自社の商品やサービスを必要な人に届けるためには、ターゲットとなるユーザーの人物像を想定しなければいけません。
そのために、まずは「ペルソナ」を設定する必要があります。
ペルソナ分析とは、マーケティング手法の一つです。
ペルソナ分析を行うことで、Web上で集客がしやすくなり、社内でも共通の認識でユーザー像を共有することができるのです。
「ペルソナってそもそも何?」
「ペルソナ分析をしたいけど、難しそう……」
「どうやってペルソナ分析をすればいいのかわからない」
これからペルソナ分析を行おうと思っている方の中には、このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ペルソナ分析の3つの手順やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
ペルソナ分析について詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
目次
ペルソナ分析とは
ペルソナ分析とは、自社商品やサービスの最も理想的なユーザー像を設定するマーケティング手法です。
ペルソナ分析を行うためには、まずペルソナを設定する必要があります。
ここからは、ペルソナとペルソナ分析の目的について解説します。
ペルソナとは
ペルソナとは、自社商品やサービスのターゲットを明確にした最も理想的なユーザー像のことです。
ぼんやりとユーザー像を浮かべるのではなく、実際にそのユーザーが存在するかのように具体的にイメージすることが大切です。
ペルソナを設定する際は、以下のようなユーザーの詳細な情報を書き出すようにしましょう。
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 職業
- 年収
- 家族構成
- 恋人や配偶者の有無
- ライフスタイル
- 価値観
そして、ペルソナと似た言葉に「ターゲット」というものがあります。
ターゲットとは、ユーザーを大まかなセグメントに分けたものです。
一方で、ペルソナはターゲットに比べてより詳細な部分まで求めた具体的なユーザー像をさします。
ここで、ターゲットとペルソナの具体例を以下にあげます。
◆ターゲット
- 20〜30代
- 女性
- 犬を飼っている
◆ペルソナ
- 28歳
- 女性
- 独身(恋人あり)
- OL
- 都内在住
- 一人暮らし
- 6歳のトイプードルを飼っている
- Instagramやアメーバブログで、日頃からトイプードルに関する投稿をチェックしている
このように、ターゲットは集団を設定しているイメージに対し、ペルソナは個人を具体的にイメージして設定しています。
ペルソナ分析の目的は、見込み客の集客や購買に繋げること
ペルソナ分析の目的は、見込み客を集客して購買に繋げることです。
ペルソナ分析を行うことで、ユーザーの立場に立って自社商品やサービスを客観視することができます。
もしプロジェクト進行時にユーザー像が定まっていなければ、関係者がそれぞれ思い浮かべるユーザー像にはバラツキが出てしまうでしょう。
関係者間の認識が統一できていない状態では、マーケティング効果を得ることが難しくなります。
そこで、以下で紹介するペルソナ分析の手順に沿ってペルソナを設定することで、
- 商品、サービスの開発
- 商品、サービス、そのWEBサイトなどのデザイン
- 訴求ポイント
に一貫性を持たせ、顧客にアプローチしやすい環境を作ることができるのです。
ペルソナ分析の3つの手順
ペルソナ分析をする際には、以下の3つの手順を踏みましょう。
- ターゲットユーザーの情報抽出
- 収集データをセグメントごとに分ける
- ペルソナを物語と共に作成
それぞれの手順について、詳しく見ていきましょう。
①ターゲットユーザーの情報抽出
ペルソナ分析を行うために、まずはターゲットユーザーの情報抽出を行いましょう。
個人の想像でペルソナを設定するのではなく、アクセス解析やアンケート、インタビューなどを実施して定量的なデータ抽出を行う必要があります。
アンケートやインタビューでは、商品やサービスの開発に必要な情報を聞き出すようにしましょう。
ユーザー自身が気付いていない、無意識のニーズも汲み取れるとベストです。
そして、類似商品や競合他社のデータも抽出し、自社商品やサービスにはどのような強みがあるかを分析しましょう。
アクセス解析では、「Googleアナリティクス」などのアクセス解析ツールを入れておくと、サイトに訪れたユーザー情報を取得することができます。
Googleアナリティクスでは、ユーザー属性とインタレストカテゴリから、ユーザーの年齢や性別を取得可能。
さらに、オンラインでの活動や購買行動から判断される、ユーザーの興味や関心についての情報も入手することができます。
②収集データをセグメントごとに分ける
アンケートやインタビュー、アクセス解析で得た情報を整理して、セグメントごとに分けてペルソナの仮設定を行いましょう。
たとえば、以下のように共通するライフステージや価値観を元に分類すると、具体的なペルソナ像が浮かんできます。
- 年齢、家族構成
- 商品やサービスの利用動機
- 悩み
- 完了の期日意識があるかどうか(いつまでに終わらせる、など)
- 理想像や目標
③ペルソナを物語と共に作成
最後に、セグメントごとに分けた情報を元に、ペルソナを物語と共に作成します。
ユーザーがどのように自社の商品やサービスを見つけ、購入に至るのかをシミュレーションして、具体的に詳細を設定しましょう。
現実味のある物語を作るために、一見自社の商品やサービスとは関係がない部分まで作り込むことをおすすめします。
具体的な設定を作り込むことで感情移入がしやすくなり、ユーザー像に合った提案を出しやすくなるでしょう。
具体例としては、以下の通りです。
年齢:30歳
性別:女性
職業:IT系会社員
住居:都内で一人暮らし
配偶者:なし
年収:500万円〜600万円
家族構成:両親、弟
- 小型犬を飼いたいと思っているが、自分に合う犬がわからない
- Webサイトから小型犬のそれぞれの犬種の特徴を理解して、愛犬選びの参考にしたいと思っている
- 子どもの頃から犬を飼いたいと思っていて、就職して数年が経ち金銭的に余裕もできたので「犬を飼いたい」と思い始めた
- お迎えの時期は、3ヶ月以内を検討している
そして、作成したペルソナは定期的に見直すようにしましょう。
なぜなら、詳細に作り込んだペルソナが、実際のユーザーとずれていることもあるからです。
また、時代の流れでユーザーの意識が変化することも考えられます。
ペルソナは作って終わりではなく、見直しが必要な場合は改めてペルソナを設定するようにしましょう。
ペルソナ分析を行うメリットとデメリット
ここからは、ペルソナ分析を行うメリットとデメリットについて解説します。
一見、非常によくできたペルソナ分析ですが、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メリット
ペルソナ分析のメリットは、以下の2つです。
- 顧客理解が進み、成果につなげやすくなる
- 関係者が共通のイメージを持てる
顧客理解が進み、成果に繋げやすくなる
ペルソナ分析を行うことで、ユーザーの視点からどのような商品やサービスが必要かをイメージしやすくなります。
その結果、ユーザーの購買意識をかきたてる商品やサービスを開発できるので、成果に繋げやすくなるのです。
さらに、ペルソナ分析を行い顧客理解が進むことで、設定したユーザーが興味を持つメッセージを投げかけやすくなるでしょう。
関係者が共通のイメージを持てる
ペルソナ分析によって、プロジェクトの関係者が具体的で統一されたターゲット設定を共有することができるので、認識のズレが生じません。
関係者間で認識のズレがあると、スケジュールの遅延や作業の手戻りが発生する恐れがあります。
しかし、ペルソナ分析でターゲット設定を明確にすることで、関係者全員が共通の判断軸を持つことができます。そのため、認識違いによるトラブルを防ぐことが可能です。
デメリット
ペルソナ分析のデメリットとして、以下の3つがあげられます。
- ペルソナ作成までに工数がかかる
- 随時(ペルソナの)更新が必要
- 誤ったペルソナを設定することも
ペルソナ作成までに工数がかかる
ペルソナ作成にはさまざまな調査を行う必要があるため、非常に工数がかかります。
調査が完了した後も、設定したユーザーの生活スタイルや人物像まで考えなければならず、ペルソナが完成するまで多くの時間とコストが必要になります。
非常に手間がかかるペルソナ作成ですが、手間とコストの削減のために作業を簡略化すると、マーケティング効果があるペルソナを作成することができません。
そのため、完成まで妥協せずにペルソナ作成を行う必要があります。
随時(ペルソナの)更新が必要
ペルソナは、一度作ったら終わりではありません。定期的なペルソナ設定の見直しが必要です。
なぜなら、企業や消費者を取り巻く環境は、日々変化しているからです。
そのため、変化に合わせてペルソナ設定が適切であるかどうかを確認し、更新が必要な場合は再度分析して見直しを行いましょう。
誤ったペルソナを設定することも
リサーチ不足や想像だけでペルソナを設定した結果、実際のユーザーとは大きくズレたペルソナを設定してしまうことがあります。
分析やペルソナの設定が間違っていると、せっかくのペルソナ分析も役に立ちません。
ペルソナを設定するには手間やコストがかかりますが、中途半端なまま終わらせると成果に繋がらないため注意が必要です。
企業にとって都合が良いだけのペルソナではなく、データの分析を行った正しいペルソナを設定しましょう。
NERDなら、ペルソナを明確にし、効果的なマーケティング活動を実現
ここまで、ペルソナ分析について詳しく解説してきました。
ペルソナ分析を行うことで、自社商品やサービスを利用するユーザー像を明確にして、売上や利用者の確保に繋げることが可能です。
手間やコストがかかるというデメリットがありますが、メリットの方が大きいと感じられた方も多いのではないでしょうか。
ここまでペルソナ分析の解説を読んで、「ペルソナ分析の重要性はわかったけど、自社で正確にできるのか不安」とお考えの方もいらっしゃると思います。
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