注が向くケース」の判断がスムーズになります。

自作が向いているケースと外注が向くケース

自作に向いているケース

自分でホームページ制作を進めたほうが良いのは、次のようなケースです。

  • 起業・新規事業の立ち上げ初期で、予算を極力抑えたい場合
  • 名刺代わりのシンプルなサイトで十分な場合(会社概要・サービス紹介・お問い合わせ程度)
  • 社内にITリテラシーが高い担当者がいて、学習時間をある程度確保できる場合
  • 更新頻度が高く、将来的に自社で運用・改善を回していきたい場合

自作は「検証段階」「小規模ビジネス」「予算を抑えたいが情報発信は急ぎたい」状況と相性が良いと言えます。

外注に向いているケース

一方、制作会社などへの外注が向いているのは次のような場合です。

  • BtoB商談獲得や採用強化など、明確な成果目標があり、失敗のコストが大きい場合
  • ブランディングやデザイン品質が営業・採用に直結する業種の場合(コンサル、士業、製造業など)
  • 社内にWebに詳しい担当者がいない、もしくは担当者の時間に余裕がない場合
  • 多言語対応、会員機能、複雑な問い合わせフォームなど、機能要件が高度な場合

「短期間で一定以上の品質と集客力が必要」「社内だけで運用するのが不安」な場合は、外注を前提に検討したほうがリスクは小さくなります。

事業ステージ別に考える判断基準

事業ステージごとに「求める役割」が変わる

ホームページの自作・外注の判断は、業種よりも事業ステージ(フェーズ)で分けて考えると整理しやすくなります。

事業ステージ ホームページの主な役割 自作/外注の基本方針
創業前〜立ち上げ直後 信用の土台作り・名刺代わり 予算を抑えつつ自作メイン、テンプレート活用
事業が軌道に乗る直前 問い合わせ獲得のテスト 自作+一部外注で改善サイクルを回す
売上が安定・成長期 受注の主要チャネル化 戦略設計やデザインを外注、自社で運用
組織拡大・採用強化期 ブランディング・採用強化 コーポレートサイトは外注、自社は更新体制構築

フェーズ別の判断のポイント

  • 立ち上げ期:最小限のページ数で良いので、ノーコードツールなどで短期間に公開することを優先します。
  • テスト段階:広告やSEOを小さく試し、反応が取れたページだけデザイン改善などを部分外注すると投資効率が高まります。
  • 成長期:単価の高い商談や採用に効く段階では、ブランドやUI/UXの質が成果に直結するため、コア部分はプロへの依頼を前提に検討します。
  • 成熟期:多言語対応、複数事業紹介、採用コンテンツなど構造が複雑になるため、CMS設計から制作会社と組み、更新運用は社内で担う体制が現実的です。

このように、「今の売上への影響度」と「ホームページに割ける社内リソース」を軸にして、自作と外注の比率を調整すると判断しやすくなります。

ホームページ制作の基本構造と必要な準備

ホームページ制作の基本構造と必要な準備
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ホームページ制作の全体像を把握する

ホームページ制作は、思いつきで作業を始めると迷走しがちです。まずは「何を作るか」より前に「何のために・誰のために作るか」を整理し、必要な準備を一つずつそろえることが重要です。

一般的な会社サイト制作の流れは、次のようなステップに分解できます。

  1. 目的とターゲットの整理(採用なのか、問い合わせ獲得なのか等)
  2. 必要なページの洗い出しと構成設計
  3. 原稿・写真・ロゴなど素材の準備
  4. ドメイン・サーバー・CMS(またはツール)選定と初期設定
  5. デザインとレイアウトの作成
  6. 実装(ページ作成・フォーム設定など)
  7. 動作確認・テスト公開・本番公開
  8. 公開後の更新・アクセス解析・改善

自作で進める場合は、特に「素材準備」と「ページ構成」が後ろ倒しになり、制作が止まりやすくなります。着手前に、会社概要やサービス説明のテキスト、代表メッセージ、事例写真、パンフレットなどを整理しておくと、制作効率が大きく変わります。次のセクションで扱うドメイン・サーバー・CMSの役割も、この全体像の中で位置付けて考えると選択しやすくなります。

ドメイン・サーバー・CMSの役割を理解する

ホームページを公開するためには、ドメイン・サーバー・CMSの3つの役割を切り分けて理解することが重要です。役割があいまいなまま進めると、費用の比較やツール選定で判断を誤りやすくなります。

要素 役割 補足
ドメイン インターネット上の「住所」 example.co.jp など 名刺や広告に記載し、ブランドの信頼性に直結する
サーバー サイトのデータを置く「土地」 レンタルサーバー、クラウドサーバーなど 表示速度や安定性、セキュリティに影響する
CMS ページを更新するための「家・編集ソフト」 WordPress、HubSpot、Wix など 専門知識がなくても更新しやすくする仕組み

多くのノーコードツールは、ドメイン・サーバー・CMSを一体型で提供します。一方で、WordPressなどは「サーバーを選び、その上にCMSをインストールし、ドメインを紐づける」という構成になります。どの方式を選ぶ場合でも、

  • ドメイン:独自ドメインを使えるか
  • サーバー:表示速度・安定性・セキュリティ
  • CMS:社内担当者が更新しやすいか

という観点で整理しておくと、後続のツール選定や費用対効果の検討がスムーズになります。

制作前に決めるべき目的・ターゲット・KPI

目的・ターゲット・KPIを制作前に明確にする重要性

ホームページを自作する前に、「何のために作るのか」「誰に見てもらうのか」「成功をどう測るのか」を明確にしておくことが重要です。ここが曖昧なまま着手すると、ページ構成や導線、コンテンツが場当たり的になり、公開後に集客や問い合わせにつながらないケースが多く見られます。

目的:ビジネス上のゴールを言語化する

まずはビジネス視点での目的を一文で定義します。

  • 例1:新規見込み顧客からの問い合わせ数を増やす
  • 例2:採用候補者に会社の魅力を伝え応募数を増やす
  • 例3:既存顧客への情報提供を効率化し、サポート工数を減らす

「売上・コスト削減・ブランド認知・採用」など、事業目標と直結した目的にすることが重要です。単に「かっこいいサイトを作る」「情報を載せる」では、判断基準になりません。

ターゲット:具体的な人物像まで掘り下げる

次に、ホームページで最優先に情報を届けたいターゲットを定めます。可能であればペルソナ(具体的な人物像)レベルまで落とし込みます。

  • 例:
  • 製造業の経営者(従業員30~100名)、新しい外注先を探している
  • 情報システム担当者、既存ベンダーの対応に不満を感じている

ターゲットが明確になると、使う専門用語のレベル、掲載すべき事例の種類、必要なページ構成が決めやすくなります。複数ターゲットがいる場合は、「主ターゲット」「副ターゲット」を決め、主ターゲットを優先した設計にすることがポイントです。

KPI:成果を数値で管理する指標を決める

最後に、ホームページの成果を測る指標(KPI)を設定します。目的との対応を意識しながら、行動レベルの数字として定義します。

目的 代表的なKPI例
新規リードの獲得 問い合わせ件数、資料請求件数、無料相談申込数
ブランド認知向上 ユニークユーザー数、指名検索数、名刺交換後の訪問率
採用応募の増加 採用ページ閲覧数、エントリー数、会社説明会申込数
既存顧客への情報提供とサポート効率化 FAQページ閲覧数、マニュアルダウンロード数、問い合わせ件数の推移

KPIは「月単位で追える」「Googleアナリティクスなどで計測可能」なものにすることが重要です。制作前に目標値(例:月間問い合わせ10件)まで設定しておくと、公開後の改善方針が立てやすくなります。

目的・ターゲット・KPIを明確にしておくことで、次の「会社サイトに必要なページ構成の基本」を検討する際に、どのページを優先すべきか判断しやすくなります。

会社サイトに必要なページ構成の基本

会社サイトでは、最低限押さえるべきページ構成があります。「誰に・何を提供している会社なのか」「何をしてほしいのか」が一目で伝わる構成を用意することが重要です。

ページ 目的・役割
トップページ 事業の概要や強みを端的に伝え、主要コンテンツへ案内する入り口
会社概要・企業情報 会社の信頼性を示す(所在地、代表者、沿革、許認可など)
サービス・事業内容 どのようなサービス・商品をどのターゲットに提供しているかを詳細に説明
事例・実績・お客様の声 成果や導入実績を見せ、検討中ユーザーの不安を軽減
ニュース・お知らせ 新着情報やプレスリリースを掲載し、活動状況や最新情報を伝える
採用情報(採用を行う場合) 求職者向けに会社の魅力や募集要項を整理
お問い合わせ 電話番号・メールフォーム・資料請求など、コンバージョンの受け口
プライバシーポリシー 個人情報の取り扱い方針を明示し、問い合わせフォーム利用時の不安を軽減

小さな企業サイトでも、トップ・サービス紹介・会社概要・事例・お問い合わせの5つは必須レベルと考えて構成を検討すると、サイトの目的と導線がぶれにくくなります。

自分でホームページを作る主な4つの方法

自分でホームページを作る主な4つの方法
Image: webst8.com (https://webst8.com/blog/homepage-open-process/)

ホームページを自分で作る方法は、大きく分けて4つあります。「どの方法を選ぶか」で、必要なスキル・コスト・制作スピードが大きく変わります。 まずは全体像を押さえることが重要です。

方法 必要スキル感 初期コスト カスタマイズ性 向いているケース
1. HTML/CSSで一から作成 高い(コーディング) 低〜中(工数大) 非常に高い 社内にエンジニアがいる場合
2. WordPressなどCMSを利用 中(多少のIT知識) 高い コンテンツ重視・中長期運用
3. Wixなどノーコードツール 低〜中 低〜中 初めての制作・小規模事業
4. 一部だけ制作会社に依頼 低〜中 中〜高 高い 要点だけプロ品質にしたい場合

1つ目は、HTML・CSS・JavaScriptなどを使いゼロから構築する方法です。自由度は最も高い一方、学習コストも大きくなります。2つ目は、WordPressを代表とするCMSを使う方法で、更新頻度が高い企業サイトやオウンドメディアに向いています。3つ目は、WixやJimdoなどのノーコードツールで、ドラッグ&ドロップで直感的に制作できます。4つ目は、自作を基本としつつ「デザインだけ」「トップページだけ」など一部を制作会社に依頼するハイブリッド型です。

最初に4つの選択肢を比較し、自社のスキル・予算・スケジュールに合う方法を選ぶことが、ホームページ制作の失敗を減らす近道になります。

HTMLとCSSで一から作る方法の特徴

HTMLとCSSで一から制作する方法は、もっとも自由度が高く、技術習得にも役立つ反面、ビジネス利用ではハードルが高い選択肢です。テンプレートや管理画面に縛られたくない、フロントエンドの基礎をきちんと身に付けたい担当者には適していますが、短期間で成果を求める企業サイトにはあまり向きません。

HTMLはページの構造(見出し・本文・ボタンなど)を、CSSはレイアウトや色・余白などの見た目を定義します。1ページごとにコードを書く必要があるため、少数の固定ページで構成される企業の採用特設サイトやキャンペーンLPなどと相性が良い一方、ページ数が多いBtoBサイトや更新頻度が高いオウンドメディアでは運用負荷が急増します。

また、レスポンシブ対応(スマホ表示の最適化)、アクセシビリティ、軽量化など、検索やユーザー体験に影響する要素もすべて自前で設計する必要があります。小規模な検証サイトやプロトタイプでHTML/CSSを活用しつつ、本格的なコーポレートサイトはCMSやノーコードツールを使う、という棲み分けを検討することが重要です。

WordPressなどCMSを使う方法の特徴

CMS(コンテンツ管理システム)は、専門的なコードをほとんど書かずに、ブラウザからページ追加や更新が行える仕組みです。代表例がWordPressで、企業サイトやオウンドメディアでも広く利用されています。

最大の特徴は「更新のしやすさ」と「拡張性」です。テンプレート(テーマ)を選べば、デザインの骨組みが整い、プラグインを追加することで、お問い合わせフォーム、SEO対策、資料ダウンロード、会員機能などを後から柔軟に追加できます。

一方で、導入時には「サーバー契約」「ドメイン設定」「インストール」「初期設定」などの作業が必要になり、ノーコードツールよりも初期ハードルは高めです。また、WordPressの場合はプラグイン更新やバックアップなどの保守運用も自社で行う必要があります。

中長期でコンテンツ運用やSEOに取り組みたい企業、将来的に機能追加やページ拡張を見込んでいる企業には、CMS方式が最もバランスの取れた選択肢になります。

Wixなどノーコード作成ツールの特徴

WixやJimdo、STUDIOなどのノーコードツールは、専門知識なしで短期間にホームページを公開したい企業に向いた方法です。ドラッグ&ドロップ操作でレイアウトを作成でき、テンプレートも豊富なため、デザイン性の高いサイトを比較的容易に用意できます。サーバー契約やシステム更新もサービス側で行われるため、運用負荷も軽くなります。

一方で、細かなカスタマイズや将来的な拡張性には限界がある点が大きなデメリットです。サービス固有の仕様に縛られるため、複雑な機能追加や他システム連携には不向きです。また、プラン変更やサービス終了などのリスクも考慮する必要があります。短期的なスピード重視か、長期的な拡張性・資産性重視かという観点で、WordPressなどのCMSとの使い分けを検討すると判断しやすくなります。

一部だけ制作会社に依頼する方法

一部だけ外注する「ハイブリッド型」の考え方

ホームページ制作は「全部自作」か「全部外注」の二択ではありません。コアとなる戦略や運用は自社で行い、専門性・工数が重い部分だけ制作会社に依頼することで、コストと品質のバランスを取りやすくなります。

代表的な分担パターンは次の通りです。

外注する部分 自社で行う部分 向いているケース
デザイン設計(トップページなど) 文章作成、ブログ更新、簡単なページ追加 社内にデザイン人材がいない
WordPressなどの初期構築・設定 更新・運用、記事投稿 社内にITが苦手な人が多い
SEO設計・導線設計のコンサルティング コンテンツ制作、リード対応 BtoBで問い合わせ獲得が目的
写真撮影、ロゴ作成 サービス内容の整理、強みの言語化 ブランドイメージを整えたい

ポイントは、「戦略とコンテンツの主導権は自社が持つ」ことです。 技術やデザインなど専門性が高い工程のみ外注することで、自社での運用しやすさを確保しながら、プロのノウハウも取り入れやすくなります。契約前に「どこまでを制作会社が担当し、どこからを自社で行うか」を必ず文書で明確にしておくと、トラブル防止につながります。

自作と外注のコスト・時間・品質を比較する

自作と外注のコスト・時間・品質を比較する
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自作と外注を検討する際は、「コスト」「時間」「品質」の3軸で比較することが重要です。特にBtoBサイトの場合、担当者の人件費や学習時間も含めた総コストを把握することが欠かせません。

項目 自作(社内で制作) 外注(制作会社に依頼)
金銭コスト 初期費用は抑えやすいが、学習時間・運用工数が増えやすい 初期費用は高めだが、短期間でまとまった品質を確保しやすい
担当者の時間 企画〜制作〜運用まで多くの時間を拘束される 要件定義や確認作業が中心で、制作実務の時間は削減できる
デザイン品質 テンプレート依存になりやすく、差別化しづらい 企業ブランドに合わせた設計・表現がしやすい
集客・CVの設計 SEOや導線設計は担当者の知識次第で大きく変動 実績のある会社なら、集客・CV導線を織り込んだ設計が期待できる

短期的な費用だけで判断せず、「担当者が他業務に使えたはずの時間」や「失敗して作り直すリスク」も含めて比較検討することが、最終的な投資対効果の最大化につながります。

初期費用と運用費用のおおまかな目安

自作と外注でかかるお金のイメージを持つ

ホームページ制作費は「初期費用(作るとき)」と「運用費用(公開後)」に分けて考えると整理しやすくなります。自作は初期費用が安く見えますが、運用費用や担当者の時間コストを含めると、外注との差が小さくなるケースもあります。 まずおおよその金額感を把握し、社内の体制や目的と照らし合わせて判断することが重要です。

初期費用と運用費用の目安(会社サイト想定)

項目 自作(WordPress等) 自作(Wix等ノーコード) 制作会社に外注(小規模サイト)
初期制作費(デザイン・構築) 0〜数万円(テーマ・有料プラグイン) 0〜数万円(有料プラン・テンプレ) 30〜150万円程度
ドメイン費用 年1,000〜3,000円程度 年1,000〜3,000円程度 年1,000〜3,000円程度
サーバー/サービス利用料 月1,000〜3,000円程度 月1,000〜3,000円程度 月1,000〜3,000円程度
保守・更新(外注する場合) 0〜月数万円 0〜月数万円 月1〜5万円程度

目安を見る際の注意点

テンプレート購入費や有料プラグイン、保守・サポート費用を含めると、自作でも「完全無料」にはなりにくいことに注意が必要です。また、BtoBサイトでお問い合わせ獲得を重視する場合、写真撮影やコピーライティングを外注するケースも多く、初期費用が上振れしやすくなります。細かな見積もりの前に、自社が許容できる「初期の上限額」と「月々の上限額」をざっくり決めておくと判断しやすくなります。

担当者の工数と学習コストを見積もる

担当者の工数と学習コストを軽視すると、制作会社への外注よりもトータルコストが高くなるリスクがあります。特に、Web未経験の担当者が兼務で対応する場合は、現実的な時間をあらかじめ数値で押さえておくことが重要です。

内容 目安時間(初回)
ツール選定・アカウント作成 3〜10時間
基本操作の学習 10〜20時間(動画・ヘルプ等)
構成案・ワイヤーフレーム作成 10〜15時間
ページ制作(5〜10ページ) 20〜40時間
テスト・修正 5〜10時間

中小企業の担当者が他業務と並行して対応する場合、1日2〜3時間×1〜2カ月程度を見込むと現実的です。また、公開後も更新・改善に毎月5〜10時間程度は必要になります。学習をどこまで内製するか、どこから専門家を頼るかを事前に決め、経営側と共有しておくと、無理のないスケジュールと予算の設定につながります。

デザインと集客力の差が出やすいポイント

ホームページの見た目はもちろん重要ですが、BtoBの会社サイトでは「集客できるかどうか」を左右する要素が別に存在します。特に差が出やすいのは、次のポイントです。

項目 自作で差が出やすいポイント 集客への影響
ファーストビュー キャッチコピー・画像選定・CTAボタン配置 数秒で離脱するか、読み進めてもらえるかが決まる
導線設計 メニュー構成、問い合わせ・資料請求ボタンへの誘導 問い合わせ数・資料請求数に直結する
コンテンツ 事例・サービス説明・料金・FAQの充実度 「検討候補に入るか」の判断材料になる
信頼要素 実績・ロゴ掲載・代表メッセージ・セキュリティ表記 BtoBで特に重要な安心感・信頼感を補強する
SEO基礎 タイトル・見出し構成・テキスト量・内部リンク そもそも検索で見つけてもらえるかに影響する

特に、テンプレート任せでメニューやファーストビューを決めると、自社の強みや価値が十分伝わらず、デザインは整っていても成果が出にくくなります。レイアウトよりも「何を・誰に・どう伝えるか」を設計する部分に、意識的に時間を割くことが重要です。

自分でホームページ制作を行う7つの注意点

自分でホームページ制作を行う7つの注意点
Image: www.shopify.com (https://www.shopify.com/jp/blog/start-onlinestore)

自分でホームページを制作する場合、失敗の多くは「ツール選び」や「デザインのセンス」ではなく、目的設計・情報設計・安全性・運用計画の甘さから発生します。特にBtoBサイトでは、名刺代わりではなく「問い合わせや資料請求を生む営業チャネル」として機能させる必要があるため、注意点を事前に押さえておくことが重要です。

本記事では、よくある失敗パターンを整理したうえで、自作でも成果を出すために押さえるべき7つの注意点を解説します。

  • 制作の目的とゴールをあいまいにしない
  • テンプレート任せで情報設計を怠らない
  • 他社サイトのデザインを真似しすぎない
  • スマホ表示と表示速度を軽視しない
  • セキュリティとバックアップを放置しない
  • 独自ドメインと問い合わせ導線を妥協しない
  • 公開後の更新と改善を計画しておく

これらをあらかじめ意識しておくことで、限られた社内リソースであっても、最低限の品質を満たしつつ、集客と商談獲得につながるWebサイトを自分たちの手で育てやすくなります。

注意点1 制作の目的とゴールをあいまいにしない

制作ツールを選ぶ前に、「誰に・何をしてほしいホームページなのか」を一文で言語化することが重要です。目的とゴールがあいまいな状態で作り始めると、ページ構成が増え続け、更新もされない「何となくあるだけのサイト」になりがちです。

まず、目的を1つか2つに絞ります。

  • 例1:新規問い合わせを月◯件獲得する
  • 例2:既存顧客に最新情報を届けて、アップセルにつなげる
  • 例3:採用応募数を年間◯人に増やす

次に、目的に対応するゴール(KPI)を数値で決めます。

目的例 ゴール(KPI)例
問い合わせ増加 月間問い合わせ件数、資料DL数
認知向上 月間PV、指名検索数
採用強化 エントリー数、説明会申込数

「目的 → ゴール → 必要なページ・導線」という順番で整理すると、必要なコンテンツが明確になり、無駄な作り込みを防げます。

注意点2 テンプレート任せで情報設計を怠らない

テンプレートはレイアウト作成の手間を減らせますが、内容の「何を・誰に・どう並べるか」を考えないまま当てはめると、伝わらないサイトになりやすくなります。情報設計の目的は、訪問者が迷わずに「知りたい情報」に到達し、問い合わせや資料請求などの行動につなげることです。

情報設計では、少なくとも次の3点を整理してからテンプレートを選ぶことが重要です。

  • 主要なターゲット(例:新規取引先、人事担当者、既存顧客)
  • ターゲットごとの「知りたいこと」や不安(強み、取引実績、価格感、信頼性など)
  • トップページからどの順番で情報を見てほしいかという導線

そのうえで、テンプレートの構成を「会社の強みが伝わる順番」に合わせてカスタマイズします。テンプレートは“骨組み”にすぎないと割り切り、自社の事業内容とターゲットに沿った情報の優先順位付けとナビゲーション設計に、必ず時間を投資することが失敗を防ぐポイントです。

注意点3 他社サイトのデザインを真似しすぎない

他社サイトのデザインを参考にすること自体は問題ありませんが、レイアウトや色使い、写真構図までほぼ同じにすると「著作権侵害」や「ブランド毀損」のリスクがあります。特に、競合企業と似すぎたデザインは「どちらの会社なのか分からない」「信頼できない」といった印象につながります。

意識したいポイントは以下の3つです。

  • 参考にするのは「構成や導線の考え方」までにとどめる
  • 自社のロゴ・ブランドカラー・写真素材を軸に、独自のトンマナを決める
  • ファーストビューやメインビジュアルは、他社と明確に差別化する

重要なのは「誰のためのサイトか」が一目で伝わる独自性です。デザインを真似るのではなく、「ユーザーが迷わず必要な情報にたどり着ける仕組み」を学び、自社らしい表現に落とし込むことが、成果につながるホームページ制作に直結します。

注意点4 スマホ表示と表示速度を軽視しない

スマホからのアクセスはBtoBサイトでもすでに過半数を占めることが珍しくありません。スマホで読みづらかったり、表示が遅いサイトは、それだけで離脱率が大きく上がり、問い合わせの機会損失につながります。

まず、スマホ表示では「文字サイズ」「行間」「余白」「ボタンの大きさ」を確認します。PCのデザインをそのまま縮小すると、リンクやボタンが押しづらく、メニューも探しにくくなるため、スマホ専用のヘッダーメニューや問い合わせボタンを用意することが重要です。

表示速度は、Googleの「PageSpeed Insights」などの無料ツールで計測し、3秒以内の表示を目安に改善します。大きすぎる画像ファイル、多すぎるプラグイン・外部スクリプト、動画の埋め込みなどが遅延の主な要因です。画像の圧縮、不要プラグインの削除、動画はYouTube埋め込み+サムネイル軽量化など、基本的な対策だけでも体感速度は大きく変わります。

注意点5 セキュリティとバックアップを放置しない

ホームページは常にインターネットに公開されているため、セキュリティ対策とバックアップ体制がないと「乗っ取り」「情報漏えい」「突然のデータ消失」などのリスクが一気に高まります。 自作サイトほど、初期設定の油断や更新忘れが起こりやすいため注意が必要です。

代表的な対策は次のとおりです。

項目 具体的な対策 ポイント
通信の安全性 SSL化(https対応) 無料SSL付きサーバーやツールを選び、常時SSLに設定する
脆弱性対策 CMS本体・プラグインの定期アップデート 月1回などスケジュール化し、不要プラグインは削除する
認証強化 強力なパスワード・二要素認証 「admin」などのアカウント名・使い回しパスワードは避ける
バックアップ 自動バックアップ+外部保存 サーバー自動バックアップに加えて、月1回はローカルにも保存する

特にWordPressなどを利用する場合、「アップデート」「バックアップ」「ログイン情報管理」の3つだけは必ずルール化し、担当者不在の期間をつくらないことが重要です。万一トラブルが起きた場合に備え、復旧手順も簡単にメモして共有しておくと、事業への影響を最小限に抑えられます。

注意点6 独自ドメインと問い合わせ導線を妥協しない

独自ドメインと問い合わせ導線は、BtoBサイトの信頼性と成果を左右する重要な要素です。無料サブドメインや分かりづらいお問い合わせ窓口のままでは、せっかくのアクセスが問い合わせにつながりません。

独自ドメインで「会社としての本気度」を示す

独自ドメイン(例:example.co.jp / example.com)は、名刺や広告、資料などあらゆる接点でブランドを統一する役割を持ちます。無料サービスのサブドメイン(◯◯.wixsite.com など)のままだと、

  • 企業としての信用度が下がる
  • 将来ツールを乗り換える際にURLが変わり、SEO評価を引き継ぎにくい
  • メールアドレスもフリーメールになり、営業・採用で不利になる

といったリスクがあります。年間数千円〜1万円程度のコストで、長期的な資産となるため、集客を目的とした会社サイトでは原則として独自ドメインを必須と考えるべきです。

問い合わせ導線は「迷わず・すぐ・不安なく」を意識する

問い合わせ導線は「フォームを1つ用意すれば良い」という話ではありません。成果を出すためには、次の観点で設計します。

  • グローバルナビやヘッダー右上に「お問い合わせ」ボタンを常に表示
  • 重要ページ(サービス紹介・料金・事例など)の末尾には必ず誘導ボタンを設置
  • 電話・メール・フォームなど、ターゲットに合った複数の手段を用意
  • 必要以上に入力項目を増やさず、離脱を防ぐ(最初は必須項目を最小限に)
  • SSL化されたフォームであることを明記し、個人情報の扱いを説明

「どこから問い合わせすれば良いか一瞬で分かる」状態と「入力のハードルが低い」状態を両立することが重要です。

独自ドメインと問い合わせ導線は、サイト公開後に修正しづらい部分でもあります。制作初期の段階から優先度高く検討し、ツール選定やデザインにも反映させることが、失敗を防ぐ近道です。

注意点7 公開後の更新と改善を計画しておく

公開後の更新と改善を最初から計画しておくことで、検索評価と問い合わせ数の伸びが大きく変わります。BtoBサイトは「作って終わり」ではなく「改善サイクルを回せるか」が成果の分かれ目です。

まず、更新の「頻度」と「担当」を決めます。

  • 週次:ニュース、ブログ、実績追加
  • 月次:アクセス解析の確認、改善案の洗い出し
  • 四半期:重要ページ(サービスページ、問い合わせフォーム周辺)の見直し

上記に対して、社内の誰がどこまで対応するかを明文化しておくと更新が止まりにくくなります。

次に、改善の判断材料として以下を定点観測します。

  • Google アナリティクスなどでの「主要ページのPV・直帰率・CV数」
  • 検索キーワード順位(狙っているサービス名・課題系キーワードなど)
  • 営業からのフィードバック(問い合わせ内容の変化、質の変化)

最後に、「半年〜1年で見直したい項目」を初期段階でメモしておくことも有効です。例えば「導線が弱いと感じているページ」「写真や事例が増えたら入れ替えたい箇所」などを挙げておき、定期的な小規模リニューアルにつなげることで、長期的に成果を出せるホームページに育てやすくなります。

ツール選びで失敗しないためのチェックポイント

ツール選びで失敗しないためのチェックポイント
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ツール選定で重要なのは、「今すぐ楽に作れるか」ではなく「数年後も無理なく運用できるか」という視点です。ホームページ制作ツールを比較する際は、少なくとも次のポイントを押さえると、大きな失敗を防ぎやすくなります。

  • 自社の目的との適合性:コーポレートサイト、採用サイト、ECなど、目的に合う機能が標準で備わっているか
  • 集客・マーケティング機能:SEO設定、ブログ機能、フォーム、MAツールとの連携など、将来の施策に必要な機能があるか
  • デザインの自由度:テンプレートの品質と数、ブランドに合わせてどこまでカスタマイズできるか
  • 運用のしやすさ:更新作業の手順、複数担当者での権限管理、ワークフローの有無
  • 費用構造:初期費用・月額費用・オプション費用・将来の乗り換えコストまで含めて総額で比較できるか
  • サポート・情報量:障害時の問い合わせ先、日本語ドキュメントや解説記事の量、学習コストの低さ

これらを一覧にして、候補ツールごとに「○/△/×」などで評価すると、感覚ではなくビジネス視点での比較がしやすくなります。

社内スキルと運用体制に合うかを確認する

ツールを選ぶ際は、機能よりも先に社内のスキルと運用体制に合うかどうかを確認することが重要です。高度なCMSやデザイン自由度の高いツールでも、操作が難しければ更新が止まり、成果につながりません。

まず、担当者が持っているスキルを整理します。

観点 確認ポイント
ITリテラシー HTML/CSSが読めるか、画像編集ができるか
制作経験 ブログ運用経験、LP作成経験の有無
工数 週・月にどれくらいWebに時間を割けるか
体制 兼務か専任か、何人で運用するか

次に、想定する更新頻度(週1、月1など)と、誰がどの作業を担当するかを決め、その前提で「操作画面のわかりやすさ」「マニュアルやヘルプの充実度」「権限管理やワークフロー機能の有無」などをチェックします。運用を担当するメンバーがデモを触り、「自分たちで回せそうか」を基準に選定することが失敗を防ぐ近道です。

将来の機能追加やリニューアルのしやすさ

将来の機能追加やリニューアルのしやすさは、ホームページ制作ツール選定で見落とされがちですが、長期的なコストと成果を左右する最重要ポイントです。初期の要件だけで判断せず、事業の成長シナリオを踏まえて検討すると失敗が減ります。

代表的な観点を整理すると、次のようになります。

観点 確認したいポイント
デザイン・構成 テンプレートの差し替えやレイアウト変更が後から柔軟にできるか
機能拡張 問い合わせフォーム追加、資料DL、ブログ、会員機能、EC機能などを後から足せるか
連携性 MAツール、SFA/CRM、外部フォーム、チャットボットなどと連携しやすいか
データ移行 別ツールへの乗り換え時に、ページデータ・ブログ記事をエクスポートできるか
権限管理 将来のチーム拡大に合わせて、編集権限を細かく設定できるか

特にBtoB企業の場合、将来的にコンテンツマーケティングやマーケティングオートメーションを導入する可能性が高くなります。最初から「拡張前提」で選んでおくと、リニューアルのタイミングでゼロから作り直すリスクを大きく減らせます。

サポート体制と日本語情報の豊富さを見る

サポート体制や日本語情報の量は、ツール選定時に必ず確認したい要素です。特に社内に専門エンジニアがいない場合、サポートの有無が「運用できるかどうか」を左右します。

まず公式サポートでは、問い合わせ手段(メール・チャット・電話)、対応言語、日本時間での受付時間、回答スピードの目安をチェックします。法人向けプランの場合は、SLA(サービス品質保証)や専任担当の有無も重要です。

同時に、日本語の情報量も大きな判断材料になります。公式ヘルプセンターの日本語記事数、解説ブログやYouTubeチャンネルの有無、ユーザーコミュニティやQ&Aサイトでの話題の多さを確認すると、トラブル時に自己解決しやすいかをある程度予測できます。

目安として、「日本語マニュアルが充実」「検索すると解説記事が多数ヒット」「不具合や仕様変更の日本語アナウンスが早い」ツールは、非エンジニアの担当者でも運用を継続しやすい傾向があります。逆に、英語情報が中心のツールは高機能でも、BtoB企業の一般的なWeb担当者には負担が大きくなりがちです。

BtoBサイトで成果を出すための設計の考え方

BtoBサイトで成果を出すための設計の考え方
Image: re-v.co.jp (https://re-v.co.jp/column/1800/)

BtoBサイトで成果を出すためには、見た目より先に「誰に・何を・どうしてほしいか」を明確にした情報設計が重要です。特に、決裁までのプロセスが長く、複数人で検討するBtoBでは、担当者が「社内説明に使いやすい情報」が揃っているかが成否を分けます。

まず、想定するターゲット(現場担当者/決裁者/技術者など)ごとに、「最初の訪問時に知りたいこと」「検討段階で知りたいこと」「導入直前に確認したいこと」を整理し、それぞれに対応するページやコンテンツを用意します。次に、会社概要・サービス概要・事例・料金目安・導入ステップ・資料ダウンロード・お問い合わせなどを一連のストーリーとして並べ、初訪問から問い合わせまでの行動が迷わず進むサイト構造を設計します。

さらに、検索からの流入を想定し、ブログやFAQ、技術コラムなどの情報発信コンテンツで「課題認知〜比較検討」フェーズを支援することも有効です。BtoBサイトの役割は、営業担当の代わりに見込み顧客の社内説得を手助けすることと捉えると、必要な情報とページ構成が具体化しやすくなります。

問い合わせにつながる導線設計のポイント

問い合わせにつながる導線設計では、「誰に・どの情報を見せて・どの行動をとってほしいか」をページ単位で明確にすることが重要です。そのうえで、サイト全体で一貫した導線を設計します。

1. 「問い合わせまでのストーリー」を描く

BtoBサイトでは、いきなり問い合わせではなく、

  1. 課題に共感する(トップ・サービス概要)
  2. 信頼できると感じる(実績・事例・会社情報)
  3. 詳しく話を聞きたいと思う(資料・相談・問い合わせ)

という段階的な心理変化があります。各段階に対応するページと、その次に進むための導線(ボタンやテキキストリンク)をセットで設計することがポイントです。

2. 主要CTA(行動ボタン)を明確にする

問い合わせにつながる代表的なCTAは次の通りです。

目的 CTAの例
今すぐ商談したい お問い合わせ、商談予約、見積もり依頼
まず情報収集したい 資料ダウンロード、サービス紹介資料請求
認知・信頼獲得 メールマガジン登録、セミナー申込

ページごとに「最優先のCTAを1つ決め、目立つ位置に繰り返し配置する」ことが重要です。ボタン文言も「お問い合わせ」より「●●について相談する」「導入可否を相談する」のように、行動イメージを具体化するとクリック率が上がります。

3. CTAの配置とデザインの基本

配置の基本は次の3箇所です。

  • ファーストビュー(ページ上部)
  • 本文途中の説得力が高いブロック直後(事例・メリット・料金表など)
  • ページ末尾(読み終わった直後)

すべてのページのヘッダー右上に「お問い合わせ」ボタンを固定表示すると、どのタイミングでも行動しやすくなります。ボタンはブランドカラーの中でもっとも目立つ色を使い、他のリンクと明確に差別化します。

4. 問い合わせフォームの離脱を減らす

導線設計はフォーム画面も含めて考えます。

  • 入力項目は最小限に絞る(必須項目は5〜7項目程度が目安
  • 入力のハードルが高い場合は「必須」と「任意」を明確に分ける
  • 入力完了後に何が起こるかを明記する(「2営業日以内に担当者より連絡します」など)
  • 個人情報の取り扱いポリシーへのリンクをフォーム近くに設置する

フォームで聞きたいことではなく、ユーザーが入力しても良いと感じる範囲を基準に設計することが、完了率を高めるコツです。

5. マイクロコンバージョンも用意する

「今すぐ問い合わせるほどではない」ユーザー向けに、次のような軽いアクションも用意します。

  • PDF資料ダウンロード
  • チェックリストやホワイトペーパー
  • セミナー・ウェビナー申込
  • メールマガジン登録

メインの問い合わせとは別に、検討初期段階のユーザーが踏める小さなステップを用意することで、将来の商談候補を取りこぼさない導線設計になります。

SEOとコンテンツ計画を同時に考える

SEOとコンテンツは「別作業」にせず、企画段階からセットで考えることが重要です。

検索ボリュームのあるキーワードと、自社が提供できる価値や強みを掛け合わせて、コンテンツテーマを決めます。例えば「サービス名+事例」「課題名+解決方法」「業界名+基礎知識」など、見込み顧客が調べる語句を洗い出し、優先順位をつけます。

キーワード選定とサイト構造、ページ企画を同時に設計する

  • メインターゲットキーワード(例:『業界名+サービス』)をトップページや主要サービスページに配置する
  • サポートキーワード(例:『サービス名+料金』『サービス名+導入事例』)を下層ページで拾う
  • 調査・学習系キーワード(例:『課題名とは』『課題名 解決策』)をブログやコラムでカバーする

このように、「どのキーワードを、どのページで取るか」を決めてから構成を作ることで、重複や抜け漏れを防ぎやすくなります。また、コンテンツは一度で完成させようとせず、アクセス解析で反応を見ながら追記・改善する前提で計画しておくと、自作サイトでも中長期的に集客しやすくなります。

自作と制作会社の併用でリスクを減らす方法

自作と制作会社の併用でリスクを減らす方法
Image: www.xserver.ne.jp (https://www.xserver.ne.jp/bizhp/how-to-make-a-homepage/)

自作と外注をうまく組み合わせると、初期コストを抑えつつ、品質や安全性の面でのリスクを大きく減らせます。ポイントは、「全部自作」「全部外注」という二択ではなく、役割を明確に分担することです。

典型的な分担は次のようなパターンです。

役割 自社で対応しやすい部分 制作会社に任せたい部分
戦略・要件定義 事業目標・ターゲット・KPIの整理 必要機能や情報設計への落とし込み支援
デザイン・実装 既存ページの文言修正・簡単な追加 トップページ・重要導線のデザインと実装
SEO・セキュリティ・保守 ブログ更新・ニュース投稿 技術的SEO、脆弱性対策、バックアップ設計

特にBtoBサイトでは、コアとなるブランド表現・導線設計・セキュリティだけプロに任せ、更新作業やブログは社内で回す形が現実的です。最初の段階で「どこまでを自作し、どこからを外注するか」を文書にしておくと、後のトラブル防止にもつながります。

デザインだけ外注するなどの分担パターン

分担の仕方によって、コストと成果のバランスは大きく変わります。代表的なパターンと向いているケースを整理します。

分担パターン 制作会社の担当範囲 自社担当範囲 向いているケース
デザインのみ外注 トップページ・下層テンプレートのデザイン/FigmaやXDなどでのデザインデータ作成 CMSへの実装、文言作成、画像差し替え 社内にWordPressなどを扱える担当者がいる企業
初期構築だけ外注 要件定義/設計/デザイン/基本ページの組み込み ブログ更新、ニュース投稿、軽微な修正 「最初の形」を短期間で整えたい中小企業
テンプレート作成のみ外注 共通ヘッダー・フッター、記事テンプレートなどのテーマ制作 ページ追加、コンテンツ制作、運用 記事量が多く、コンテンツは社内で量産したい場合
企画・構成だけ外注 サイトマップ設計、ワイヤーフレーム作成 実装、テキスト作成、画像選定 デザインや実装はできるが、情報設計に不安がある場合

ポイントは、「自社で継続しやすい作業」を社内に残し、「一度しっかり作れば長く使える部分」を制作会社に任せることです。 例えば、BtoBサイトではデザインテンプレートと問い合わせ導線だけをプロに設計してもらい、その後の事例追加やブログ更新は自社で行う、といった住み分けが現実的です。

将来のリニューアルを見据えた進め方

将来のリニューアルを見据えて自作サイトを進める際は、「乗り換えのしやすさ」と「資産の蓄積」を最優先に設計することが重要です。短期的な作りやすさだけでツールや構成を選ぶと、数年後の本格的なリニューアル時に大きな手戻りが発生します。

将来のリニューアルを見据えた進め方のポイント

観点 今やるべきこと 将来へのメリット
情報設計 ページ構造やメニュー階層を図で整理してから制作する リニューアル時も構造を引き継ぎやすく、URL変更を最小限にできる
コンテンツ 会社概要、サービス紹介、事例、ブログなどは汎用的な構成・文章ルールで作る CMSやツールが変わっても文章・画像をほぼそのまま再利用できる
URL設計 サービス別、カテゴリー別など意味のあるディレクトリ構造にする SEO評価を維持したままリニューアルしやすい
ツール選定 エクスポート機能があるか、日本語情報が多いかを重視する 別ツールや制作会社のCMSに移行しやすくなる

また、「いつまで自作で運用し、どの段階で制作会社に任せるか」という目安時期を事前に決めておくことも有効です。アクセス数や問い合わせ数が一定規模を超えたら、デザイン刷新やシステム移行を検討するなど、リニューアルのトリガー条件を決めておくと、タイミングを逃さずスムーズに移行できます。

自社でホームページ制作を進める際は、「目的・ターゲット・KPI」「情報設計」「セキュリティやスマホ対応」といった基本を外さないことが重要です。本記事で整理した7つの注意点と、ツール選定・自作と外注の賢い併用パターンを押さえておけば、限られた予算でもBtoBサイトとして十分に成果を出すことができます。まずは小さく自作しつつ、将来のリニューアルまで見据えた運用計画を立てていくことが有効といえます。

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