アプリをダウンロードしてもらうために重要な要素の一つであるアプリストア(AppStore/GooglePlay)評価・レビューについてまとめます。
ほとんどの人がアプリダウンロードまでにレビューを読む
そもそもアプリをダウンロードする時レビューを読む人はとても多いです。
アメリカのアプリマーケティング支援会社Apptentive社が行った調査では、約70%の人がアプリをダウンロードする前にレビューを読むと回答してます。
平均評価が「★★★(星3)」を下回ると約半分以上の人がダウンロードをやめてしまう
引き続きApptentive社の調査結果を参考にすると、「レビューの平均評価」がアプリのダウンロードする意向に与える影響は、評価★(星1)だと約12%、評価★★(星2)だと約15%、評価★★★(星3)だと約50%、評価★★★★(星4)だと約96%、評価★★★★★(星5)だと約100%ダウンロードするという結果でした。
つまり、評価が「★1」のアプリを見つけた場合、90%くらいの人はダウンロードの候補から外してしまう。(食べログで「★1」のお店を候補から外すのと、同じようなことだと思われる)
このような調査結果からも、アプリストアにおけるレビュー・評価の大切さがわかると思います。
アプリストアのレビューの向上・改善するためにできる事
では、アプリストアのレビューを向上・改善していくにはどんなことができるのか、紹介していきます。
レビュー改善施策1: アプリに対してポジティブ人にのみ依頼する
言い換えれば、アプリに対して不満のある人、クレームを言いたいと思ってる人にアプリのレビューをするタイミングを避ける工夫です。
以下、有名なアプリを例に説明します。各アプリの平均評価や、評価数は2020年5月時点の数値となります。
■Yahoo!MAP ★4.2(評価数:6万件)
アプデ直後の起動時に新機能の紹介と使い心地を質問。「使いやすい」と答えた場合に依頼。
■HOME'S ★4.3(評価数:1万件)
アプデ直後の起動時に新機能の紹介と使い心地を質問。「満足」と答えた場合に依頼。
■PayPay ★4.2(評価数:5万件)
3回目の支払い完了時にアンケートを実施。「はい」と答えた場合に依頼。
■trivago ★4.5(評価数:28万件)
アプリ起動時にアンケートを表示。★5を選択した場合のみ依頼。
レビュー改善施策2: レビュー依頼のタイミングの工夫
次にできることは、アプリで最も体験して欲しい行動をとったユーザーにレビューを依頼することです。
例えば、ヤフオクやメルカリなど商品を売り買いするアプリであれば商品が売れたり、購入した時などがアプリの価値を感じている時と言えるので、このタイミングで依頼を出すのが良いという考え方です。
以下、有名なアプリを例に説明します。
■Uber Eats ★4.3(評価数:238万件)
2回目の注文完了時に依頼。推測ですが、おそらくUber Eatsを使って2回以上注文するユーザーは継続してアプリを使うことがわかっていて、注文完了2回目でレビュー依頼をしてるのだと思います。
■ヤフオク ★4.3(評価数:11万件)
はじめて商品を落札できた時に依頼。オークションサイトで落札できたときはやっぱり嬉しいですからね。
レビュー改善施策3: 満足度を上げてから依頼する
インセンティブ等を付与して、ご機嫌になってもらってから、レビューを依頼するという手法です。
■Japan Taxi (評価数:2万件)
はじめて乗車完了時にアンケートを実施。回答するとクーポンを付与して満足度を上げた状態でレビュー依頼。
レビュー改善施策4: レビューの依頼の文言の工夫
高評価になりやすい表現を心がけ、ポジティブな気持ちでレビューに進んでもらう工夫です。
■TikTok ★4.5(評価数:573万件)
ボタン名が「5つ星」と、★5以外いらない意思さえ感じる工夫。
■SUUMO ★4.2(評価数:1万件)
キャラを設置して文字だけよりも応援したくなる気持ちをくすぐる工夫。
■TimeTree ★4.5(評価数:11万件)
みなさまの評価がTimeTreeを育てる、という他にない素敵な依頼文面。
アプリのレビュー改善施策まとめ
以上が、NERDがお勧めするスマホアプリでアプリストアのレビューの改善にてできる工夫の考え方と手法です。
AppleやGoogleのレビューに対する方針は日々変わっていきますが、上記の考え方はそのようなトレンドに左右されず使える考え方や手法だと思います。
ぜひ活用してみてください!
参考記事
The Mobile Marketer’s Guide. by Apptensive